石造りの重厚な街並みが今なお残る
バルセロナといえば、まず思い浮かぶのがガウディ建築ですが、見どころはほかにもたくさんあります。そのひとつが、市内にある「ゴシック地区」。
ローマ時代に起源を持つ、バルセロナでも最も古い地区で、石造りの街並みが中世を感じさせます。
ゴシック地区には、コロンブスがイサベル女王に謁見するために登った階段が残る「王の広場」や、ピカソ美術館など、観光名所がたくさん集中しています。
石造りの入り組んだ狭い路地を歩くと、思わず時を忘れそうになります。
息をのむカテドラルのゴシック建築
このゴシック地区の中心にあるのが、「カテドラル」です。
サグラダ・ファミリアに比べると、知名度はいまひとつかもしれませんが、歴史はこちらのほうがはるかに長いんです。13世紀から15世紀にかけて建造された、カタルーニャ・ゴシック様式の大聖堂です。
©Christian Bertrand / Shutterstock.com
中は薄暗く、荘厳な雰囲気です。
明るいサグラダ・ファミリアとは対照的ですね。
回廊から中庭へ出てみると・・・。
なんと!
ぷりっぷりに肥えたガチョウがたくさん!
水浴びをしながら思い思いに過ごす姿がかわいらしく、いくらでも眺めていられます。
まさか、この大聖堂に、こんなに和むスポットがあったとは、意外です。
暗くて荘厳な室内と、明るくほのぼのとした中庭とで、まったく雰囲気が違うのも面白いですね。
なお、ゴシック地区は、街歩きには素敵な場所なのですが、細い路地が多いからか、残念ながら治安が悪めです。
なるべく昼間に訪れるようにして、スリや置き引きには十分注意してくださいね。