旅行先の背景を調べて服装を決める
出発前に大事なのは、旅先の背景を知ること。上記の写真は極端な比較ですが、ビーチなのか、ヨーロッパのような歴史的建造物なのかで、背景となる色は大きく変わっていきます。まず、訪れる場所の背景を知ることで、洋服の配色を考えるための参考になります。
Instagramでの検索の場合は、場所の位置情報での検索が効率的です。特定のイベントやワードがある場合はハッシュタグ検索、さらに日本人はどう撮影しているのか? を知りたい場合は、日本語で検索。海外の方はどう撮影しているかを知るために、英語でキーワード検索をすると、写真の撮り方や配色の参考になります。
自然豊かなところは反対色を選ぶ
自然豊かな場所に訪れることも旅行先では多いはず。そんなときに注意したいのは、「緑」を選ばないこと。自然豊かな場所で緑の服を着ると、カメレオン状態になってしまいます。兵士の迷彩服に緑が使われているのと同じ状態です。
そのため、そうならないためには、緑の反対色である赤やオレンジを着用すると、緑の補色(反対色)になり、人が目立つようになります。できるだけワンピースをはじめ布の面積が広く、補色であるものを選ぶとよりはっきりします。補色の他にも、黒より白を選ぶと、緑の中では爽やかに映る傾向にあリます。
一方、海の場合は、青の反対色であるオレンジ、あるいはオレンジ色に近い黄色や赤を選ぶと青に埋まらず存在感を示せます。青は彩度(色の鮮やかさ)のバリエーションがあるので、「海の青」×「服の青」というのも可能ですが、その場合は、少し色味の違う青をチョイスするのがコツです。
海外の場合はちょっと派手な服もあると楽しい
「少し派手?」と思う組み合わせでも、不思議と決まるのが海外の景色の不思議。日本ではなかなかトライしづらい柄物×柄物や色の組み合わせを堂々と試してみましょう!
日本に比べて色の配色がビビッドな海外の街並みでは、ベージュやネイビーといったベーシックカラーだと埋もれてしまうことも。だからこそ、派手な柄を1点加えると、「いつも旅先では同じ服着ているな」という印象を打破できます。
おすすめは上半身に派手な柄を持っていくこと。ボトムはデニムで、上は派手目にというコーディネートは比較的簡単で、旅先の着回しにも使えます。
同行者がいるならば、リンクコーデもよい
同行者がいる場合は、話し合ってリンクコーデをしてみるのもおすすめです。リンクコーデとは、完全なおそろいではなく、何か共通項があるコーディネートのことです。例えば、ボーダー同士合わせてみる、色を合わせてみるというのは、トライしやすいのではないでしょうか?
フランスに旅した際、友人と私で青と赤のワンピースをそれぞれ持っていたので、フランス国旗の配色で合わせて着用してみました。それだけで、記念写真にまとまりが生まれます。
さらに、ラベンダー畑に訪れた際は、白の服がラベンダー畑で写真映えすると前述した「旅先の背景を知る」で知っていたので、全身白でそろえてみました。それだけで写真の質がグッと格上げされ、よりスペシャルな旅の記念になります。
全身黒は、扱いが難しい
黒という服は、汚れが目立たずさらに無難という意味で使い勝手がいいのですが、実は「全身黒」は要注意。旅先の写真で扱いが難しい色だからです。例えば、氷がそびえたつ場所に訪れた際、黒のコートを来ていましたが、まるで「影」のようになってしまいました。
その反省を踏まえ、他の場所へ訪れた際は赤のダウンに変更したら……影ではなく、人間になれているような気がしませんか? 実は赤のダウンの写真は、同じように1で前述した「背景を知る」で調べた際に、その観光地の広告でモデルさんが来ていた色の配色を見て真似しました。そのようにプロの写真の配色を真似るのも手です。
黒の話に戻ります。同じ背景でも黒と色があるだけでここまで変わります。
全身黒は本当に難しいコーデです。理由は自然の中だと影になってしまう、人が多いところだと沈んでしまうからです。全身黒だと、やはり影っぽくなってしまうので黒よりは白を選ぶべきで、かつ全身黒ではなく一部に彩度が明るい色(白に近い鮮やかな色)を取り入れるのがポイントです。
街中での写真の場合、記念写真でも映えるために全身黒は避けたいと強くおすすめします。
せっかくお金と時間を割いて訪れる旅行。せっかくの記念写真も、大切な思い出の1つです。服の配色を気にするだけで思い出が格上げすること間違いなし! 参考になれば幸いです。