【第15位】ピエロギ(ポーランド)
ポーランドの「ピエロギ」が15位に。東ヨーロッパで人気の料理でポーランドの国民食です。モチモチの皮にさまざまな具を詰めて、茹でたり、焼いたり、揚げたりして食べます。現地では、ジャガイモからザワークラウト(キャベツの漬物)、肉、チーズ、果物まで詰めて、溶かしたバター、サワークリーム、フライドオニオンをトッピングして食べるそうです。
【第14位】ドーナツ(アメリカ)
アメリカのドーナツは、世界的に人気のスイーツです。一般的なドーナツに穴が空いている理由は、諸説ありますが、19世紀半ばにアメリカのハンソン・グレゴリーが母親の作ったドーナツが生焼けだったため、火の通りを良くするために、穴を開けたことが始まりだといわれています。メイン州ロックポートには、ドーナツの発明者としての記念碑も建っているそうです。
【第13位】とうもろこし(世界中)
多くの国で食べることができるとうもろこし。かぶりついて味わうと、コーンからジュワッと甘みがあふれてきて、途中で歯にコーンが挟まったとしても、夢中で食べ続けてしまいますよね。皮をむいて丸ごと茹で、そのまま食べられるとうもろこしは、まさに魔法のフード。シンプルかつ原始的な料理なのに、世界中の人々を虜にしています。
【第12位】ピリピリチキン(モザンビーク)
「ピリピリ」は、スワヒリ語で「コショウ」のことで、レモン、ニンニク、酢、パプリカ風味のスパイシーなソースのことを指します。「ピリピリチキン」は、南アフリカのレストランチェーン 「Nando’s」が開発したメニュー。ライム、コショウ、ニンニク、ココナッツ ミルク、ピリピリソースで調理したジューシーなチキンだとか。とってもおいしそうですね。
【第11位】ルンダン(インドネシア)
牛肉をココナッツ ミルクとレモングラス、ガランガル、ニンニク、ターメリック、ショウガ、唐辛子などで時間をかけて煮込んだ料理「ルンダン」が11位にランクイン。柔らかい牛肉と豊かな風味がたまりません。出来立てを味わうのも良いのですが、一晩置いて、翌日に食べるルンダンも格別。具に味がしみ込んで、より濃厚な味を堪能できます。
【第10位】チキンムアンバ(ガボン)
コンゴ共和国、カメルーン、赤道ギニアに隣接した国「ガボン共和国」のチキンムアンバが10位に。ガボンでは、ピーナッツソースで煮込んだ料理がポピュラーで、「チキンムアンバ」は伝統料理のひとつです。鶏肉の旨味とトマトの酸味、ピーナツバターの濃厚なコクの組み合わせがやみつきになります。バケットやサフランライスとの相性も抜群です。
【第9位】アイスクリーム(世界中)
世界中の人たちが愛してやまない「アイスクリーム」。そんなアイスクリームの始まりは古く、古代ギリシャやローマ、アラブ、中国で現在のアイスクリームの前身となる”甘い氷菓”が人々を魅了していたそうです。最初は、王侯貴族や裕福な人たちが、若者や奴隷に高い山から氷や雪を運ばせて、乳や蜜、ワインなどを混ぜて飲んでいたとか。冷凍庫があり、いつでもアイスクリームを気軽に食べられる今の時代に、ありがたみを感じますね。
【第8位】トムヤンクン(タイ)
8位は、エビ、マッシュルーム、トマト、レモングラス、ガランガル、カフィアライムの葉をふんだんに使ったタイのスープ「トムヤンクン」です。ココナッツミルクが入った栄養たっぷりのスープは、酸味、塩味、辛味、甘味が絶妙なバランスでくせになる味わい。何度も飲みたくなります。日本のタイ料理店でも食べられますが、本場タイのトムヤンクンは一味も二味も上! リーズナブルで美味しいです。
【第7位】ペナンアッサムラクサ(マレーシア)
「ラクサ」はココナッツ風味のカレー麺で、マレーシアやシンガポールでよく食べられています。しかし、ペナン島の郷土料理「ペナンアッサムラク」は、ほかのラクサとは異なり、シーフードからだしを取り、スパイシーで甘酸っぱいのが特徴的。やや太めの麺を使用し、フレーク状のサバ、タマリンド、チリ、ミント、レモングラス、タマネギ、パイナップルなどが入っています。
