必ず立ち寄りたい「松翁軒」本店
「松翁軒(しょうおうけん)」は、「カステラ御三家」や「長崎三大カステラ」と呼ばれる老舗ブランドとして知られています。長崎では知名度の高い有名店ですが、福岡の一店舗を除き県外に展開していないため全国的には珍しく、長崎土産として喜ばれると多くの観光客が訪れます。
そんな「松翁軒」の本店は、長崎市役所新庁舎の隣に位置しています。路面電車の「市役所駅」からも徒歩で簡単にアクセスでき、周辺には有名なスポットも点在しているので、観光の合間にも訪れやすいでしょう。
店内のショーケースには、定番から季節限定まで豊富な商品がずらっと並んでいます。筆者が訪れた時期は「さくらカステラ」が限定で販売されていました。
プレミアムな「五三焼カステラ」を実食
本店限定のパッケージデザインに包まれた、松翁軒のプレミアムなカステラ「五三焼(ごさんやき)」を購入しました。華やかな包装はお土産にも喜ばれそう。半棹(5切れ)で1,620円とプレミアムであることが価格からもうかがえます。
使用する卵黄や砂糖の量を増やし、生地のしっとり感をより味わえるのが「五三焼」の特徴です。見た目も黄色が濃く、卵黄をふんだんに使っていることは一目瞭然ですね。
卵のやさしい甘さが口いっぱいに広がり、濃厚さを感じられます。ふんわりとした柔らかさの後に引き立つのは、ざらめのザクザクとした食感。少しずつ大切に食べたい、上品で風格のある長崎スイーツです(賞味期限は10〜12日程度)。
住所:長崎県長崎市魚の町3-19
電話:095-822-0410
営業時間:9:00〜18:00
ウェブサイト:https://shooken.com/
オンラインショップ:https://www.shooken-shop.com/
本店2階の喫茶店でカステラの食べ比べ
せっかく本店へ訪れるなら、ぜひ立ち寄りたいのが2階の「喫茶セヴィリヤ」。松翁軒のカステラを味わえる長崎ならではの喫茶店です。
真っ赤な絨毯に、天井から吊るされたランプ。待合スペースには調度品がディスプレイされ、どことなくレトロ感の漂うおしゃれな空間美にも注目です。
1階の店舗に並んでいた松翁軒の看板商品「カステラ」と「チョコラーテ」。喫茶では、これらを一切れずつ味わえる「松翁軒カステラセット(850円)」をいただくことにしました。江戸時代から続く伝統の味を、一度は食べてみなくては。2種類の主力商品を食べ比べできるおすすめのメニューです。
手前の「カステラ」は甘さ控えめでシンプル。松翁軒のカステラは今も昔も職人がひとつの釜を担当し、生地作りから熟成までの工程をほとんどを手作業で行う製法にこだわっているのだそう。ほっこり自然な味わいに心が満たされます。
奥の「チョコラーテ」も、松翁軒を語るには外せない売れ筋商品のひとつ。カステラに合う特注のオリジナルチョコレートを使用しているそうです。チョコレートケーキとは異なるやさしい甘さにうっとりします。
食後にサービスでお茶をいただきました。
ほかにも、筆者がショップで購入した「五三焼」が味わえる「五三焼カステラセット(1,150円)」や、カステラと同じ卵と砂糖を使用した長崎名物のドリンク「ミルクセーキ(900円)」など、魅力的なメニューがたくさんありました。実際にこちらで味を見てから、お土産を購入してみてはいかがでしょうか。
「喫茶セヴィリヤ」限定のレモンケーキ
喫茶店の中央に設けられたお土産コーナーのチェックもお忘れなく。店舗限定商品をゲットできる貴重なスポットです。
カステラに合うコーヒーとして販売されている「珈琲バッグ(270円)」や、そんなコーヒーと相性がよいと謳われている「レモンケーキ(324円)」を発見しました。個包装で買いやすく、ちょっとしたお土産にもぴったりです。筆者はレモンケーキを購入しました。
イラストレーターの田渕正敏さんが描いた可愛らしいイラストに、箔押しのキラッとした文字が光る手のひらサイズの小さな箱は、受け取った人にも喜んでもらえそうな素敵なビジュアルです。
コロンとした丸いレモンケーキは、長崎産レモンの爽やかなテイストを感じられながらも酸味は控えめ。公式が謳うように、たしかにコーヒーとの相性は抜群でした(賞味期限は〜11日程度)。
老舗のブランドが展開するバラエティ豊富なカステラやスイーツを、異国情緒たっぷりの港町で味わってみてください。
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[All Photos by Yukika Sonoda]