42万人が選んだ欧州のおすすめ旅行先、ベスト・デスティネーション2017

Posted by: 倉田直子

掲載日: Mar 23rd, 2017

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

ベルギーのブリュッセルに拠点を置き、ヨーロッパの文化と観光をプロモーションする「ヨーロピアン・ベスト・デスティネーション」(European Best Destinations)という欧州観光都市組織があります。そのWEBサイトで2010年以降毎年「欧州の最高の旅行先」(European Best Destinations)をランキング形式で紹介しているのですが、その最新版である2017年のランキングが最近発表されました。174か国から42万人のトラベラーが投票して選ばれた、上位5都市をご紹介したいと思います。

5位:サン・セバスチャン(スペイン)

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

「欧州の最高の旅行先」5位に選ばれたのは、スペイン北部のロマンチックな避暑地サン・セバスチャン。8回目を迎える今回のランキングが初エントリーだったサン・セバスチャンでしたが、2万3千人もの旅行者に支持され、堂々のベスト5入りを果たしています。
まだあまり日本では有名ではないかもしれませんが、小さいながらも湾岸ビーチがまるで宝石のように美しい場所です。

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

近年人々の注目を集めたのは、その「美食ぶり」のおかげ。スペイン全土でも5店しかない3つ星レストランのうち3店が、このサン・セバスチャンに集中しているのです。3つ星以外の星の数も合わせると、ミシュランの星は合計で16にもなります。そういう理由から、世界中の美食家たちが「ぜひ訪れたい街」に挙げていることでも知られています。
そんな美食の町は、庶民的なバルでも新鮮なシーフードを使ったタパスを楽しむことができるのだとか。うーん、ぜひ行ってみたいですね!

4位:アテネ(ギリシャ)

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4位は、ギリシャの首都アテネ。このランキングでも上位常連の街で、今年は約3万8千票もの支持を得ました。
アクロポリスの丘の上にそびえ立つパルテノン神殿を始め、街は世界遺産の宝庫。そして西洋文明や民主主義の発祥地だとも言われる、3千年以上の歴史がある街です。そんな古都は、やはり観光も見ごたえたっぷりで飽きる暇がありません! 実は筆者も観光で訪れたことがあるのですが、ギリシャ神話の世界が目の前にあるのかと思うと大興奮してしまいました。

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

そうかと思えば、街中でこんな素敵な小径にも出合えたり。地中海性気候の明るい太陽の光のおかげで、見るものすべてがキラキラと輝き、何を撮影しても絵になるフォトジェニックな街です。

3位:グダニスク(ポーランド)

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3位入賞は、グダニスク(Gdansk)という街。聞きなれない名前かもしれませんが、バルト海に面する東欧ポーランド最大の港町で、夏のリゾート地としても大人気。ドイツ語名のダンツィヒ(Danzig)という名前のほうが有名かもしれません。5位のサン・セバスチャン同様に今回がランキング初参加だったそうですが、4万6千票を得て堂々の3位に輝きました!

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

この街の魅力は、何といってもその街並み。貿易港として栄えたグダニスクは様々な国と交易をする中で、その建物たちに欧州諸国のスタイルを取り入れていったのだとか。そのため、「ポーランドといえばポーランドなんだけど、でもどこの国でもない異国情緒」を漂わせる街並みになったそうです。そして外壁もカラフルで可愛らしいですね! この街並みを見に行くだけでも、訪れる価値がありそうです。

2位:ミラノ(イタリア)

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栄えある第2位に輝いたのは、5万2千票を集めたイタリア北部の都市ミラノ。ミラノ・コレクション(Milan fashion week)が毎年2回(夏・冬)開催されるだけあり、目に映るものすべてが美しい美の都でもあります。

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

そんなファッション都市では、お買い物が楽しいアクティビティの一つでもあります。上の写真は、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ギャラリー(Galleria Vittorio Emanuele)というグラスドームが美しいショッピング・アーケード。ミラノには多くのアーケードがありますが、特にこの19世紀後半に創られたアーケードはその美しさで有名です。アーケード内には沢山のブティック、レストラン、カフェなどが軒を並べています。

そして意外と知られていないかもしれませんが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になったレオナルド・ダヴィンチの名作絵画「最後の晩餐」はここミラノにあります。事前予約が必要ですが、非常に人気があるので、希望の日に予約が取れないこともしばしば。早めの予約が安心です。

1位:ポルト(ポルトガル)

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

栄えある第1位は、ポルトガルの北部の町ポルトに決まりました! 世界中の旅行愛好者たちから13万8千票という圧倒的な支持をうけての優勝ですが、ポルトがこの「ベスト・デスティネーション」でトップに輝いたのはこれで3回目なのだとか。素晴らしいですね!
街の見どころとしては、何といってもその昔ながらの美しい街並み。歴史的な聖堂がいくつも残されている旧市街地は、1996年に「ポルト歴史地区」としてユネスコの世界遺産にも登録さました。

42万人が選んだ、欧州のおすすめ旅行先「ベスト・デスティネーション2017」

ポルトのサン・ベント駅には、「アズレージョ」と呼ばれる青い絵画を施した芸術的なタイルが2万枚、壁一面に装飾されています。旅先でたどり着いた駅がこんなに美しかったら、帰りたくなくなってしまいますね!

そして世界的に有名な「ポートワイン」(Port Wine)は、このポルトで作られていることからその名前がつきました。ワイナリー見学やワインショップ巡りで、旅のお土産のワイン選びも楽しそうですね! 家に帰ってからも、ポルトワインを飲めば旅の思い出に浸れそうです。

「ヨーロピアン・ベスト・デスティネーション」上位5都市のご紹介、いかがでしたでしょうか。日本人にとってもおなじみの場所あり、聞きなれない場所ありの5選でしたね。みなさまの次の旅行先の参考になれば幸いです。

[All Photos by Shutterstock.com]
[EUROPEAN BEST DESTINATIONS 2017]

PROFILE

倉田直子

Naoko Kurata ライター

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
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