「サツマイモ」は地球の裏側からやってきた!?焼き芋ができるまでに話したいトリビア&この秋注目の焼き芋スイーツ

Posted by: 土田洋祐

掲載日: Oct 3rd, 2024

「食欲の秋」とも称される秋には、様々な食材が旬を迎える時期。“サツマイモ”もその中の一つで、シーズン中は焼き芋をはじめとした料理やスイーツがたくさん出てきます。今回はそんな秋の味覚であるサツマイモの意外と知らないトリビアや、この秋にチェックしておくべき都内のスイーツを紹介します。

サツマイモ トップ

焼き芋ができるまでに話せるサツマイモのトリビア

普段私たちの周りにある物や食材の一つひとつには、様々なルーツや雑学があるもの。ここからはテーマであるサツマイモにまつわるトリビアについて解説します。焼き芋ができあがるまでのちょっとした合間に話してみましょう。

サツマイモを世界に広めたのはあの超有名人

サツマイモ コロンブス
私たち日本国民にとってなじみのあるサツマイモが日本に持ち込まれたのはおよそ1600年頃。中国から琉球、薩摩(現 鹿児島県)に伝えられたとされています。

原産国は地球の反対側であるメキシコを中心とする熱帯アメリカ。紀元前800~1000年ごろには既に農作も行われており、ペルーではサツマイモを象った土器も発掘されています。

そんな熱帯アメリカからサツマイモを広めたとされるのは、世界史でおなじみの冒険家・コロンブス。

15世紀の終わりにサツマイモをヨーロッパに持ち帰ったといわれており、その後、アフリカやインド・中国を経て、約100年の歳月をかけて日本に伝来したのです。

なぜ?10月13日はサツマイモの日

サツマイモ 川越
毎年の10月13日はサツマイモの日というのはご存知でしょうか? サツマイモの日を制定したのは埼玉県川越市の市民団体「川越いも友の会」。

川越ではかねてからサツマイモの名産地であり、作られたサツマイモは水運で江戸へ送られていたという記録があります。

川越から江戸までの距離が13里(約51km)ほどであったことと、甘いものが乏しかった当時の「栗(9里)より(4里)もうまい十三里(9+4=13)」という語呂から、旬を迎える10月の13日がサツマイモの日として制定されたとのこと。

法律で禁止されているサツマイモの持ち出し

持ち出し禁止
沖縄をはじめ、奄美大島や小笠原諸島では、サツマイモに寄生するアリモドキゾウムシといった害虫が生息しています。

それらは本土には発生しておらず、芋類に大変な被害をもたらしてしまうため、寄生主である紅芋やサツマイモを持ち出す(本土に持ち込み)ことは法律で禁止されています。

もし違反をしてしまった場合は、農作物への甚大な被害出るほか、3年以下の懲役といった実刑に処されることも。

どうしても持ち出したい場合は、植物検疫所へ依頼して消毒を受ける必要があります。

ホクホクorねっとりどっちが好み?全然違うサツマイモのタイプ

焼き芋を二つに割る
農林水産省から2021年に発表された記録によると、国内で栽培されているサツマイモの主要品種は65種類。

ひと言でサツマイモといっても、天ぷらや煮物に向いている「ベニアズマ」といったホクホク系、蜜が出るほどの甘味が特徴である「安納いも」をはじめとしたねっとり系など、様々なタイプがあります。さらには焼酎造りに向いている品種もあり、実は奥の深いサツマイモ。

ちなみに焼き芋にするにはホクホク系、ねっとり系どちらでもOKです。最近では甘さが特徴の後者が人気ですが、2000年代に入るまではホクホク系が主流だったそう。カロリーにも微妙な違いがあるので、好みに合わせて使いわけるのが◎。

この秋注目の焼き芋イベント&店舗

サツマイモの深い知識を蓄えたところで、最後にこの秋注目すべき焼き芋イベント&店舗をご紹介!

全38種類の焼き芋スイーツが集結する「やきいもフェス」

焼き芋フェス 2024
シンプルな焼き芋だけでなく、一風変わった焼き芋スイーツが一同に集まるイベント「やきいもフェス」が今年も開催されます。

焼き芋フェス 2024 やきいも
今年は“芋を科学する”をコンセプト。福井県の銘菓「羽二重餅」と焼き芋を組み合わせた「焼き芋大福モンブラン」や、芋を丸ごとプレスした「焼き芋まるごと煎餅」など、焼き芋を化学反応させるようなメニューが目白押し。

スイーツだけでなく、焼き芋を使った絶品料理なども販売あるとのこと。熱心な焼き芋ファンたちにはたまらないイベントになること間違いなし!

やきいもフェス TOKYO 2024
会場:中野四季の森公園 イベントエリア(東京都中野区中野4-12)
開催期間:2024年11月1日(金)〜10日(日)
開催時間:平日11:00〜19:00、土日休10:00〜19:00
料金:入場無料 ※飲食代別途(キャッシュレス決済ONLY)
公式サイト:https://yakiimofes.jp/tokyo2024/

関東初上陸!専門店が手掛ける絶品焼き芋

おいもここ石神井公園
静岡を中心に東北や関西に店舗を展開する焼き芋&おいもスイーツ専門ブランド「oimo&coco.」が、東京都練馬区石神井町に「おいもここ石神井公園店」を開業しました。

関東初上陸となるこちらの店舗の人気メニューはなんといっても焼き芋! 全国から厳選したサツマイモを長期熟成してできた「熟成スイーツ やきいも」は、芳醇とした甘さと滑らかな舌触りが特徴で、唯一無二のおいしさ。

おいもここ石神井公園 メニュー
さらに焼き芋のほかにも、表面をカリっと焼き上げた「焼き芋ブリュレ」や「バスクチーズケーキ」といったこだわりのスイーツもラインナップ。この秋に必ずチェックしておきたいお店です。

おいもここ石神井公園店
住所:東京都練馬区石神井町7丁目1−14 石神井スカイビル 1F
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日
商品価格:熟成スイーツ やきいも(Sサイズ 300円/Mサイズ 450円/Lサイズ 600円)・焼き芋ブリュレ(500円)・バスクチーズケーキ(400円)
※すべて税込価格
公式サイト:https://shops.oimo-coco.jp/shops/shakuji
Instagram:https://www.instagram.com/oimococo_shakuji/

[Photo by Shutterstock&PRTIMES]

PROFILE

土田洋祐

Yosuke Tsuchida ライター

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

SHARE

  • Facebook