
荷造りのコツ、忘れていませんか?

幼稚園や保育所の子どもや、小学校低学年の子どもがお出かけする場面を想像してみてください。荷造りに慣れていないので、あれもこれもかばんに入れようとします。何が必要で何が不要なのか、その線引きがまだ経験不足で上手ではないからですね。
大人も一緒です。海外旅行に慣れていないと、どうしても荷物が大きくしまいがちです。
使うかどうかわからない荷物まで入れてしまうので、スーツケースが閉まらなかったり、機内に持ち込める重量の制限を超えてしまったり、旅先で重たい荷物にストレスを感じたりと、なにかと自分を苦しめる結果になってしまいます。
旅行に慣れている人だとしても、新型コロナウイルス感染症の影響で何年も海外に出ていないとなると、過去に学んだ荷造りのコツや経験値も全部チャラになってしまっているかもしれません。
現地調達もテクニックのひとつ

長期休みにそろそろ海外旅行を考えている人は、いま一度荷造りのコツをTABIZINEの過去記事などを使って学び直してみてはいかがでしょうか。
せっかくなら、新しい知識を手に入れてもいいかもしれません。例えば、バイリンガル探偵として国内外で活躍する探偵の小山さんは、旅の荷造りのコツを次のように語ります。
「仕事で海外に行く時にはかなり動くので、なるべく荷物は持っていきません。わざと薄着で行って現地で服を買うといった工夫をしています。もったいないと思うかもしれませんが、普段から日本ではあまり物を買わないように心がけ、旅行の機会に増やすようにしています」(小山さん)
また、スーツケースへの収納時は、丸めたり圧縮袋を使ったりと、衣類を小さくまとめるテクニックが知られています。とはいえ、どうしてもかさばるコートなどはコンパクトにするのにも限界がありますよね。
「現地での調査ではいつも同じ服装をしているわけにもいきません。なので、簡単に印象を変えられるリバーシブルのコートを選ぶようにしています」(小山さん)
1着で2着分のコーディネートが楽しめるリバーシブルコート。これは旅の荷造りに困ったときは参考になるテクニックではないでしょうか。
屋外での長時間の待ち合わせは要注意?

洋服の選び方などのヒントを伺いましたが、ほかに、バイリンガル探偵として国内外で活躍する小山さんは、旅先でどのような工夫を心掛けているのでしょうか。
「現地調達するとしても、旅先では荷物が増えます。普段よりも多くの荷物を持ち運ぶとなると、落とし物のリスクも必然的に高まります。海外では気分が舞い上がってしまいがちなので、なおさらです」(小山さん)
「多くの方がすでに実践しているとは思いますが、荷物を分けてリスク分散をしています。例えば、財布の中にあるクレジットカードや現金は何カ所かに分けていますし、携帯電話やパソコンなどのデータも必ずクラウドに保存するようにしています」(小山さん)
聞けば、小山さんは仕事がら、携帯電話端末も常に2台持っているのだとか。捜査の途中で紛失した場合、業務に差し障るからですね。ほかにも、軍事施設周辺やデリケートな政治状況にある国境周辺での写真撮影、および屋外での長時間の待ち合わせなどは控えたほうがいいとも教えてくれました。
写真撮影については、どのような難癖を付けられて身柄を拘束されるかわからないからで、屋外での長時間の待ち合わせはSPY容疑で身柄を拘束される恐れもあるからなのだとか。
旅行者の場合、ちょっとした待ち合わせくらいは問題ないはずですが、その待ち合わせがあまりにも長時間に及びそうになったら、いったんホテルに戻るなど細かい注意も必要かもしれませんね。
【取材協力】小山悟郎(Goro Koyama)
株式会社Japan PI 代表、調査員歴30年を超えるバイリンガル探偵。1992年、東京都渋谷区の追跡調査センターへ入社し、現場調査員やケースマネージャーとして経験を積む。2002年、東京都新宿区にてJapan PIを創業し独立。探偵業務と外国語学習をライフワークとし、日本と海外で調査を行う。国際調査協議会(CII)、および世界探偵協会 (WAD) 会員。Japan Times、Beacon Reportsなど取材歴多数。
https://www.japanpi.com/
[All photos by Shutterstock.com]

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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