昨今注目され続けている、二つの食べ物を組み合わせた「ハイブリッドフード」たち。ハイブリッドフードの先駆けとなったクロワッサンとドーナッツを組み合わせた「クロナッツ」などは記憶に新しいですが、2016年にはたくさんのハイブッドフードが誕生し光を浴びました。特に国内外問わず人気の渦を巻き起こした、4つのハイブリッドフードをご紹介します。
1. クロフィン
(C) facebook/Mr. Holmes Bakehouse
サンフランシスコのベーカリーショップ「Mr. Holmes Bakehouse」が開発したスイーツは「クロワッサン」と「マフィン」をコラボレーションさせた「クロフィン」というハイブリッドスイーツ。サンフランシスコの治安の悪い地区に第一号店を出店したのに関わらず、連日長蛇の列を作る人気ぶりで注目を集めました。
香ばしいクロワッサンのサクサク感にマフィンのしっとりした生地、そして割ると中から出てくる濃厚なクリームは、スイーツ好きを唸らせる極上の組み合わせ。昨年2015年には同店に強盗が入り、オーナーの「レシピノート」だけが盗まれるという珍事件が発生したほど熱狂的なファンも数多くいるこのクラフィン。日本では麹町の「No.4(ナンバーフォー)」で食べることが出来ます。
2. 寿司ブリトー
(C) Saya Meguro
一見ただの太巻きにも見えるこの物体は、いまアメリカを中心に人気沸騰中の「寿司ブリトー」という「寿司」と「ブリトー」を掛け合わせたハイブリッドフードです。開発者でもあり人気の火付け役でもあるのは、サンフランシスコに拠点を置く「Sushiritto」。ほとんどお店はサンドウィッチショップの「Subway」のように中の具材やトッピングを自分でカスタマイズ出来るシステムで、トッピングメニューは王道なものからスパイシーツナ、アボカド、揚げ物などといったアメリカン仕様なものも選択可能です。「早くて美味しい」という寿司ブリトーは、時間短縮をしたいサラリーマンなどの強い味方として大活躍。ボリュームがありながらヘルシーというのも人気の秘密です。
3. たいやきアイス
日本人にも馴染みのあるこの「たいやき」ですが、ハイブリッド化させたのは流行の最先端の街「ニューヨーク」。たいやきの可愛いらしいビジュアルに目をつけた中国系アメリカ人が、「たいやき」と「アイス」をコラボレーションさせ商品化をすると、そのフォトジェニックな見た目と美味しさはNYたちの注目の的に。
クリスピーな外側とふんわり柔らかい生地感にこだわったという「TaiyakiNYC」から発売された新ハイブリッドスイーツは、たちまちここNYを舞台に発売初日から大ヒットしました。今年初旬から「クロワッサンたい焼き」という新商品も登場しましたが、早くもスイーツ好きのニューヨーカーたちの次の関心の矛先が向いているようです。日本の文化がニューヨーカーたちを虜にしています。TABIZINEでも、「【SNSで話題】NYで新たな進化?たい焼きアイスクリームが人気!」でご紹介しましたね。
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4. マフゲル
(C) Scot Rossillo
レインボーベーグルを生み出したNYのブルックリンにあるベーグル店「The Bagle Store」から新顔として登場したのは、この「マフゲル」。ありそうでなかった、「マフィン」と「ベーグル」を掛け合わせたハイブリッドスイーツです。肝心の味はというと、マフィンのしっとりした生地感と、ベーグル特有のもっちり感のハーモニーがぴったりと話題になり、ブレイクファストとしてオーダーする人も多いそう。
発売されているのはまだNYのみということで日本にはまだ未上陸ですが、なにかと話題豊富なベーグルショップでもあるので、NYに訪れたときには観光スポットの一つに追加しても良いかもしれませんね。
来年もまだまだ出現しそうな「ハイブリッドフード」たち。それでもハイブリッドフード系の流行発信点は「ニューヨーク」か「サンフランシスコ」の二つの場所に特定されることが多いよう。トレンドに敏感でいたい人は、来年はアンテナを二つの方向に向けておくと、興味深い情報が飛び込んでくるかもしれませんね。