台湾中部の都市・台中を代表するスポットといえば、美しすぎるスイーツ店「宮原眼科」。ショップながら台中きっての観光地としてその名をとどろかせ、大人気のアイスコーナーには連日行列ができるほどです。
そんな押しも押されもせぬ宮原眼科のアイスクリームを食べるなら、行くべきが二号店の「第四信用合作社」。店内で座って名物アイスが食べられ、宮原眼科とはまったく雰囲気の異なるアーティスティックな空間も見逃せません。
宮原眼科二号店「第四信用合作社」
1966年建造のかつて銀行だった建物を改装したスイーツショップ「第四信用合作社」。ここは、台中を訪れる旅行者のほとんどが足を運ぶ宮原眼科の二号店。宮原眼科で特に人気を博しているアイスクリームを主力にしたお店で、あまりにも有名な宮原眼科に比べると、知る人ぞ知る穴場的存在です。
宮原眼科のアイスを食べるなら、なぜ二号店の第四信用合作社がおすすめかといえば、アイスコーナーにしばしば行列ができる宮原眼科に対し、二号店は混雑が少ないのに加え、広々としたイートインスペースがあるから。
宮原眼科のアイスコーナーにはイートインスペースがないので、外で立って食べることになりますが、第四信用合作社なら店内で座って名物アイスを楽しむことができるのです。
クールで近未来的なアイス屋さん
ヨーロッパの図書館を思わせる、クラシカルな気品漂う宮原眼科。そんなイメージをもって第四信用合作社に足を運ぶと、きっと驚くはずです。
元医院をアンティーク調に仕上げた宮原眼科とは対照的に、元銀行の二号店は無機質で近未来的な空間。あえてコンクリートむきだしの外観はなんともクールな印象で、夜にはピンクやブルーの電飾が輝きます。
照明を落とした店内は、バーかクラブを思わせるような雰囲気。宮原眼科とはがらりとイメージの異なる内装に、いい意味で裏切られたような気分になることでしょう。
一階にもイートインスぺースがありますが、二階にはさらに広々としたカフェスぺースが。
アンティーク調を採り入れつつも、未来的でスタイリッシュなムードを強く打ち出した店内は、宮原眼科とはまた異なる遊び心たっぷりのおしゃれ空間です。
カスタマイズが楽しい名物アイス
そもそも、宮原眼科は台中のお菓子メーカー「日出」がプロデュースしているお店。チーズケーキやパイナップルケーキなどの焼き菓子も有名ですが、その味とビジュアルインパクトから、「宮原眼科でアイスを食べる」ことが、台中観光のイベントのひとつになっています。
宮原眼科のアイスの特徴は、もりもりのトッピング。好きなアイスとトッピングを選び、自分流にカスタマイズすることができるのです。
第四信用合作社の一階奥には、宮原眼科名物のアイスがずらり。大きく分けて、チョコレート系、フルーツ系、お茶系があり、それ以外のものも合わせるとその数およそ70種類。日本では見かけない珍しい種類のアイスもあり、その中から食べたいものを選ぶのは至難の業です。
迷ったら、チョコレート系、フルーツ系、お茶系から、それぞれ一種類ずつ選んでみてはいかがでしょうか。
心躍るフォトジェニックなアイス
一階のカウンターで注文を済ませ、待ちに待った名物アイスをゲット。写真は、トリプルアイスにスペシャルトッピングを加えたものです。
アイスがシングルの場合はトッピングが一種、ダブルの場合はトッピングが二種、そしてトリプルの場合はトッピングが三種まで無料になります。
アイスの種類だけでも70種類以上もあるうえ、さらに好きなトッピングを選べるとなれば、その組み合わせは無限大。筆者は、43%ベネズエラ、アーウィンマンゴー、ローゼルティーと、チョコレート、フルーツ、お茶のカテゴリーからそれぞれアイスを一種類ずつ選びました。
新鮮でヘルシーにこだわったアイスクリームは、それぞれの素材の風味が際立っていて、思った以上に軽くぺろりといけてしまいます。
重いイメージのあるチョコレートアイスですら、カカオの香りが際立つ、甘さ控えめで高級感漂う味わい。フルーティーでさわやかなアーウィンマンゴー、独特の酸味がクセになるローゼルティーと、三者三様のおいしさが味わえました。
トッピングも自社商品でクオリティ高し
トッピングができるアイス自体は珍しいものではありませんが、宮原眼科のアイスのトッピングは、「日出」製造のお菓子。つまり、トッピングのお菓子もオリジナル商品なのです。
トッピング系アイスは、「見た目のインパクトはあるけれど、トッピング自体はおいしくなかった」という経験はありませんか?
しかし、宮原眼科のアイスは、お菓子も自社商品だけあって、どれをとってもクオリティが高い!なめらかなチーズケーキは、「日出」のもともとの看板商品。パイナップルケーキも日本人好みの上品な味で、アイスはもちろんのこと、トッピングのおいしさも十分に堪能できます。
素材一つひとつの完成度が高いトッピングアイスは貴重な存在。フォトジェニックな見た目も人気の理由ではありますが、決して見かけだおしではないのです。
最初は、「アイスで1000円は高いな」と感じた筆者でしたが、実物を前にして、食べてみると「これで1000円はむしろ安い!」と思ったほど。トリプルを選べば2人でシェアできるだけのボリュームがあります。
テーマパークのようにワクワクさせてくれるおしゃれな空間で、目でも舌でも楽しめるアイスがいただける第四信用合作社。「台中に行ったら、宮原眼科二号店でアイス」が正解です。
住所:台中市中區中山路72號
[All photos by Haruna]
Do not use images without permission.