温かくても冷たくても美味しいお蕎麦。しょう油ベースの汁でいただく蕎麦以外にも、世界にはさまざまな調理方法があるようです。
ヨーロッパからアジアまで、世界の蕎麦料理を見てみましょう。
イタリア/ピッツオッケリ
ミラノの北側、スイスやオーストリアとの国境近くのヴァルテッリーナ地方は小麦が育ちにくい地域であったため、古くからそばの栽培が行われています。この地域の郷土料理が、そば粉のパスタ「ピッツオッケリ」。キャベツやジャガイモを加えて、バターとチーズのソースを絡めていただくボリュームたっぷりの一皿です。
ロシア/カーシャ
ロシアは中国と首位を争う、そばの生産地です。そばのむき実で作るお粥「カーシャ」を始め、当地にはそば粉やそばの実を使った料理が多数あります。以前TABIZINEでもご紹介したロシア風パンケーキ「ブリニ」も、本来はそば粉を原料としたものです。
ネパール/カンチャンパ
そば粉に塩と水を加えて練って短くのばした麺を油で揚げた「カンチャンパ」は、ネパールのアンナプルナ地域に暮らすチベット系タカリ族のスナック。唐辛子などを添えて食べるそうです。そば粉はアンナプルナ地域の特産物ということもあり、そば粉を水で練って調理したそばがきのような「ディロ」もあります。当地ではカレーを添えて食べるのだとか。
イギリス、オーストラリアなど/そばサラダ
イギリスにはそば粉を使った「プディング」と呼ばれるスイーツがありますが、ヘルシー志向とともに近頃は日本蕎麦を使ったサラダが人気! 英トップシェフのジェイミー・オリバー氏を始め、海外のシェフや料理雑誌がそばを使ったエスニックな味わいのサラダレシピを提案しています。
このほか、韓国や北朝鮮の「ムック」(そば粉を寒天で固めた料理)、中国の「ヘイロ」(中国の蕎麦)や、ブータンの「プタ」(炒めて食べる蕎麦)、フランスの「ガレット」(そば粉クレープ)なども。そば粉は世界の料理に広く使われていることが分かりますね。
いつもの食べ方に飽きたら試してみたいですね。今年の大晦日は、どの国の蕎麦料理を試してみますか?
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[nichimen.or.jp]
[edosobalier-kyokai.jp]
[worldfoods.tabi-navis.com]