【第6位】ハンバーガー(ドイツ)
アメリカではなくドイツ!? と思うかもしれませんが、一説では、ハンバーグの語源は、ドイツ北部の街「ハンブルグ」からきているといわれています。ドイツ各地では豚ひき肉をハンバーグ状にしたものが食べられており、それがアメリカに伝わり、現在のバンズに牛肉のパテを挟んで食べるハンバーガーに進化したのだとか。ドイツには趣向を凝らした自家製ハンバーガーが豊富。現地を訪れたら、ぜひ食べたいですね。
【第5位】北京ダック(中国)
北京料理の代表格「北京ダック」が5位に。下処理されたアヒルを丸焼きにして、その皮をそぎ、薄いクレープのような薄餅(パオピン)にのせ、甜麺醤、ネギやキュウリの千切りなどと一緒に包んで味わいます。本場北京では、皮だけでなく、身は炒め物などの具に、骨はスープのだしに使われて、現地には、これらがセットになったメニューのあるレストランも多いです。迷ったときは、セットメニューをオーダーしたいですね。
【第4位】寿司(日本)
4位にお寿司がランクインしました。日本には、高級寿司店から手軽に味わえる回転寿司店まで、幅広い価格帯のお店があり、予算や気分に合わせてお寿司を食べられるのがうれしいですよね。外国人からの人気も高く、海外に行くとその国独自のアレンジを加えたユニークなお寿司に出会えることも。お寿司は、日本が海外に誇れる最高傑作の料理であることは、間違いないでしょう。
【第3位】チョコレート(メキシコ)
チョコレートと聞き、真っ先に思い浮かんだ国がベルギーでした。ですが、チョコレートはメキシコ生まれ。カカオを最初に用いたのは、メキシコで3,000年以上前に最古の文明を築いたオルメカ族だといわれています。オルメカ族が滅んだ後、マヤ文明では、カカオを使ったビターでスパイスの効いた飲み物を神様に捧げたり、儀式で使用していたそうです。それをコロンブスが自国へ持ち帰り、スペイン人が砂糖などを加えて飲みやすく、栄養豊富にアレンジしたとのこと。世界中のチョコレート愛好家もビックリな起源ですよね。
【第2位】ナポリピッツァ(イタリア)
イタリアを代表する料理「ピッツァ」は、イタリア南部の街ナポリで誕生しました。トマトソース・ニンニク・オリーブオイル・オレガノをのせた「マリナーラ」、トマトソース・モッツァレラチーズ・オリーブオイル・バジルをのせた「マルゲリータ」の2種類が伝統的なナポリ風ピッツァです。生地に厚みがあるのも特徴で、人とシェアせず、基本的にひとり1枚食べます。ボリューミーで美味しいナポリピッツァ……想像しただけでお腹が空いてきます。
【第1位】マッサマンカレー(タイ)
堂々の1位はタイのマッサマンカレー! カレーの王様といわれるマッサマンカレーは、甘みと旨味が効いたココナッツ風味のスパイシーな一品です。具は、肉(鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉)、ジャガイモ、玉ねぎ、炒ったピーナッツを使うのが一般的。これらの具をシナモン・八角・クローブといったドライスパイスのほか、カレーペースト、ココナッツミルクと共にじっくりと煮込みます。隠し味は酸味と甘味の「タマリンド」という果物。本場タイではご飯ではなく、トーストと一緒に食べることもあるそうです。
味覚はもちろん、視覚と臭覚を通して、旅行に彩りを添えてくれる「料理」。ぜひ訪れた国の名物料理や郷土料理を積極的に味わって、新しいおいしさを発見したいものですね。
参考:
The world’s 50 best foods/CNN travel
世界のアイスクリームの歴史/一般社団法人 日本アイスクリーム協会
神様の食べ物、カカオ/リンツ
マッサマンカレーのお話/ヤマモリ