こんにちは、時空の旅人です。TABIZINEの時間を遡り、今までのヒット記事を巡る旅をしています。今回は2014年04月25日に紹介された、「世界遺産ロワール渓谷」をお伝えします。 |
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貴族たちは、何百もの古城があるロワール渓谷に魅せられました。
ユネスコの世界遺産に登録されている、フランスのロワール渓谷。中世・ルネッサンス時代の、城砦や庭園、公園などはとても美しい景観であふれています。
水面に映る古城は、まるでいつか見た絵本の中の世界。その魅力に迫ってみましょう。
かつての王や芸術家が愛した、偉大な世界遺産
美しいロワール川。過去の王族や芸術家たちがこぞって、その美しい川岸に暮らすことに憧れ、実際に住んだといわれています。
特に驚くのは、その城館の数。中でも19の城は、現在、ワンランク上のおもてなしで、世界からツーリストを迎え入れてくれます。
ルネッサンス時代の城館と邸宅、大聖堂などの充実した歴史建造物には圧倒されます。
この地に住んだといわれるのは、フランソワ1世、シャルル7世という有名な歴代フランス王のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチ、作家のモーリス・ジュヌヴォワとジュリアン・グラックなどがいます。
ロワール渓谷がユネスコ世界遺産に登録されたのは、2000年のこと。多数の文化モニュメントがあることからもうなずけます。
ルネサンス期と啓蒙の時代がそのまま反映されたブロワ、シノン、オルレアンなどの都市にある建築や、ルネッサンス建築の傑作といわれ、王たちが好んで狩猟をしたといわれる「シャンボール城」、知識人や哲学家たちが集まったといわれる「シュノンソー城」、水面に映る姿が美しい白亜の「アンボワーズ城」などの史跡は、そのままロワールの文化的な軌跡を感じさせてくれます。
ロワール料理の数々
ロワール渓谷の歴史を探訪した後は、楽しみたいのが、この地に伝わる伝統料理。王侯貴族たちは、そのロワールの景観だけでなく、美食と美味しいワインにも魅せられていたといわれています。
ロワールで捕れる、ウナギや川ニシン、スズキ、カワカマス、サケなどを使った川魚料理。さらに、ジビエ料理と呼ばれる狩猟で捕獲した野鳥獣を使った料理が有名です。鴨や野うさぎ、イノシシ、キジ、シカ、ウズラなどを食すのです。「自然そのままを味わう」というすごい体験ができそうですね。
他にもキノコや山羊のチーズ、ワインなどのほか、カラメルのきいた独特のアップルパイ「タルト・タタン」は特にチェックしておきたいものです。
[Photos by Shutterstock.com]
執筆者:石原亜香利