トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 17th, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、香川編です!

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は香川編です。

 

第5位・・・栗林公園(6.4ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

最初は香川県の県庁所在地、高松市にある栗林(りつりん)公園がランクインしました。特別名勝にも指定される池泉(回遊)式庭園で、掬月(きくげつ)亭、旧日暮亭などの茶室もあるため、露地(茶庭)も楽しめます。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは3つ星にも輝いていますし、大名庭園の傑作とも言われていますから、香川県の旅行では外せないスポットですね。
 

「高松中心街からほど近い庭園の美しい公園です。奇麗に手入れがされていて、ふらっと立ち寄るにも、じっくり時間をかけて周るのも楽しいです」(Yoko Nixon)

「オシャレなカフェと豊かな緑が魅力のスポット」(akaryx)

 
広さにして東京ドーム3.5個分と言いますから、ゆっくりと時間をかけて周りたいですね。

 

第4位・・・小豆島(9.8ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

瀬戸内海に浮かぶ離島、小豆島が第4位にランクインしました。小豆島と言えば、『二十四の瞳』のロケ地として有名ですね。大学時代に映画を学んだ筆者からすれば、木下惠介監督の映画『二十四の瞳』の高峰秀子が強烈に印象に残っていますが、他にも印象的な作品が何度もこの地を舞台に作られてきました。
 

「(小豆島オリーブ公園は)インスタ映えスポット!可愛くてまるで映画の中に迷い込んだよう」(akaryx)

 
などのコメントとともに、同地を香川県No.1の観光地と推す声もありました。寒霞渓、陸けい島のエンジェルロードなど見どころはいっぱいありますから、ぜひとも訪れたいスポットですね。

 

第3位・・・金刀比羅宮(12.6ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

瀬戸内海の船乗りたちにとって、聖地である金刀比羅宮が第3位にランクインしました。金刀比羅宮は内陸にありますが、長い石段を見ても分かるように、奥社まで登ると標高421mという高さになります。

金刀比羅宮は山容の美しい象頭山の中腹にあり、山自体が海上の船乗りの目印。長い航海から戻ってこの山を見ると、船乗りは心から帰郷を喜んだと言います。自然、象頭山そのものが尊崇の対象になったと司馬遼太郎『菜の花の沖』にも書かれていた記憶があります。
 

「長い階段を上った先にある由緒ある神社です。参道へと続く道もお土産屋さんが並んでいてにぎやかです」(Yoko Nixon)

「荘厳な雰囲気」(akaryx)

 
長い階段はしんどいですが、参道沿いや境内にはお店があったり、五人百姓というあめ屋さんがあったりするので、物見を楽しんでいると気が付けば歩が進んでいくはず。ぜひとも訪れてみてくださいね。

 

第2位・・・製麺所巡り(14.6ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

提供:香川県観光協会

「香川」と言えば、何を思い浮かべますか? サッカー日本代表・香川真司選手を思い浮かべる人もかなり多いと思いますが、その香川選手も愛する「うどん」を連想する人もさらに多いのでは?
 

「人気店はどこも行列なので、数カ所行く場合は綿密に計画するのが吉」(Nao)

「香川と言えばうどんは外せません。うどん巡りで至極の一杯を見つけたいです」(米田ロコ)

「香川に来たら外せない製麺所巡り。お店ごとの個性があって、一日中うどん尽くしのおいしい体験ができます」(Yoko Nixon)

 
などと、うどんの製麺所巡りを推す声はたくさんありました。中には、
 

「文句なくおいしい。そして安いです。はなまるうどんや丸亀製麺が関東進出する前は特に驚異的に感じました」(山口彩)

 
といった感じで、製麺所巡りを香川県No.1の観光プログラムだと推す声もありました。製麺所で食べる讃岐うどんは、たまらなくおいしいです。地元のタクシー運転手などに情報を聞きつつ、最高の製麺所を探してみてくださいね。

 

第1位に行く前に・・・番外編

香川県でも番外編を紹介します。番外編とは、他に誰も票を入れていないのにもかかわらず、誰か1人でもライターが最高評価を与えている観光地があれば、紹介するコーナーになります。香川県ではまんのう町が挙げられていました。

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

満濃池 提供:香川県観光協会

香川で「まんのう」と聞くと、満濃池を連想する人も居るはずです。降水量が少ない香川らしく、巨大なため池が同県には16,000近く存在し、その中でも重要な位置を占める場所が満濃池になります。
 

「古い日本の農村の趣を残す風景は、地味に感動させるものがあります」(米田ロコ)

 
といった感じで、まんのう町にある農村の風景に、評価のコメントが寄せられていました。

 

第1位・・・直島(21.6ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

香川県観光でNo.1に選ばれたスポットは、直島になりました。直島と言えば、アート好きなら誰もが知る離島ですね。島の中には地中美術館や直島銭湯など美術に関連したスポットが点在し、島中にアート作品が展示されています。
 

「(地中美術館は)アートに詳しくなくても、アートを楽しめる体験型美術館。瀬戸内海の海が眺められるミュージアムカフェは絶対におすすめです」(Nao)

「銭湯並びに直島全体を1位にしました。直島は島全体で作り上げられたアート作品が素晴らしいです。島内は自転車でも十分周れるので、瀬戸内海を眺めながらのサイクリングも最高です。直島銭湯はここにしかないポップな銭湯で、外装も内装もとても可愛らしいです」(Yoko Nixon)

 

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【香川編】

など、同地を絶賛する声はたくさんありました。「直島?どこそれ?」という人も、草間彌生さんのカボチャの作品が港に無造作に置かれている写真をどこかで目にした記憶があるはず。瀬戸内海国立公園に浮かぶ離島ですから、島自体が持つロケーションの素晴らしさもあります。ぜひとも訪れてみてくださいね。

 

以上、プロの旅ライターが選ぶ香川県の観光地TOP5でしたが、いかがでしたか? 他には高松丸亀町商店街、塩入温泉、瀬戸大橋ドライブ、阿波別街道ドライブ、丸亀城、屋島、五色台、琴弾公園、塩飽諸島などを推す声も目立ちました。香川県は全国で最も小さい都道府県ですが、その狭いエリアに見どころがぎっしり詰まっています。ある意味で四国の「入り口」でもありますから、どんどん遊びに出かけたいですね。

ランクインした直島や小豆島について詳しくは、『東京から直島1泊2日の旅行費用はいくら?【リアルなお金の話】』や『【パワースポット】瀬戸内海に浮かぶ、美しく豊かな小豆島の魅力』などもぜひチェックしてみてくださいね。

[All Photos by shutterstock.com]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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