グミと飴のブームをふりかえる
メーカーシェア1位に君臨する「カンロ株式会社」は、1912年に創業した老舗キャンディメーカー。社名と同じ名前の商品「カンロ飴」、菓子食品業界で初めてののど飴「健康のど飴」、大人向けグミの先駆け的存在「ピュレグミ」など、これまで幅広い世代で親しまれている飴やグミ商品を数多く生み出しています。
「グミ」は、Z世代を中心に支持されて2020年以降成長を続け、その勢いは今だ止まらない模様。そして、新型コロナウイルスの感染法上の分類が季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げられても、健康維持や花粉対策のために、のど飴を中心に「飴」の需要もアップしています。
「グミ」の売上は、前年(2022年)に比べて21.2%アップと急成長。特に、「ピュレグミ」は29.4%もアップして、グミの中でも常にトップです。今後は、Z世代や外国人観光客向け商品、ライフステージに合わせたもの、グッズ・本の展開、海外進出にも新しく挑戦していくようです。
キャンディでは、近場のおでかけから遠くの旅行まで外出も増えて、小袋系のコンパクト商品は前年よりも売上が26.3%アップ。小さくてデザインも可愛らしい。
東京駅で連日人気の「ヒトツブカンロ」で販売している、次世代食感グミ「グミッツェル」。外側はパリッと中はしっとりと、食感も色合いも素敵な看板商品で、今も整理券を配布するほど大人気です。こちらも前年より売上が20.5%もアップしました。
2024年4月オープン「ヒトツブカンロ」都内2店舗目
(画像提供:カンロ株式会社)
2024年4月17日(水)には、東京・東急プラザ原宿「ハラカド」1階に「ヒトツブカンロ」の都内2店舗目として、「ヒトツブカンロ 原宿店」がオープンします。原宿店は「Gift the Candy Joy!」をコンセプトに、通常は箱売りされている「グミッツェル」を単品で購入できて、原宿店限定商品もそろっていて、好みの商品を組み合わせてギフトBOXもカスタマイズできます。
新店舗は、学校法人自由学園(東京都東久留米市)のインターンカリキュラム「飛び級社会人」を通じて、高校生と一緒にお店を作っています。「ダーゲットにしたい客層、行きたくなるイベント」など、高校生の意見を取り上げながら、店舗作りが進んでいるそうです。
2024年2月時点では、食感や聴覚など刺激によって心地よいと感じる感覚“ASMR”に焦点を当てた「ASMR体験イベント実施」を企画中とのこと。大人は気づかない“高校生の柔軟な感性”がヒトツブカンロの新しい扉を開いてくれそうな予感。今後の企画の内容も楽しみです!
(画像提供:カンロ株式会社)
さらに、施設の3階には、情報発信プラットフォーム「KanroPOCKeT ラボ(カンロポケットラボ)」もオープン。開発商品をモニターできたり、ファン同士で意見を交換して交流できたりと、リアルにコアな体験ができそう! 自分も商品開発に携われる可能性もあって、たくさんの夢が膨らんでいくスポットになりそうです。
公式サイト:https://www.kanro.co.jp/
オンライン(KanroPOCKeT):https://kanro.jp/
ヒトツブカンロ 原宿店
開業予定:2024年4月17日(水)
住所:東京都渋⾕区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」1F
営業時間:11:00〜21:00
定休日:施設に準ずる
交通:東京メトロ千代田線「明治神宮前〈原宿〉駅」から徒歩約2分
[photos by kurisencho]