【Air KBZ 現地ルポ】ミャンマーは格安国内線で移動が断然便利!

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Dec 23rd, 2018

世界各地で航路が増えているLCC。ミャンマーにもLCCがあります。その名もAir KBZ。ミャンマー国内では以前からとっても知られてる企業が始めた、格安航空会社なんです。今回はバスのようにAir KBZを使って旅するミャンマーをご紹介。

世界各地で航路が増えているLCC。ミャンマーにもLCCがあります。その名もAir KBZ。何かの秘密結社のようなその名前ですが、実はミャンマー国内では以前からとっても知られている企業が始めた、格安航空会社なんです。今回はバスのようにAir KBZを使って旅するミャンマーのご紹介です。

「エア・カンボーザ」って聞いたことなかった!まず読めなかった(笑)。
ミャンマーはこの10月からビザが不要になりました。全日空が毎日直行便を飛ばしています。調べてみればたったの6時間しかかからないんですね。そこで、行ってみようと。

そして更に調べてみれば、地方にもたくさん見どころがあります。巨大な仏塔が立ち並ぶバガン遺跡はぜひ行ってみたい。それにインレー湖は、水上に生きる人たちの生の生活も見られるし。ということで出かけることにしました。

ヤンゴン空港の国内線ターミナルからエア・カンボーザ!

となるとミャンマー国内の移動ですが、
• ヤンゴンからバガンの近くのニャウンウー
• ニャウンウーからインレー湖に最寄りのヘーホー
• ヘーホーからヤンゴン
の3回飛行機に乗ると便利です。しかも航空券代はすべて1万円ちょっと。航空会社はAir KBZという見たことも聞いたこともないミャンマーの会社でしたが、あまりにも便数も多く便利だし、安いということで、サクッと予約してしまいました。

ヤンゴン空港は、国際線と国内線の二つのターミナルがあって、その間は無料のシャトルが走っています。到着後すぐに国内線ターミナルに移動して、エア・カンボーザのカウンターへ行ってみると・・・「ちゃんとしてました!」(笑)。もっとラフなイメージだったのですが、最近建てられたターミナルも新しく、係員の対応ももちろんしっかりしてます。

機材がどうかと言うと、機体は問題なし!でも・・・

さてヤンゴンからニャウンウーへの便に乗ります。機材はATR-72というプロペラ機。とはいっても、もちろん現在でも日本の短距離路線でも活躍するフランスの航空機。問題ないどころか、快適性と低燃費・低騒音には定評がある機材です。

飛行機に向かうバスがこちら。なんだかちょっと懐かしいような雰囲気ですが・・・。

前のドアには日本語で「出口」と書かれているし、後方には「北鉄奥能登バス」と書かれています。

ミャンマーで走っている車はほとんどが日本の中古車。バスやトラック、自家用車、みんなそのまんま右ハンドルです。でも、実際道路は日本と逆なので、日本でいう外車みたいなことになっています。運転席が道路の路肩側に来るんですね。

そして、空港のバスも。これに乗って飛行機に向かいました。

1時間ちょっとの空の旅!

ATR-72のキャビンはこんな感じで、通路を挟んで左右に3席ずつ並んでいます。大型のバスみたいな印象です。

エア・カンボーザでは、たとえ40分のフライトでも軽食が無料で提供されるんです。ちょっと嬉しいですよね。四角いのがミートパイ、それにドーナツ。飲み物も選べて快適です。

ニャウンウーに到着そしてまた後日KBZで出発

バガンへほんの20分ほどに位置するニャウンウーの空港は観光客も多いのか、歴史的な建物のような外観です。この、緑のバスの車体には「SETOUCHI」と書かれていて、これも日本からの中古車。

バガンで数日過ごしたら、次の目的地近くのヘーホー空港へ飛びます。

出発階とかはなく、「出発のエリア」が一応あって、そこのホワイトボードに運航表が手書きで書かれてました。

エア・カンボーザのチェックインカウンターがこちら。ヤンゴンでもそうでしたが、地上係員の皆さんがとてもフレンドリーで、かつ丁寧に対応してくれるので安心します。

でも、チケットは手書き。。。「16D」の席でしたが、この部分はシールです。席の番号が全部印刷されているシールの台紙からはがして、チケットに貼っています。これなら二人に同じ席のチケットを間違って渡すこともないということで、アナログですがある意味ちゃんとしたシステムですね。

ターミナルから歩いて飛行機へ。のんびりした雰囲気です。

ちなみに、こちら奥が管制塔で手前が消防車の格納庫。かなりのんびり感が倍増します。

40分間のフライトでは、飲み物とこのアップルパンが出ました。お味はいたって普通においしい!そして、あっという間にヘーホーに着陸です。

ヘーホー到着後、この飛行機はさらに別の目的地へとすぐに離陸。バスみたいです。

ヘーホー空港はさらにローカル。

この小さな建物がヘーホー空港。ここからインレー湖に向かいました。車を使って山を越え約1時間くらいかかります。また、タウンジーというミャンマー第5の都市もここが最寄空港。それにしても小さくてかわいいですよね。

数日過ごして空港に戻ってきました。搭乗前のホールには世界各地の時間の電光掲示板があるのですが、どの時計も微妙にあっていないんです。下一桁というか、OO分のとこが2,3分ずれてて笑えます。

空港のカフェと言ってもこんな感じでかなり緩い雰囲気。

途中で1回とまる便でヤンゴンへ!

さてヤンゴンに戻るのですが、間違って直行便ではなく、途中で違う空港に寄る便を選んでしまいました。そこまで1時間、さらに40分といった飛行時間です。途中の空港では降りる人、乗ってくる人がいて、ざわざわとしますが、それも15分ほど。すぐに離陸です。

とはいえ、スナックは2回の離陸後それぞれに出るんですよ。1回目は前回と同じミートパイとドーナッツ。2回目はクロワッサンとお芋のスイーツでした。

というわけで、エア・カンボーザの旅、全く問題ありません。便数は多いし、サービスはいいし。途中で知ったのですが、KBZはミャンマーの主力銀行。その銀行が航空路線に事業拡張して、エア・カンボーザが生まれたのが2010年なのだそうです。

[All photos by Atsushi Ishiguro]
Do not use images without permission.

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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