パリを観光するなら知っておきたい、メトロのトリビア

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Nov 9th, 2015

パリのメトロといえば危険や汚いというネガティブなイメージしかありませんが、実はあまり知られていない小ネタが隠されているのです。それを知ればパリのメトロも楽しくなる。パリのメトロのあれこれを紹介したいと思います。

パリの地下鉄のはじまり

パリのメトロのトリビア

パリのメトロは1900年のパリ万博のためにプロジェクトが開始されました。最初はパリの名所を全て網羅した1番線が開通されました。

パリのメトロの入り口はアールヌーヴォー
パリのメトロのトリビア

パリの入り口は少し変わったデザインですね。これはアールヌーヴォーの建築家ギマールによるデザインです。今はすっかりパリのメトロのイメージそのものになりました。このメトロの入り口はパリの写真家イジスの有名な写真にも登場しています。

エッフェル塔が一瞬見える6番線のスポット
パリのメトロのトリビア

地下鉄といえば、地下のみを走るように思いますが、パリのメトロは地上も運転しています。とりわけ6番線ではエッフェル塔をセーヌ川越しに見ることができます。ビラケム駅を出発し、セーヌ川にかかるビラケム橋を渡る間、何十秒と短い間ですが、エッフェル塔が見えます。晴れた日の夕方は、夕日がセーヌ川に映り、オレンジの空にそびえ立つエッフェル塔は美しく、まさに息を呑む絶景のパリスポットです。

メトロは小さなコンサート会場
パリの地下鉄に乗っていると、いきなり音楽が流れ、驚く旅行客も多いでしょう。パリのメトロではミュージシャンがRATPの許可の下、メトロの中や地下鉄のホームで演奏しています。メトロのライブは投げ銭システムです。時にはプロも顔負けのミュージシャンの演奏もありますので、音楽が気に入ったのなら箱にお金をおいていきましょう。

メトロは美術館!?
パリのメトロのトリビア
(c)Nanako Kitagawa

パリのメトロのトリビア
(c)Nanako Kitagawa

パリの地下鉄では、芸術品が展示されています。例えば、ルーヴルリヴォリ駅ではルーヴル美術館にちなんだ美術品が展示され、小さなギャラリーのようになっています。またマドレーヌ駅のエスカレーターの下に、ひっそりとフランスルーマニア財団から贈られたという作品が展示されてあったり、パリの地下鉄全体が美術館のようになっています。早々とメトロを通り抜けるのではなく、美術品をじっくり鑑賞しながらゆっくりとメトロを通るのもいいですね。

パリのメトロにはただの交通機関ではなく、文化的な楽しみがたくさんありますね。これで退屈だったメトロも楽しくなるはず。メトロに乗る際はぜひチェックしてみてくださいね。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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