(C)公益財団法人 福島県観光物産交流協会
江戸時代に沼地を整備して誕生
1801年(享和元年) 松田定信が「南湖」を築造する
1924年(大正13年) 国の史跡名勝に指定される
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日本でもっとも古い公園と言われる「南湖公園」は福島県白河市にあり、今から200年以上も前に築造されました。
当時、ここは大沼と呼ばれていた湿地帯。そこに堤を作って水を貯め、「南湖」と名付けて庭園として整備を進めたのが12代白河藩主・松平定信でした。
公園に込められた「士民共楽」の理念とは
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松平定信といえば、歴史の教科書にも登場する人物。江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の孫にあたり、のちに寛政の改革により、徹底した倹約令で深刻な財政危機に瀕していた幕府体制の安定化を図りました。
そんな定信が白河藩主になったのは、26歳の頃。若かりし頃から飢饉対策に率先して倹約に努め、領民への救済措置に尽力してきたといいます。
1801年(享和元年)、定信は「南湖」築造に当たって、「士民共楽」の思いを込めました。当時、士農工商の身分制度が敷かれ、住む場所や職業も分けられていた時代でしたが、定信は「武士も庶民も共に楽しむ」という理念を掲げ、南湖をすべての人の憩いの場として開放しました。
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塀がなく、誰でも訪れることができる庭園。これこそまさに公園の原型です。定信は茶室にも「共楽亭」と名付け、庶民と楽しみを共にしたと伝えられています。
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南湖は1924年(大正13年)には国の史跡名勝に指定され、「南湖公園」と呼ばれるようになりました。湖の周辺には遊歩道が整備され、四季折々に松や桜、楓などで彩られる自然豊かな景色が楽しめます。定信の思いは200年以上たった現在まで引き継がれ、今日も多くの人が憩いを求めて公園を訪れています。
2022年7月、「わらびもちドリンク」の甘味処がオープン!
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日本最古の公園で国指定史跡・名勝「南湖公園」の一角に、2022年7月9日(土)、「甘味処鎌倉」がオープンしました。同店は全国33カ所以上で展開中の「わらびもちドリンク」で知られる人気店です。
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重厚感ある石造りの店構えは、公園の景色と合わさって、風情たっぷり。
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もっちり感ととろけるくちどけの「わらびもち」のほか、看板メニューの「わらびもちドリンク」は「浅川園のお抹茶」「珈琲ミルク」「贅沢いちごミルク」の3種類を提供。
テイクアウトも可能なので、公園の散策のお供や、休憩で立ち寄ってほっと一息つくのにぴったりのスポットですよ。