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富山市から近く、人口が増加しているベッドタウン
富山平野のほぼ中央に位置する舟橋村は、これまで合併を行っていない、北陸唯一の「村」。面積は3.47平方キロメートルで、これは東京ディズニーランド7個分にあたるそうです。
県都富山市までは車で約20分、村の中央を走る富山地方鉄道の電車では約15分という立地の良さ。村の中心部には小中学校や役場等が集まっており、村の端からも1kmほどで中心部にアクセスできるコンパクトさが特徴です。豊かな自然と整備された田園、雄大な立山連峰を望む景観も魅力。
昭和後期頃までは人口が約1,500人、子どもの数も1桁となり、人口構造の維持が課題となっていましたが、平成元年から立地環境の良さを活かしてベッドタウンとしての開発が進み、人口・世帯数ともに大幅に増加。2023年12月1日現在の人口は3,302人です。転入者の多くが子育て世代ということもあり、村の平均年齢も若く活気溢れる村となっています。
絵本になった駅ナカ図書館や無料の学童保育も
村の中心部にある京坪川の桜並木は、舟橋村を代表する桜の名所。隣接する「京坪川河川公園(愛称:オレンジパーク)」は、日本公園緑地協会が主催する「第34回都市公園等コンクール」の最高賞・国土交通大臣賞を受賞しました。舟橋村と富山大学、県内の造園3団体が協力して、人の輪が生まれる公園づくりに取り組んでいることや、「こども公園部長」の小学生が主役となって公園づくりに参加する取り組みが評価されています。
富山地方鉄道「越中舟橋駅」の駅舎に併設された村立図書館は、カモシカが偶然迷い込んだことがニュースで報じられ、「カモシカの図書館」として知られるようになりました。さらに、その時の様子をもとに、『カモシカとしょかん』(桂書房)という絵本も出版されています。
越中舟橋駅前には、空き家だった古民家をリノベーションした学童保育施設「fork toyama(フォーク トヤマ)」もあります。2022年12月にクラウドファンディングで開設され、保育料は無料で運営されています。敷地内にはカフェも併設、コワーキングスペースのオープンも予定されているそうです。
[参考]
市区町村数を調べる | 政府統計の総合窓口
舟橋村について|村のご案内|舟橋村
富山県/舟橋村
第6回 カモシカも訪れる!? 日本一小さな村の図書館――舟橋村立図書館(富山県) | 図書館へ行こう! | みつむら web magazine | 光村図書出版