全国津々浦々、その土地の食文化を色濃く映す駅弁。今日ではデパートの物産展でもお目にかかれるものの、やっぱり旅先で味合う駅弁は格別のおいしさ! ファンも多い北海道・厚岸駅「氏家かきめし弁当」は、事前に予約しておけば作りたてを電車内で受け取れるんです。今回は鉄道ファンなら一度は楽しみたい、根室本線とかきめし弁当の旅をご紹介しましょう。
いざ厚岸駅(あっけしえき)へ!
旅の始まりは釧路駅。
一両編成の根室本線。乗車するのは「ルパン三世ラッピングトレイン」。ルパン三世の原作者、モンキー・パンチ氏が根室本線沿線の浜中町出身であることから、地域活性化プロジェクトとしてはじまったのだそう。
車内は自由席。旅情が高まりそうな穏やかな空間。
北海道らしい広大な緑の景色が広がります。窓にはモンキー・パンチ氏デザインのイラスト。
釧路駅を出発して約50分で厚岸駅(あっけしえき)に到着。事前に乗車する列車をお伝えしていたのでお店の方がホームで待っていてくださり、停車時間が約30秒ながらも無事にお代をお支払いしてお弁当を受け取れました。
「氏家かきめし弁当」を製造する「厚岸駅前氏家待合所」は改札外にあるのですが、予約すれば作りたての駅弁をホームまで届けていただけるんです。わずかな時間ではあったものの、お店の方の心温まるお見送りに心がほっこりしました。
さていよいよかきめしとご対面!
これぞ最高の駅弁!
待ちに待った「かきめし」(1080円)。
ひじき入りのご飯の上に牡蠣、つぶ貝、アサリがトッピングされているかきめし弁当。ご飯は牡蠣の濃厚な煮汁が溶け込んでいて至福のおいしさ!牡蠣は身が大きくプリプリした食感で、旨味がたっぷり感じられます。ご飯と牡蠣の最高のマリアージュを堪能できる最高の駅弁でした。
終点根室駅に到着。釧路駅を出発して約2時間50分。深呼吸をすると空気が澄んでいるのがよくわかります。北海道の広さを体感できた鉄道旅となりました。
大自然を眺めながらの鉄道旅と、作りたての厚岸名物かきめし弁当。北海道を訪れることがあればぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
[All photos by Nao]