ニューヨークらしいファショナブルで春いっぱいのパレードが、4月の「イースター・ボンネット・パレード(Easter Bonnet Parade)」。
イースターサンデー（4月第3日曜日） に、イースターにちなんだ花、卵、ひよこ、うさぎでデコレーションした帽子で5番街（5th Ave）を歩きます。
イースター（イエス・キリストの復活祭）とは、十字架にかけられて亡くなったキリストが3日後に甦ったとされる、キリスト教では重要なお祝いです。この特別な礼拝後に、ドレスアップした信者が自分の帽子（ボンネット）とファッションを見せびらかすため、5番街を歩いたのがパレードの始まりと言われています。現在も、セイント・パトリック大聖堂（St. Patrick’s Cathedral）付近で行われます。
このパレードには決まりや参加資格などはなく、それぞれ装いを凝らした目立ちたがりやさんがやってきて、5番街を歩きます。お洒落比べの歩行者天国と言えるでしょう。
他人を楽しませ、もちろん自分自身も楽しみます。ニューヨーカーは楽しむことにかけてはプロなのです。
バラの甘い香りが漂ってきそう。
花壇のお花をイメージしたのでしょうか。よく見ると、じょうろまでついていますよ。
イースター・エッグを運んでくる役割のバニー。好物のにんじんがたくさんでご満悦。
春の芽吹きを思わせるフレッシュ・グリーン。
帽子の上に春をのせて。まるで本物の小鳥が止まっているかのよう。
このパレードは、老若男女が集まっています。ピンクのドレスのバニーちゃんと蝶々のお姉さん。
お父さんに肩車されたお洒落さん。ニューヨークのシンボルカラー、イエローでコーディネート。
春がいっぱい溢れていますよね。このパレードは皆が笑顔です。
冬が長くて辛いニューヨークでは、待ち焦がれていた春が嬉しくてたまらないのです。
参加費無料、参加資格は春をイメージした帽子をかぶるだけ。手先の器用な方、ファッションセンスに自信のある方は、参加してみると観覧するより楽しいかもしれません。
開催日 ４月20日（日曜日）Apr 20, 2014
時 間 10:00am – 4:00pm
場 所 49th Street near St. Patrick’s Cathedral and marches up Fifth Avenue to 55th Street.
[All photo by Hideyuki Tatebayashi]
PROFILE
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
SHARE
