縦175cm!世界最大の「スーツケース」は見上げるほど大きい【旅に関する面白いギネス記録】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 22nd, 2023

1955年に書籍から始まった「ギネス世界記録」。人間が達成した記録や、自然界で起きた「世界一」など、さまざまな世界記録を認定・登録しています。その中から、旅行に関するギネス世界記録を紹介するシリーズ。今回は、海外旅行に欠かせないスーツケースに関する世界一を紹介します。

スーツケースのイメージ
 


 

世界一巨大なスーツケース

スーツケースで旅行に行く人
皆さんが普段、海外旅行に持参するスーツケースはどの程度の大きさですか? 筆者としては「スーツケースが無駄に大きい=旅慣れていない」と思われそうで長らく、小さいスーツケースを長めの海外取材でも使っていました。

ちょっと前に参加した、そこそこ長いオーストラリア取材をきっかけに、2まわりくらいサイズを大きくしましたが、その新しいスーツケースも80Lくらいなので、極端に大きいとは言えないはず。

比較的多く流通する市販品でさえ、110Lくらいの大きなスーツケースが普通にありますし、ギネス世界記録に認定されている巨大なスーツケースは、もっともっと大きいです。

それこそ、上には上があるという話。世界一巨大なスーツケース、どのくらい大きいと思いますか?

日本人男子の平均身長より大きなスーツケース

この世界一巨大なスーツケース、実用性を担保しながら、巨大さと収納力を誇示できるぎりぎりのサイズと言えるかもしれません。

縦・横・厚みの順でサイズを言えば、175cm×115cm×46cmです。日本人男子の平均身長が170cmちょっとなので、たいていの日本人は見上げる格好になります。

ギネス世界記録の記録名は「Largest trolley case」。日本語にして、世界最大のスーツケースといった感じ。

記録認定は2006年(平成18年)、記録保持者は、上海顶新箱包(Shanghai Newest Luggage)です。上海に本拠地を置く、1997年(平成9年)創業のスーツケースメーカーですね。

2006年(平成18年)10月15日に幕開けした中国最大級の見本市「中国輸出入商品交易会(広東フェア)」の秋のフェアで、同社の巨大スーツケースがお披露目され、世界一の称号を見事に手にしたそうです。

ただ、その後、少なくともギネス世界記録上では、それ以上のスーツケースは存在しないとされています。

まあ、現状の世界一よりも大きいスーツケースのニーズは、現実には存在しないと考えられそうです。ただ、重たそうに空港で引っ張って歩いていたら、「スマホ」のカメラを向けてくる人が続出して、たまたま空港内に居合わせたどこかのセレブリティよりも注目を集めちゃいそうですね。

[参考]
Largest trolley case – Guinness World Records
39 of the strangest world records ever set – INSIDER
ABOUT US – Shanghai Newest Luggage
世界中からバイヤーが集まる、中国最大級の見本市「広東フェア」に行ってみた! – BUSINESS INSIDER
Welcome to the 100th session of Canton Fair – 中华人民共和国驻波兰共和国大使馆

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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