昔ながらの個人商店が軒を連ねる谷中銀座商店街は、外国人観光客からも人気のスポット。JR「日暮里」駅の北口を出て、御殿坂を歩いて行き、夕日の名所である「夕やけだんだん」を下ると、レトロ感溢れる谷中銀座商店街があります。
今回は、東京メトロ「千駄木」駅から谷中銀座商店街へのんびりと散歩しながら、老舗カフェやユニークな個人店を訪れました。
ふわふわ美味しいたまごサンドが食べれる「カヤバ珈琲」
東京メトロ千代田線「千駄木」駅で下車して、向かったのは、徒歩約10分の場所にある「カヤバ珈琲」。大正5年に建てられた出桁造りの町家をリノベーションした古民家カフェです。このカフェは平成18年に店主が逝去され、一度お店を締めることになりました。しかし、再開を望む声が多く、平成21年に改修後、営業を再開。外観は大正町家のままで、レトロ感満載です。
1階は混み合っていたので、カフェの2階へ。
2階は明るい光が差し込む座敷になっていて、足を伸ばして寛げます。書棚には芥川龍之介全集が!
メニューのイラストがキュート。筆者はランチセットの「たまごサンド」をオーダーしました。
こちらがスープ、サラダ、コーヒーor紅茶がセットになった名物の「たまごサンド」(1,000円)。さっそく味わってみると、ふわふわのパンに挟まれた、オムレツのような玉子が美味しい! ほのかにピリッとするマヨネーズの隠し味も効いています。さすが「谷中」を代表する古民家カフェだけありますね。シンプルな味がクセになりそうです。
住所:東京都台東区谷中6-1-29
電話:03-3823-3545
メールアドレス : mail@kayaba-coffee.com
営業時間:月〜土 8:00〜21:00、日 8:00〜8:00
定休日:なし
HP:http://kayaba-coffee.com/index.html
全部手作り! 可愛いブックカバーが手に入る「旅するミシン店」
「カヤバ珈琲」を出て、谷中銀座商店街の方面にグングン歩いて行くと、「朝倉彫塑館」の手前に「旅するミシン店」があります。店内は工房兼ショップになっていて、猫や鳥などが描かれたキュートなブックカバーがいっぱい。ブックカバーの裏地はひとつひとつ違うデザインの布が使われていて、細部までこだわりを感じます。
筆者が購入したブックカバーがこちら。ヒヨコがリュックを背負っている姿が可愛らしく一目惚れしました。このブックカバーにお気に入りの一冊を挟んで、旅のお供にしようと思います。
ちなみにブックカバーに挟んだ本は中村文則著『教団X』。本の内容とブックカバーのギャップが激しい・・・(笑)。しかし、600ページ以上の単行本も優に挟めることを実証できました。単行本用のブックカバーは900円とお手頃なのも嬉しかったです。
オリジナルのトルコランプも作れる「ZAKUROらんぷ家」
谷中銀座商店街に到着し、向かったのはトルコモザイクランプの専門店「ZAKUROらんぷ家」。こちらではトルコ直輸入のモザイクランプを購入できます。オリジナルランプの製作体験もできるのですが、この日は混み合っていて体験できず・・・。
平日でも混雑している状態なので、WEBで予約してから訪れた方がいいかもしれませんね。スタンドライト、シーリングランプを始め、キャンドルホルダーやネームプレートなども製作体験できますよ。鮮やかなモザイクランプがあれば、インテリアをよりロマンチックに演出できそうですよね。
住所:東京都荒川区西日暮里3-15-5
電話:03-3822-0610
営業時間:11:00〜19:00(土日11:00〜20:00)
HP:http://zakuro-lampya.com/
テイクアウトして商店街を歩きながら食べたい「満天ドーナツ」
食べ歩きでも有名な谷中銀座商店街。甘いものが恋しくなったら「満天ドーナツ」でドーナツをテイクアウトするのも良いでしょう。イートインスペースもありますが、商店街を歩きながら、ドーナツを味わうのもまた一興。
こちらは店員さんオススメの「メープル」(200円)。すごく甘いのかと思いきや、さっぱりとした甘さで食べやすかったです。しっとりとしたマドレーヌのような食感でおやつにもピッタリ。ドーナツはプレーン、シナモン、ココアなど約7〜10種類あったと思います。
イートインスペースでは、抹茶シェイクにかりんとうが入った名物の「飲むかりんとう」を味わうこともできます。
住所:東京都台東区谷中3-8-12
電話:03-3824-7624
営業時間 : 11時〜19時(火曜定休・祝日は除く)
HP:http://yanakamanten-donuts.com/
お土産に最適、フロランタン専門店「アトリエ ド フロレンティーナ」
フロランタンとはクッキーの上にカラメルとナッツをあしらったフランスの伝統的な焼き菓子です。こちらのお店にはプレーン、焼きリンゴ、アールグレイなど定番が7種類と季節のフレーバーがあります。せっかくなので、お土産用の紙箱(4個入り)を購入しました。
紙箱は和紙で作られていて上品な印象。水引きは8色から選択でき、贈り物としても喜ばれそうです。ややお値段は上がりますが、高級感のある桐箱入りもありますよ。
フロランタンは4つにカットされていて一口サイズで食べやすい。サクサクとした食感で、アーモンドの香ばしさがたまりません。コーヒーや紅茶との相性もバツグンです。
住所:東京都台東区谷中3-12-2
電話:03-5834-8981
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休
HP:http://www.atelierdeflorentina.com/
階段の上から眺める夕日が美しい「夕やけだんだん」
最後に訪れたのは「夕やけだんだん」の愛称で親しまれている階段です。この階段は夕日の絶景スポットになっています。まだ夕暮れではないのに、すでに多くの人がスマホやカメラで写真を撮っていましたよ。
谷中・根津・千駄木周辺の「谷根千」エリアは今や東京の観光スポットのひとつ。土日ともなれば、多くの観光客で賑わいます。しかし、一本道を奥に入ると静かな住宅街になり、歴史ある神社仏閣や美術館も点在しています。のんびりと一人の時間を楽しみたくなったり、懐かしい東京を味わいたくなったら、ぜひ訪れたい場所です。
[All photos by あやみ]