フランス人観光客の取扱説明書〜割り込んでも悪意はない〜

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jul 18th, 2018

訪日外国人観光客が増える昨今、どうおもてなしをするべきかも気になりますよね。そこで、国別「外国人の取り扱い説明書」を特集。日本政府観光局(JNTO) がまとめた外国人観光客の「接遇に関する注意点」から、今回はフランス人へのおもてなしポイントをご紹介。

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

食事の順番に困惑

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

「フランスでは、前菜、メイン、デザートが順番に出てくるが、日本では汁物、おかず、メインが全て同時に出てくるため、どの順番で食べれば良いか戸惑う人が多い」

日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 フランス」より

同時に出てくるときは、お品書きの順番に従うと良いと言いますが、外国人旅行者相手にお品書きが必ずあるとも限らないでしょうし。特にカジュアルな定食では出てこないですし。対策は書いてありませんでしたが、給仕の方が伝えられるといいですね。

また和食ではありませんが、「フランスではパンは料理の値段に含まれているため無料の感覚が強いので、パンの追加料金をとるシステムの場合には事前の説明が望まれる」とあります。こういう小さなことが意外と不信感につながるので注意が必要です。

お座敷は苦痛

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

「床で食事を摂る習慣や箸の使用、食器へ口を付ける作法、麺類をすする、などの食べ方には馴染みの薄いものも多く、特に座敷などで床に座る(あぐらを含む)ことは人によっては膝に負担がかかるなど身体的苦痛を伴うこともあるため、注意が必要」

日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 フランス」より

身体的苦痛という言葉のフォーマル度が高くちょっと笑ってしまいましたが、日本人でも正座は大変ですし、特に年配の方は椅子でないと厳しい場合も多いので、やっぱり気遣いは必要だと思いました。

整列乗車の発想が無い

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

「バス停や駅のホームで電車などの扉が開く位置に並ぶ習慣がなく、順番を抜かしたり人の流れを阻害したりすることがある。基本的に悪意はないため、ガイドや駅員が手柔らかにルールを説明し、注意を促せば大体の場合は納得してもらえ、衝突は回避できる」

日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 フランス」より

行列は見たら分かりそうなものですが、日本人には当たり前でも、世界的に珍しいマナーなので伝える必要があるのでしょうか。

タトゥーで温泉が入れないと不満

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

「温泉や銭湯などの施設における刺青(タトゥー)の入浴制限について、現地で制限を初めて知るといった事例は決して少なくないと予測される。絆創膏やテーピングで対応できる場合はそれらのグッズを用意する、また近辺で購入できるドラッグストアなどを案内できれば、これらの旅行者の不満を軽減できると思われる」

日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 フランス」より

絆創膏やテーピングで隠せばOKという発想がなかったのでなるほどと思いました。グッズの用意はおもてなしがきめ細やかすぎるようにも思いましたが、近くにお店が無い場合は特に、用意しておいてあげないと温泉に入れなくてかわいそうに思います。

最近の訪日旅行の楽しみ方

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

もともと「東京と京都以外では、広島、宮島、箱根、高野山、高山、白川郷、金沢の認知度が高い」のですが、「富士山、阿蘇山、釧路湿原といったパノラマ風景や、囲炉裏のある民宿、静かな温泉宿での団欒、朝市、生鮮市場なども評価が高い」そうです。

テーマパークの中では、「フランス人が日本に対して持っている日本らしいイメージを表している東映太秦映画村や伊賀流忍者博物館」が関心を集めているとのこと。

意外なのは、「日本に行ってハイキングを楽しみたいと考えるフランス人旅行者も増えてきている」ことです。ミシュラン・グリーンガイドに載った高尾山などを思えば、東京でもハイキングができるので、ハードルは低いと言えるのかもしれませんね。

観光局が考えるフランス人観光客のおもてなしポイント

参考
[日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 フランス]

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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