癒される！優しい人が多い都道府県【ちょっと面白い都道府県ランキング】

掲載日: Jan 13th, 2019

北から南まで47都道府県、小さな日本なのに風土、文化、方言、県民性がそれぞれ違います。各都道府県が持つ個性に着目し、「ちょっと面白い都道府県ランキング」をシリーズでご紹介。今回は、優しい人が多い都道府県について。

北から南まで47都道府県、小さな日本なのに風土、文化、方言、県民性がそれぞれ違います。そして同じ日本人であっても、食の好み、考え方や気質、肌色、体型も異なりますね。

TABIZINEでは、各都道府県が持つ個性に着目し、「ちょっと面白い都道府県ランキング」をシリーズでお届けいたします。

ソニー生命保険株式会社が2018年11月10日〜11月21日の12日間、全国の20歳～ 59歳の男女4,700名（各都道府県100名）に対し、「47都道府県別　生活意識調査2018-2019（生活・家族編）」をインターネットリサーチしました。

47都道府県で優しい人が多い県は

「47都道府県別　生活意識調査2018-2019（生活・家族編）」では、現在住んでいる都道府県民の特徴について自慢できる点を聞きランキングを算出しています。「我が県には優しい人が多い」と自信を持っている県はどこなのでしょうか。旅行へ行く時や、移転する際の参考になりそうですよ。ちなみに、2016年度は沖縄県でした。

第1位　宮崎県（同率第1位）

宮崎県児湯郡高鍋町

第1位（同率第1位）は、宮崎県でした。「日本のひなた宮崎県」というキャッチフレーズのように、年間の平均気温は約17度（気象庁気象観測統計）と一年を通じて温暖な気候。優しい人柄は、温暖な気候から来るのかもしれませんね。

一生で一度しか嘘をつけない、おおらかで正直な農業型　宮崎県民

おっとりした性格で、温和で素朴、お人好し。温かい太陽のような宮崎県民。また積極性には欠けますが、正直で真面目なので、信頼して付き合えます。

『県別性格診断』（河出書房新社編集部編）から引用すると、「一生で一度しか嘘をつけないおおらかで正直な農業型。特性として素直で非排他的ながら、消極的、ひっ込み思案型、楽天性とまとめることができる」とあります。

友人に実家が農家を営む宮崎県民がいたのですが、まさに「良い人」で「優しい人」。「一生で一度しか嘘をつけない、おおらかで正直な農業型」とは、彼そのものと納得してしまいました。

日本ではじめて孤児院を設立した、宮崎県出身「孤児の父」

宮崎県民には、優しさを体現する先駆者がいました。

1865(慶応元)年、宮崎県児湯郡上江村馬場原（現・高鍋町馬場原）にて高鍋藩の下級武士である父石井萬吉、母乃婦子（のぶこ）の長男として出生。1人の貧しい巡礼者の子を預かったことをきっかけに、目指していた医学の道を捨て児童救済事業を開始。22歳の若さで孤児院を創設。東奔西走しながら資金を集め、教育を施し、手に職を付けさせて子どもたちを自立へと導きました。児童福祉制度なかった明治時代において、児童救済に力を尽くした石井十次は「児童福祉の父」と呼ばれています。

宮崎県民の心根の優しさは、素晴らしい特質と言えますね。

第1位　長崎県（同率第1位）

(C)Panwasin seemala / Shutterstock.com

同じく第1位（同率第1位）は、やはり九州の長崎県でした。長崎県には鎖国時代にも唯一外国と交流の許可を持てた出島があり、開けた土地柄ゆえ人見知りせず他人に優しいと言えます。

観光客に高く評価されている長崎県民

観光客が長崎県民に感じたこと

●地元の方が観光アドバイスをしてくださり、チンチン電車を降りて、暑い中道案内してくれた。
●長崎市民の皆様がいつ行っても、とても暖かく親切。
●親切な人が多い。(タクシーの運転手さん、店を教えてくれたおばあさん等)。
●場所がわからず尋ねると、親切に案内してくれたり、教えてくれた。

「平成 28 年度長崎市観光動向分析結果報告書　長崎市文化観光部観光政策課」より引用

筆者も長崎へ旅行へ行った時、長崎の人は皆親切だなあと良い印象が残っています。

痛みを知り尽くしているからこそ優しい長崎県

長崎で忘れることができない「被爆」。そして「キリスト教の弾圧」。長崎は日本の中で、非常に深い痛みを知っている県です。長崎市に投下された原子爆弾で被爆して重症を負い、妻を失った悲しみのなかその後約2ヶ月間にわたり被災者の救護活動を行ない亡くなられた、長崎市名誉市民永井隆博士がいらっしゃいます。

痛みを知っているから他人の気持ちを推し量ることができ、優しくなれるのかもしれません。

優しい人の多さ自慢都道府県ランキング　トップ10

優しい人の多さ自慢都道府県ランキング　トップ10
ソニー生命調べ　

優しい人の多さ自慢で、第1位「長崎県」「宮崎県」（同率31.0%）、僅差で第3位「秋田県」「福井県」（同率30.0%）、以降鹿児島県、北海道と続きます。都会の冷たい人間関係に疲れた時は、優しい人の多さを自慢している県へ旅すると心が癒されるかもしれませんね。

調査概要

調査タイトル：47都道府県別生活意識調査2018-19年版（生活・家族編）
調査対象　ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の20歳～59歳の男女
調査期間：2018年11月10日～11月21日
調査方法：インターネット調査
調査地域：全国
有効回答数：4,700サンプル（有効回答から各都道府県100名になるように抽出）
調査協力会社：ネットエイジア株式会社

[47都道府県別　生活意識調査2018-19年版（生活・家族編）　ソニー生命]
[宮崎県の県民性について　宮崎民俗学会のブログ ]
[石井十次｜宮崎県郷土先覚者　宮崎県総合政策部文化文教課]
[Photos by shutterstock]

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