フランスにはエアコンがない〜日本とフランス、暑さ対策の違い〜

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Aug 14th, 2018

各家庭、各部屋にエアコンがあることが当たり前な日本人にとって、フランスにはエアコンがある家がほとんどないと話すと必ず驚かれます。ではフランスは涼しいのかというと、普通に30度を超す日もあります。フランス人はどのような暑さ対策をしているのでしょうか。

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

毎日暑い日が続きます。各家庭、各部屋にエアコンがあることが当たり前な日本人にとって、フランスにはエアコンがある家がほとんどないと話すと必ず驚かれます。

それでは、フランスの夏は涼しいのかといえば、そうでもありません。普通に30度を超す日もあります。フランス人はどのような暑さ対策をしているのでしょうか。

フランスの夏の気温

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

筆者がフランスに来た10年前は、夏でも長袖が必要な日が続くことがありました。フランスの夏は日本に比べて、涼しく、過ごしやすいように思っていましたが、近年、30度を超える日が続くようになり、フランスの夏も暑い!と感じるようになりました。

熱帯夜は少ない

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ただ、パリは昼間30度を超す日が続いても、夜は20度を切る日も少なくはありません。窓を開けて寝れば涼しく、熱帯夜で寝苦しい夜が続く日はそう多くはないのです。

湿気は少ない

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また、パリの夏は、湿度が日本に比べて低いのが特徴です。30度を超す日でも、湿度は40パーセント前後と、カラッとした暑さなのです。

クーラーは普及していない

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

日本の夏の暑さに比べ、湿度が低いので、パリの夏は過ごしやすいのですが、30度以上が続く日があります。熱中症で亡くなってしまう老人もいるのです。それでも、一般的にクーラーは普及していません。パリは古い建物が多く、室外機を取り付けることが難しいのだそうです。それでは、フランス人はどのような暑さ対策をしているのでしょうか。

窓のシャッターを閉める

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

フランスでは朝気温が低いうちに窓を開け、部屋の温度を下げます。そして日中はブラインドを閉めて、太陽の光で部屋の温度が上がらないようにします。夜は涼しい日が多いので、窓を開け再び部屋の温度を下げます。フランスは古い石造りの建築物が多く、シャッターを閉めることによって、涼しさを保つことができるのです。

暑い日は扇風機を使う

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

暑い日はひたすら扇風機を使い、涼みます。ただ、35度を超す日など、熱風が流れくるのみで、扇風機が役に立たないこともありますが…。

映画館やショッピングセンターで過ごす

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

どうしても暑い日は、映画館やショッピングセンターなど、冷房が効いた場所で過ごすという人も少なくはありません。

身体を冷やす野菜を食べる

フランスにはエアコンがない。フランスの暑さ対策事情

夏は、トマトやきゅうり、ズッキーニなど、身体を冷やす野菜を食べます。いきなり気温が上がった日などは、スーパーでいつも山積みのトマトが売り切れるなんてこともあります。

日本の夏に比べて、フランスの夏は過ごしやすいとはいえ、猛暑が続くと、さすがにこのままでは厳しいと感じるフランス人も増えてきているそうです。もしかしたら、10年後にはフランスの暑さ対策も変わってくるのかもしれません。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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