レンガ造りの街並みがとても可愛らしい、フランス南西部の都市アルビ。大聖堂や宮殿、旧市街の中世の街並みなどが「アルビの司教都市」として、2010年にユネスコ世界遺産に登録されています。画家トゥールーズ=ロートレックの故郷でもあるアルビを訪れてみましょう。
まずは、街の中心部を流れるタルン川周辺の散策からスタート。
Le Pont Viex (C)sweetsholic
11世紀半ばに建造されたタルン川に架かる「ヴィユー橋(Le Pont Vieux)」。フランスで最も古い橋のひとつです。
橋を渡り、川の南側にあたる旧市街へと向かいます。
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旧市街のなかでもひときわ目を引くのが、サント・セシル大聖堂(La Cathédrale Sainte-Cécile)。13世紀の後半から約200年の歳月をかけて建てられた大聖堂で、レンガ造りの建物では世界最大とも言われています。
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厳かな雰囲気の漂う大聖堂内部。鮮やかなブルーを基調とした絵画は、息を呑む美しさ。
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大聖堂の近くには、ハーブガーデンを囲む回廊が美しい、サンサルヴィ参事会聖堂(Le Cloitre Saint Salvy)もあります。こちらも世界遺産のひとつ。
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アルビ旧市街の街並み。訪れた10月は乳がんの早期発見を啓蒙する「ピンクリボン運動」にあたる月ということで、ピンク色のパラソルのディスプレイが印象的です。
マルシェ外 (C)sweetsholic
教会巡りを楽しんだあとは、お待ちかねのランチタイム! 大聖堂から歩いて5分ほどの場所にある、2階建ての屋内マーケット(Le Marché Couvert)に向かいましょう。
マルシェ内 (C)sweetsholic
焼き立てのパンから豊富に揃うチーズやハムにお惣菜、お土産に最適なフォアグラなどの特産品までが勢ぞろい。1階にはワインを飲みながら軽食を楽しめるブラッセリーやレストランもあります。
ヌフ橋 (C)sweetsholic
お天気の良い日には、マルシェでパンやお惣菜を買い込んで、ヌフ橋(Le Pont Neuf)の河原を散策しながらピクニックもいいですね。
ミュージアム (C)sweetsholic
午後は、大聖堂のお隣にあるトゥールーズ=ロートレック美術館(Le musée Toulouse-Lautrec)へ。中世の時代に司教が暮らしていたベルビ宮殿(Le Palais de la Berbie)を改装した館内には、リトグラフやポスター、油絵画などロートレックの作品を中心に、ゴッホやマティスなどの作品も展示されています。美術館には、ロートレック作品の6割にあたる1000点以上が収蔵されているそう。美術鑑賞がそれほど好きな人でなくても「これ、見たことがある!」というロートレックの作品にきっと出合えるはずです。入館料は大人9ユーロ(約1020円)。
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美術館に入らずとも無料で立ち寄ることのできるフランス式庭園(Les Jardins du Palais de la Berbie)を散策してみましょう。フランス文化省により「注目すべき庭園(Jardin Remarquable)」に制定されていることもあり、庭園の美しさもさることながら、眺めも最高! 旅の思い出を撮影するのにぴったりです。
アルビの旅、いかがでしたか? とてもコンパクトな街なので、1日あれば主な名所は押さえられそうです。時間に余裕があれば、ヌフ橋のほとりを散策したり、旧市街のカフェでレンガ造りの美しい街並みを眺めながらゆったり過ごすのもおすすめですよ。
※アルビまでの行き方:パリから高速列車TGVで約7時間
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[albi-tourisme.fr]
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