フランスで一番の花見スポット「ソー公園」
ソー公園はパリ南の郊外ソーにある公園です。200ヘクタールもある大きな公園で、休日には多くのフランス人が集まる憩いのスポット。
「HANAMI」という言葉がフランスのメディアで使われる以前から、ソー公園では桜の季節になるとお花見ができると在仏日本人の間では有名な場所でした。現在では、日本人だけでなく、フランス人や日本以外のアジア人にもお花見ができるスポットとして知られるようになりました。
ソー公園の桜は八重桜
ソー公園の桜は、北にはピンクの八重桜が、南には白い桜が植えられています。
人気があるのは八重桜のあるゾーン。100本もの八重桜が植えられていて、圧巻の風景となっています。愛らしい八重桜が、なんとも言えない情緒的な雰囲気を作り出しています。
ソー公園はHANAMI祭り
ソー公園では、毎年この時期になると、HANAMIのイベントが行われています。花見会場の入り口には、提灯が下げられていて、お祭りっぽい雰囲気に。
今年(2022年)は漫画や生花や折り紙の教室が開催されていました。花見がてら日本の文化にも触れることができて、参加したフランス人はとても喜んでいるようでした。
日本人だけじゃないお花見
以前は在仏日本人が多かったお花見ですが、今は日本人だけでなく、フランス人の姿も多く見かけました。日本に旅行してみたいと話すフランス人は、桜の時期に日本に行ってみたいと言います。日本といえば桜をイメージするフランス人も多く、ソー公園の桜は日本を身近に感じられるようです。また、ベトナムや中国などのアジア人が多いのも印象的でした。
ソー公園では、コスプレを愉しむ若いフランス人が多く集まっていました。桜の下で撮影会を行ったりしています。今年は「鬼滅の刃」のコスプレが多かったです。
フランス人はお花見で何を食べる?
お花見といえば、日本では「お花見弁当」を楽しみにしますが、フランスでは何を食べるのでしょうか。
フランス人にとっては、花見はフランス人が大好きなピクニックの一環なので、パテやチーズにパン、サラダ、パスタサラダなど、普段のピクニック同様、手軽に持参できる料理を食べていました。
海外生活が長い筆者にとって、花見は日本を思い出させる場所であり、ノスタルジックな気分に浸ることができます。
花見に来ている人たちを見ていると、それぞれ思い思いに、花見を楽しんでいるのが印象的でした。
All photos by Nanako Kitagawa
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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