車で全国をドライブしている最中、道の駅は旅人にとってありがたい存在ですよね。休憩を兼ねて土地の名産を見て回れますし、おいしい料理を食べられる可能性も高いです。その上、温泉やオシャレなカフェなどがあれば、旅のプログラムには欠かさずに入れたいところ。
そこで今回は富山県の庄川という温泉郷にある道の駅を紹介します。2017年6月27日にリニューアルオープンしたばかりのスポット。オシャレな雰囲気いっぱいの場所ですから、富山県を女子同士で旅行する際などには、ぜひとも立ち寄ってみてくださいね。
リニューアルして盛況の道の駅
そもそも庄川という場所は、どこかご存じですか? 富山県の西部、砺波市の一角で特に庄川温泉郷として温泉が有名です。名産のアユ、ユズなどを使ったグルメもおいしく、隣地にはTABIZINEの過去記事「人間国宝や日展入賞者が続々!小さな町に200人もの彫刻家が暮らすワケは?」、「【世界遺産】雪のない集落もいい。白川郷・五箇山の朗らかな緑に癒される」などで紹介した、井波や世界遺産の五箇山などの観光地もあります。
その庄川の大きな交差点に、もともと道の駅がありました。率直に言ってリニューアル前は「何もない」場所で、自動販売機と大きな椅子とテーブル、観光パネルがあるだけ・・・。飲食店は入っていましたが、観光で来た人が「ちょっと立ち寄ろうか」という気持ちにはなりにくい場所でした。
しかし2017年のリニューアル後は、外観も内部もサービスも一変。観光客はもちろん、地元の人も日常的に立ち寄りたくなるようなスポットに生まれ変わりました。最近は近くを通ると人のにぎわいが伝わってきます。
庄川おんせん野菜など地域の名産品が勢ぞろい
リニューアルした道の駅庄川の魅力の1つは、地域の名産品が勢ぞろいした商品のラインナップ。庄川や周辺の砺波平野で収穫された新鮮な野菜はもちろん、庄川温泉の源泉水を与えて栽培した庄川おんせん野菜など、ユニークな名産品が並んでいます。
個人的には庄川おんせん野菜のショウガを使用した、トナミ醤油製造の「しょうがドリンク(濃縮飲料)」がお気に入り。香りが強く、炭酸水と割って飲むと、最高に濃厚でフレッシュなジンジャーエールを楽しめる濃縮飲料になっています。温泉上がりに飲めば、お風呂上がりのビールの一杯のように爽快な気持ちにもなれます。
庄川は木工も有名で、地元の工芸品も置いてありますが、そうした地元由来の品々が陳列台に見通し良く並べられており、まるでマルシェのような雰囲気で買い物が楽しめます。見せ方もどことなく洗練されていて、他の道の駅とは一線を画する雰囲気が感じられますよ。
レストランでは管理栄養士監修の地元産料理を堪能できる
道の駅のレストランと言えば、一般的には長距離運転のドライバーや工事現場の作業員が仕事着のまま入っても違和感のないような店構えの場所も多いはず。
しかし、リニューアルした庄川の道の駅は思い切ってターゲットを絞ったのか、20代や30代の若い女性が写真を撮ってSNSでシェアしたくなるような洗練された雰囲気があります。手に触れる器まで庄川挽物木地や越中三助焼など地元の工芸品を使うこだわりは、乙女心をキュンとさせている様子。
筆者もよく食べる「庄川峡ランチ」(1,000円)は地元コシヒカリのごはんはもちろん、日替わりの主菜の肉や魚、地元のユズみそなどの味わいが見事です。管理栄養士が監修したメニューで、量もあるため男性でも満足のはず。
郷土料理を生かしたよごしのピザ(640円)などユニークなメニューもあり、土地の古老の女性と一緒に食事をしたときは、よごしの斬新な生かし方に驚きの声を上げていました。よごしとは、野菜をゆでた後に細かく切って、みそで味付けした後に炒った食べ物。若い女性だけでなく、高齢の女性の心をときめかせる魅力も庄川の道の駅のレストランにはあるようですね。
レストランは開口部が広くとられているため、開放感のある明るい空間で食事を楽しめます。窓の外には絶景が広がっている・・・というわけでは残念ながらありませんが、冬は北陸特有の降雪を思う存分眺められます。
スイーツやドリンクも充実しています。レストランに隣接した専用部屋で焙煎したブレンドコーヒーとともに、ユズを使った香りのいいスイーツを満喫できます。食事だけでなく、旅の途中のコーヒーブレイクでも訪れてみてくださいね。
http://shogawakyou.com/michino-eki/
住所:富山県砺波市庄川町示野437
電話:0763-82-7779
営業:9:00〜18:00(飲食はラストオーダー17:30)
定休日:火曜日
駐車場:60台
クレジットカード:利用可(飲食は不可)
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