白鬚神社(高島市)
琵琶湖に立つ絶景鳥居
日本遺産であり、創建約2000年、近江最古の「白鬚神社(しらひげじんじゃ)」は、「白鬚さん」「明神さん」の名で親しまれ、白髭の名前が示すように延命長寿・長生きの神様として知られています。祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)で、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・交通安全・航海安全などすべてをよい方向へ導いてくださいます。
琵琶湖に立つ朱塗りの大鳥居が印象的で、国道161号線をはさんで社殿が鎮座。沖島を背景に、湖中の鳥居を通して漁船が行きかう風景は絵になります。湖中大鳥居は「近江の厳島」と呼ばれ、初日の出が見られるパワースポットとしてカメラマンが腕を競います。
★開運ポイント<延命長寿>
白鬚神社の名前が表すように、延命長寿・長生きの神様といわれます。
地蔵川の梅花藻(米原市)
清流に揺れる水中花に浄化される
滋賀県米原市にある醒井(さめがい)地区の地蔵川には、例年5月中旬から8月下旬頃まで、涼やかな水中花「梅花藻(ばいかも)」が花開きます。地蔵川は、2008年6月に環境省の「平成の名水百選」に選ばれた「居醒の清水(いさめのしみず)」から湧き出ており、年間を通じて14度程度で、涼しい清流でないと生息できない梅花藻に適しているのです。5センチほどの大きさの淡水魚で、絶滅危惧種の「ハリヨ」も生息しているので、見つけられたらラッキーですね。
居醒の清水は、ヤマトタケルが伊吹山の神であった白いイノシシ(大蛇の説もあり)との戦いで傷つき、瀕死で辿り着き、清水を口にしたところ、目が醒めるように元気になったとの言い伝えから名がつきました。
鳥居の先には「願い橋」と呼ばれる小さな橋があり、願い事を1つ唱えながら渡ると、願いが叶うといわれる女性に人気のスポット。梅花藻は、地域の生活区でもある醒井宿内に咲いていますので、住民の方の迷惑にならないよう配慮して鑑賞しましょう。
■参照
居醒の清水・米原市醒井 [滋賀文化のススメ] びわ湖芸術文化財団
★開運ポイント<心身浄化>
「平成の名水百選」に選ばれた清流に浮く可憐な水中花は、見るものの心身を清めてくれるようです。
浮御堂(海門山満月寺)(大津市)
琵琶湖の湖上安全を守る美しいお堂
琵琶湖に浮かぶように佇む「浮御堂(うきみどう)」は、正式名称は「海門山満月寺」で、1000年以上の間、琵琶湖の湖上安全と衆生済度を祈願してきました。平安時代に源信(恵心僧都)が、比叡山から眺める琵琶湖が毎夜光るのを怪しみ、網ですくうとそこには黄金に光り輝く阿弥陀仏があったことから、その供養として1000体もの仏像を彫り、琵琶湖の突き出た湖中にこの浮御堂を建立して納めたといわれています。
絵画のような美しい風景は、近江八景のひとつ「堅田の落雁」として名高く、歌川広重、松尾芭蕉、阿波野青畝、葛飾北斎などを惹きつけ、詩歌・絵画の創作意欲をかきたてました。浮御堂からは琵琶湖が一望でき、琵琶湖大橋や近江富士を望めます。波立つ海と違って、静かな湖面は心を落ち着かせ、癒やしのパワーで満たされそう。沈む夕日を眺めながら、散策するのも良さそうです。
■参照
浮御堂(満月寺) – SHIGA BIWAKO 公益社団法人びわこビジターズビューロー
★開運ポイント<迷いの苦しみから救う>
浮御堂(満月寺)が祈願する衆生済度とは、迷いの苦しみから人間を含む命あるものを救って、悟りの世界に渡し導くことを意味するそうです。
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー
今回は、滋賀県のパワースポットをご紹介いたしました。人間はいつでも強くはいられません。心が弱っているな、エネルギーが足りないなと感じたら、パワースポットで良い運気に触れ、明日へ立ち向かう元気をもらいましょう。
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sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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