カルピス誕生のきっかけとなったのは、モンゴルの馬乳酒だった!

Posted by: 山口彩

掲載日: Jun 7th, 2014

カルピス誕生のきっかけとなったモンゴルの馬乳酒

この季節になると恋しくなってくるのです、モンゴルの馬乳酒が。
知らない人が多いかもしれませんが、実はカルピス誕生にインスピレーションを与えた偉大な飲み物なんですよ。

健康飲料でもあるお酒

カルピス誕生のきっかけとなったモンゴルの馬乳酒

馬乳酒は、モンゴルの遊牧民たちがつくる馬乳を発酵させたお酒です。アルコールはごくわずかで、微発泡性の乳酸飲料のような味。家庭によって微妙に味わいが異なり、日本のお漬け物やお味噌汁と同じ“おふくろの味”です。ペットボトルに詰められたものも出回りますが、馬にまたがり草原のゲルにお邪魔してごちそうになるのが、やっぱり一番おいしい。

カルピス株式会社創業者の三島海雲氏は、仕事でモンゴルに渡ったとき、馬乳酒に出会ったそう。現地の人々にすすめられるままに飲み続けるうち、長旅で弱っていた胃腸の調子がよくなり、心身ともにすっきりしてきたといいます。この経験が、カルピスの原点となったのです。

モンゴル式ミルクティーもくせになる

スーテーツァイと呼ばれる、モンゴルのミルクティーも忘れられない味です。

カルピス誕生のきっかけとなったモンゴルの馬乳酒

石けんのように固まりになっている磚茶(だんちゃ)をくだいて煮出して作ります。

モンゴルでは、このスーテーツァイがたっぷり入った水筒が必ず置かれていて、一日に何度もいただきます。塩とバターも入っているので、ほんのりしょっぱい独特の風味。これがまた、日本に帰ってからも禁断症状が出るのです。

以前、『風になる旅、モンゴルに広がる大平原を馬で駆けぬける』でも紹介しましたが、夏はモンゴル乗馬のベストシーズン。草原を馬で駆け抜け、ゲルで馬乳酒やスーテーツァイをいただく旅は、極上のリフレッシュになります。日没も21時くらいと遅いので、たっぷりと草原トレッキングを楽しめますよ。

PROFILE

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

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