TABIZINE編集部の山口です。
サンゴ草って知っていますか?
塩分の多い湿地にはえる、サンゴのように色が赤くなる植物です。夏の間は緑。群落池では、秋から赤く染まる絶景を楽しむことができます。
北海道・能取湖群落地の見頃は9月中旬から10月とのことで、期待して訪れたところ、2022年9月8日現在そろそろ見頃という感じでした。
サンゴ草は絶滅危惧II類に指定されている貴重な植物
「ヤチサンゴ」「アツケシ草(厚岸草、アッケシソウ)」「クラブグラス」とも呼ばれるサンゴ草。かつては、本州の宮城県、四国の愛媛県や徳島県にも生育が確認されていましたが、絶滅してしまったそう。現在は北海道・香川県などで見ることができます。環境省の絶滅危惧II類に指定されている希少な植物なんです。
ちょうど昨日、岡山で本州唯一の自生地で開花したというニュースもありましたね。
守っていきたい「日本一サンゴ草群落池」
国内では網走国定公園に最も多く見ることができ、特にここ、能取湖南の岸・卯原内付近の大集落は日本で最も美しいと言われているとか。入り口には「日本一サンゴ草群落池」という看板が立っています。
木製の遊歩道が設置されているので、絶好のフォトスポットにもなっています。青い空とのコントラストはまさに絶景!
1985年9月8日には、当時の天皇皇后両陛下がお立ち寄りになったそうですよ。
今週末には「能取湖さんご草祭り」が開催されるそうです。どうかこの先もこの景色が失われませんように。
[参考]
RDB図鑑一覧 アッケシソウ|環境省
環境省の絶滅危惧II類に指定「アッケシソウ」が本州唯一の自生地で開花【岡山】
9月10日(土)・11日(日)<予定>
卯原内能取湖畔
卯原内観光協会 (0152-47-2301)
https://www.abakanko.jp/information/eventcalender.html
[All Photos by Aya Yamaguchi]