理想vs現実?カリスマブロガーの舞台裏!レンズの向こう側にある衝撃の真実

Posted by: 倉田直子

掲載日: Oct 6th, 2016

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開

見ているだけでもうっとりとする、美しい料理の写真たち。筆者も、素敵な写真を投稿してくれるインスタグラマーたちを何名かフォローしています。でも彼らの投稿を見る度に、「どうして私は、こうやって素敵な写真がとれないんだろう」と自分のキッチンを眺めながらため息をついたりもしていました。まるでそんな私たちの思いに応えるように、カリスマ・インスタグラマーやフード・ブロガーたちがその舞台裏を公開し、話題を呼んでいます。

レンズの向こう側にある、衝撃の真実

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

赤ちゃんが泣き叫び、空になった紙パッケージが空しく転がるキッチン。 子供がいる方には既視感のある光景ではないでしょうか。こんな「あるある」画像を公開してくれたのは、ライフスタイル・ブロガーのBridieさん。普段は、ご自身のブログインスタグラムで素敵な生活の写真を投稿されています。いつもはインスタグラムで可愛らしい笑顔を見せているBridieさんの娘さんEmmaちゃん(2歳)ですが、せっかくのマフィンを目の前にしてもご機嫌ナナメですね。

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

一方こちらは、ロンドン在住のElfaさんのキッチン。息子さんとブルーベリー・パンケーキ作りを楽しんだ後のキラキラ画像の外側には、こんな現実が隠されていました。そうそう、出来立てを撮影しようと思うと、こぼれた小麦粉を拭くのも後回しですよね。想像ですが、息子さんに「早く食べたい!」なんてせかされているんじゃないでしょうか。

では、どうしてBridieさんやElfaさんは、こうした舞台裏を公開してくれたのでしょうか。それには、とあるキャンペーンが関係していました。

理想と現実を見せてくれた理由

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

実は、イギリスのキッチン・デザインと販売を手掛ける「Wren Kitchen」という会社が、有名なパパ&ママブロガーたちと協力して「A Kitchen Lived In: Perception vs Reality」というキャンペーンを立ち上げたのです。

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

「キッチンの中の理想と現実」と銘打ったこのキャンペーンに賛同してくれたのは、先ほどご紹介したBridieさんやElfaさんの他にも3人いて、合計5人。こちらは、息子さんと「ブルーベリー&ピーチパルフェ」を作ったEmmaさんの画像。SNSアップロード用には、ジャー入りパルフェと可愛いパネルだけフレームインさせて他はトリミング!

実はキッチン・メーカーのWren Kitchenは、「 多くの子育て中のブロガーは、完璧な人生と完璧なキッチン、更には完璧な親としての自分自身を演出するためにプレッシャーをを感じているのではないか」と疑問に思ったそう。そこで影響力のある5人の子育てブロガーの協力を仰ぎ、「完璧に見える素敵なブロガーでも、舞台裏はみんなと同じですよ!」という現実を教えてくれたのです。

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

2歳の息子さんとカリフラワーピザを作ったHannahさんが語る、「出産前は、子供と笑いながらケーキを作るイメージを持っていました。トッピングを一緒に楽しんだり。もう一度言いますけど、出産前は、ですよ。」という言葉からも、カリスマ・ブロガーでさえ理想と現実のギャップを味わっていることが伝わってきます。

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開
(C) Wren Kitchen

そんなギャップと格闘しているのは、ママブロガーだけではありません。こちらのJackさんは職業がお医者さんのパパブロガーです。多忙な中で食事を作っているので、片付けなんて後回し。お子さんのおもちゃを押しのけてプレートを置き、撮影用にライトを照らしているところがリアルです。

清々しい「完璧じゃない」写真たち

理想vs現実?カリスマ・ブロガーたちがキッチンの舞台裏を大公開

一見、完璧に感じられる素敵な画像には、こんなキッチンの現実が隠されていたのですね。舞台裏を公開してくれた5人の写真は、散らかっているのに不思議な清々しさを感じさせます。それは、「完璧じゃなくたっていいじゃない」という、カリスマ・ブロガーたちのメッセージが込められているせいかもしれません。カリスマを身近に感じられるとともに、「今のままでもいいんだな」と肩の荷が下りたような気がします。

そしてこのキャンペーンを起案したWren Kitchenは、「キッチンはインスタグラムの重要な背景でもありますが、一番の役目は家族が楽しめる食事を作る場所であってほしいですね」とキャンペーンblogページの最後を締めくくっています。
そう、一番大事なのは美しい画像を撮影することではなく、楽しく食事をすることですからね。そのことを、忘れずにいたいと思います。

[Photos by Shutterstock.com]
[A kitchen lived in: Perception vs reality]
[Candid Photos Reveal the Mess Behind those Perfect Instagram Food Photos]
[Parents share the candid and very messy reality behind those ‘perfect’ Instagram shots – and it will make you feel a LOT better]

PROFILE

倉田直子

Naoko Kurata ライター

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
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