
第3位:彌彦神社(新潟県)
画像:(一社)弥彦観光協会
最初は、新潟県燕市に隣接した西蒲原郡弥彦村にある越後一宮の彌彦(やひこ)神社の鳥居から。
この鳥居は、1982年(昭和57年)に建てられた高さ30.16mの両部鳥居(鳥居の種類)です。

その巨大さは、案内標識(青看板)を軽々と上回るほど。近隣の住宅街の中から鳥居の方角を眺めた経験のある筆者は、家々の屋根を越えて鳥居の上部が空に突き出す光景を今でも覚えています。

この大鳥居は、建てられてから数年間、日本一の高さを誇りました。誕生の背景としては、上越新幹線が開通し、最寄りの新幹線駅・燕三条駅から見えるサイズの鳥居を建てようという機運が高まったと、『彌彦神社御遷座百年誌』を引用して地元の新聞が報じています。
ちなみに、彌彦神社は、新潟県で最も格式が高いとされる越後一宮で、弥彦山(標高634m)に鎮まる天香山命(あめのかごやまのみこと)を祀っています。

山頂付近には御神廟もあり、鳥居もありますが、彌彦神社は麓にあり、今回紹介した大鳥居は、弥彦山から下った平野部に建てられています。
第2位:大神神社(奈良県)

彌彦神社の大鳥居を高さで上回る鳥居は、奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社の明神鳥居(鳥居の種類)です。
大神神社といえば、日本最古の神社の1つとされています。その社殿から900mほど西に離れた場所に高さ32.2mの鳥居が1986年(昭和61年)に建造されました。設計・施工は鳥居製造で有名な、当時の日本鋼管(現・JFEエンジニアリング)です。

誕生の経緯としては、昭和天皇の御親拝を受けて鳥居建造の話が持ち上がり、ご在位60年を奉祝して1986年に建てられました。建造当時は、彌彦神社の大鳥居を超え、日本一の高さを記録しています。
東京に暮らす人にとっての身近な比較対象を挙げるとすれば、都内でも最大級とされる靖国神社の第一鳥居がいいかもしれません。靖国神社の第一鳥居の高さは25m。高さの差は約7.2mです。

なかなか遠出ができない人は、靖国神社に限らず、身近な鳥居の高さを調べた上で、日本トップ3の鳥居と比較して、その高さを想像してみると楽しいかもしれません。
第1位:熊野本宮大社・大斎原(和歌山県)
写真提供:(公社)和歌山県観光連盟
現在、日本一の高さを誇る鳥居は、世界遺産を構成する熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)にある熊野本宮大社大鳥居です。
熊野本宮大社大鳥居の高さは33.9m・幅42mで、西暦2000年(平成12年)という節目の年に、当時の日本鋼管(現・JFEエンジニアリング)の設計・施工によって建てられました。

大斎原とは、熊野本宮大社から徒歩10分ほど離れた、パワースポットとしても紹介される旧社地です。
1889年(明治22年)8月、熊野川・音無川・岩田川の合流点にあった旧社地は大水害に見舞われ、社殿の多くが流失しました。
水害を免れた四社は、現在の熊野本宮大社の場所へ遷座(せんざ)され、旧社地の大斎原には、流失した中四社・下四社を祀る石祠が残されています。

その旧社地を示すシンボル的な存在が熊野本宮大社大鳥居です。この巨大な明神鳥居(鳥居の一種)は現在、日本記録認定協会によって『日本で最も高さのある鳥居』とインターネット上に掲載されています。

その高さを想像する際には、一般的な建物に換算すると、マンションの11階〜12階建てほどの高さに相当します。想像してみてください。なかなかではないでしょうか。
以上が、日本トップ3の高さを誇る鳥居になります。これらの大鳥居を求めて、新潟、奈良、和歌山を巡る旅も魅力的です。
※高さは神社公式・施工会社などの公表値に基づきます。
[参考]
