ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界都市ランキングトップ10

Posted by: 春奈

掲載日: Jan 16th, 2017

2017年、あなたはどこへ旅に行きたいですか?

旅人のバイブル的ガイドブック「ロンリープラネット」発表の2017年に行くべき世界の都市ランキングをご紹介します!

10位 ポートランド(アメリカ)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

アメリカ北西部、オレゴン州の街。環境意識の高さや自由な風土、周辺に広がる豊かな自然環境などが人気を集め、近年では常にアメリカで最も住みたい都市の上位にランクインしています。

全米バリスタ・コンペティションで優勝したコーヒーや、素材にこだわった地域密着型のグルメなど、トレンドの発信地として、全米のみならず世界から熱い視線を浴びています。2017年8月21日には、特別な天体ショー、皆既日食がポートランド近郊で見られます。ウィラメットバレーかマウントフッドまで足を延ばして、太陽と月と地球が一直線に並んだときにだけ起こる、神秘的な光景の目撃者になりましょう。

現地ルポは【連載】47か国制覇の旅マニアが教える海外一人旅「 自由人に心地いいポートランド」をどうぞ。

9位 モスクワ(ロシア)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

ロシアの首都モスクワは、2017年のFIFAコンフェデレーションズカップと2018年のワールドカップの開催都市。ジュコフスキー空港(旧ラーメンスコエ空港)のオープンや、メトロの新規路線の誕生により、今まで以上に旅行しやすくなりました。

広大な敷地に帝政時代の宮殿や聖堂などが並ぶクレメリンと、激動の歴史の目撃者となってきた赤の広場は世界遺産。赤の広場に建つ聖ワシリイ大聖堂は、タマネギ型のドームとポップな色使いが印象的なモスクワのシンボル的存在です。

ロシアならではの、壮大かつ不思議な吸引力をもつ建築物の数々を堪能してください。

8位 リスボン(ポルトガル)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

ユーラシア大陸最西端に位置するポルトガルの首都、リスボン。「7つの丘の街」と呼ばれるほど起伏の多い街に、オレンジ屋根の建物が連なる風景は情緒たっぷり。

ポルトガルが黄金時代を迎えた大航海時代、リスボンの街も栄華を極めました。世界遺産のジェロニモス修道院とベレンの塔をはじめとする壮麗な建築物が、かつての華やかな歴史を今に伝えています。リスボンで最も古い街並みを残すアルファマ地区は、細く入り組んだ路地など、イスラム支配時代の面影をとどめるエリア。タイムスリップしたかのような雰囲気のなかで、ノスタルジック散歩が楽しめます。

物価の高いヨーロッパにあって、比較的物価の安いポルトガルは、お得に旅ができるのも嬉しいところ。哀愁漂う坂の街、リスボンの多彩な魅力を発見してみましょう。情緒あふれる「7つの丘の街」を堪能!リスボンでしたい10のことも要チェック!

(次のページに続く)

7位 ソウル(韓国)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

日本人にとっては身近な隣国、韓国の首都ソウル。過去10年以上にわたって、ソウルはより緑豊かで快適な、魅力ある都市に生まれ変わろうと努めてきました。2017年、ソウル駅周辺の老朽化した高速道路を緑あふれる庭園にするプロジェクト「ソウル・スカイガーデン」が完成予定。

ショッピングやグルメ、美容といった従来の魅力に加え、環境都市としても歩みを進めているソウル。四季を肌で感じられるロマンティックな空中庭園は、新時代の大都市のありかたを示してくれることでしょう。

6位 ピストイア(イタリア)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

イタリア・トスカーナ州の州都、フィレンツェの近郊に位置する小都市、ピストイア。2017年、この街はイタリアの文化首都を務めます。

ピストイアの歴史は古代ローマ時代以前にさかのぼり、フィレンツェが繁栄したルネッサンス期以前の中世初期に最も栄えました。ロマネスク様式の歴史的建造物がいたるところに点在しており、まるで街全体が博物館のよう。

芸術と建築の充実ぶりから、「小さなフィレンツェ」と呼ばれることもありますが、これから先、ピストイアは今までにないトスカーナの新たな魅力を見せてくれるはずです。

5位 オフリド(マケドニア)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

東ヨーロッパ、マケドニアの小さな湖畔の街オフリド。500万年以上前に誕生したとされるオフリド湖は、ヨーロッパ最古の湖のひとつとして知られています。街の歴史も古く、オフリドは、ヨーロッパ最古の人類の定住地と考えられています。

