裏路地で、熟練の技に出合う
西新宿の裏路地、築50年を超える雑居ビルの3階にある「スパイスバザール アチャカナ」。存在を知らなければ、まず辿り着くことはない佇まいですが、ここ、カレー通ならば知らない人はいない名店なのです。
外観とは裏腹に(?)、店内は明るくアットホームな雰囲気。カウンター、テーブル合わせて14席とこじんまりしていて、新宿の隠れ家という言葉が似合います。
店主の新(あたらし)直樹さんは、フレンチの調理師学校ご出身。卒業を控えた頃、偶然立ち寄った銀座の老舗インドレストラン「グルガオン」のカレーに魅了され、そのまま就職してしまったとか。そこでインドカレーを一から学び、八重洲「ダバ インディア」や、大塚「カッチャル バッチャル」などを経て、独立。2019年に「Spice Bazzar アチャカナ」をオープンするに至ったそう。
「Spice Bazaar」という店名は、“市場のようにバリエーションあふれるスパイス料理を”という想いから。インドという枠にとらわれず、ジャンルレスなカレーを手掛けています。
ゆったり落ち着けるテーブル席。お酒のラインナップも豊富で、日本では希少なインドワインやインドビールほか、スパイス漬けリキュール、ウイスキーと幅広い品揃え。夜はグラスを傾けつつ、前菜やタンドリーチキンを嗜み、カレーで〆るというスタイルが定番なのだそう。
ランチタイムには甘口、中辛、辛口の3種のカレーを日替わりで用意。1種だと900円、2種は1000円、3種は1100円といった具合です。プラス300円でチーズクルチャ(ナン)+ミニライスへの変更も可能。
巧みなスパイス使いに酔いしれよう
最も多くオーダーされるのは3種盛り。またリピーターさんのほとんどがチーズクルチャに変更するそうですよ。人参、大根、きゅうりのアチャールはフェヌグリークの甘い香りが際立ち、箸休めにピッタリ。サラダはどの野菜もみずみずしく、ドレッシングは手作りと細部まで抜かりありません。
この日の辛口は「バイマックル チキンキーマ」。トムヤムクンでお馴染みのバイマックル(コブミカンの葉)の清涼感が際立ちながら、スパイスとも見事なハーモニーを奏で、完璧なバランス感。ブロック肉からカットするというひき肉はコクの奥深さが印象的。ナンとの絡みもよく、心踊るおいしさ!
中辛の「海老のコロンブ」。コロンブとは南インドのスープ料理で、さらりとしたテクスチャーでライスと好相性。海老の出汁とトマト、スパイスが三位一体となり、口の中で多彩な旨味があふれます。
甘口の「マスール豆とカボチャのココナッツ」は、素材それぞれのやさしい甘味が織りなす一品。まろやかで、ふわりとした口当たりもたまりません。
チーズクルチャは外側の香ばしさ、内側のもっちり感のコントラストが格別。とろりとろけるチーズは濃厚ながら、重たすぎることはなく、カレーとも相性抜群です。
ジャンルにとらわれることなく新さんが生み出すカレーは、驚きと感動の連続。スパイスの調合はもちろん、ココナッツオイル、マスカードオイルなど油も使い分けているそう。定番のカレーを自由な発想で進化させる熟練の技──。インド料理の枠を越えた、スパイスの世界に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
[All Photos by Nao]
※記事掲載時点の情報となります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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