コロナ禍の士林夜市の様子とは?
台北の巨大夜市「士林夜市(シーリンイエシー)」は、各国からの観光客が訪れる人気の夜市です。外国人観光客が多いということは、必然的に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている場所だとも言えます。
筆者は2022年2月末に再び士林夜市を訪れたのですが、かつて屋台がずらりと並んでいた通りさえも、多くの屋台が撤退してしまっています。
士林夜市は地下に「美食區(美食地下街)」という、屋台がずらりと並ぶ美食街スペースがあります。
地下に降りて少し歩いてみたのですが、平日夕方という比較的早めの時間とはいえ、人の少なさにびっくり。営業しているお店と閉じているお店が半々くらいでした。コロナ禍前との大きな変化に、かつての賑わいを取り戻せる日はいつか来るのだろうかと、寂しさを感じずにはいられませんでした。
変わらず行列ができている屋台「維縈家鄉碳烤雞排」
そんな中でも、台北MRT劍潭駅前の信号を渡ってすぐの場所にある巨大フライドチキン・大雞排(ダージーパイ)の屋台「維縈家鄉碳烤雞排(ウェイインジアシャンタンカオジーパイ)」は、お客さんがひっきりなしに訪れる人気ぶりでした。
日本でも大雞排は人気のグルメですが、ひとくちに大雞排といってもお店により味が異なります。同店は秘伝のタレに漬け込んだ大雞排を油で揚げ、さらに炭焼きしてくれるのです。一度にたくさん焼くことが難しいのでできあがりに時間がかかり、よく行列ができてしまうようです。
味がしっかりしみこんだ大雞排に食べる手が止まらない
筆者は比較的空いている時間に訪れることができたので、スムーズに購入することができました。価格は85元(約350円)。20cmほどと大きく、手に持つとずっしりと重さを感じます。
さっそくひとくちいただいてみると、熱々でジューシーな鶏肉は肉汁がたっぷり、そしてお肉には甘辛いタレがしっかりとしみこんでいるのを感じました。このタレは企業秘密とのことですが、衣のサクサク感とこの甘辛いタレが、鶏肉の旨味を引き立てています。ビールや白いご飯とも相性がよさそうです。
肉厚な大雞排は食べ応えがあり、2人でシェアしてちょうどよい大きさだと思います。いつか士林夜市を訪れた時に、ぜひ食べていただきたいおすすめグルメです。
住所:台北市士林區基河路1號
[All photos by Yui Imai]
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