9世紀以降は、スラブ世界におけるキリスト教文化の中心地として発展、13世紀には300もの教会が存在したのだとか。オフリド湖の美しい自然と、宗教都市としての文化的・歴史的価値が評価され、オフリドは、文化遺産と自然遺産の両方の基準を満たす複合遺産として、世界遺産に登録されています。

心安らぐ穏やかな景観を楽しめるオフリドですが、今後予定されている湖岸開発により、現在の静かな街の姿が一変してしまうかもしれません。素朴なオフリドの魅力に触れるなら、今のうちです。【世界遺産】美しい湖畔に無数の教会が佇む町「オフリド」もあわせてどうぞ。

4位 メリダ(メキシコ)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

メリダはメキシコ、ユカタン州の州都。スペイン人入植者によって築かれた街で、カラフルなコロニアル建築が並び、ライブ音楽やダンスのパフォーマンスがあふれる、活気に満ちた都市です。

2017年のアメリカ文化首都に選ばれたメリダでは、年間を通して大規模な文化イベントが開催され、街の熱気にさらに火がつくことでしょう。

メリダに行くべき理由は、コロニアル都市としての街の魅力だけにとどまりません。メリダはマヤ遺跡への拠点としても知られています。メリダを拠点に「ウシュマル遺跡」や「チチェン・イツァ遺跡」など、世界遺産の古代遺跡を訪れて、壮大な歴史のロマンに触れてみませんか。現地ルポはこちら「メキシコ第二の都市メリダが熱い!オシャレな街と市場を散策」。

(次のページに続く)

3位 ロサンゼルス(アメリカ)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

エンタメシティとして定番の人気を誇る、アメリカのロサンゼルス。2016年のメトロ拡張工事により、中心部から人気のビーチエリア、サンタモニカまでのアクセスが、かつてないほど便利になりました。いま、ロサンゼルスは文化都市・商業都市として再び注目を集めています。

アカデミー賞の授賞式会場があるハリウッドでセレブリティの手型を探したり、ビバリーヒルズのロデオドライブでゴージャスなショッピングを楽しんでみたり・・・近郊には、「ユニバーサルスタジオ・ハリウッド」、「ディズニーランド・リゾート」など、本場のエンターテイメントが体感できるテーマパークが充実。

ロサンゼルスの青空のもとで、思いっきり開放的な休日を過ごしてみては。

2位 ケープタウン(南アフリカ)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

南アフリカ第2の都市ケープタウン。西洋風の洗練された街並みと、海や山、野生動物といった自然を同時に楽しめることで人気が高まっています。

ケープタウン中心部にある「V&Aウォータフロント」は交易で栄えた19世紀のケープタウンを再現した再開発地区で、おしゃれな街並みとともに、ショッピング、グルメ、クルーズなどが楽しめます。2017年9月には、世界最大の現代アフリカンアートの美術館「MOCAA (Zeitz Museum of Contemporary Art Africa) 」がオープン予定で、アートシーンにも注目。

郊外に足を延ばせば、世界遺産に登録された「ケープ植物区保護地域群」のひとつである「カーステンボッシュ植物園」で「花の王様」と呼ばれるプロテアが咲き誇る様子を眺めたり、ケープ半島のビーチで可愛らしいペンギンたちを間近で観察したりと、雄大な自然が待っています。

1位 ボルドー(フランス)

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

2017年に行くべき都市、栄えある第1位に輝いたのが、フランス西部の都市ボルドー。ローマ時代から港町として栄え、18世紀にはワイン貿易によって黄金時代を迎えました。古典様式の建築物が並ぶ壮麗な街並みは、「月の港、ボルドー」として世界遺産に登録されています。

2017年半ばには、高速鉄道LGVの新規路線の開通が予定されており、パリからわずか2時間でアクセスできるようになります。ボルドーといえばなんといってもワイン。造り手の情熱が生み出す、世界に名だたるボルドーワインを味わってみて。

ロンリープラネット発表、2017年に行くべき世界の都市トップ10

2017年に行くべき世界の都市トップ10。おなじみの都市もあれば、聞きなれない街もあったのではないでしょうか。

世界はまだ見たことのない素敵な場所であふれています。2017年、あなたはどこに行きたいですか。

[Lonely Planet Best in Travel 2017 Top Cities]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

SHARE

  • Facebook