【実は日本が世界一】6合で1万円超!最高額のお米は優れた銘柄をブレンドしていた

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Aug 31st, 2022

日本が誇る意外な世界一を紹介するTABIZINEの連載。今回は、日本人にとってもなじみ深いお米についての世界一を紹介します。

米のイメージ
Shutterstock.com
 
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最も高額なお米「世界最高米」

水田
日本人の主食であるお米。年間の消費量で見ると、日本人は意外にも、世界で特に上位といった感じではありません。バングラデシュやラオス、カンボジアなど、アジア各国に暮らす人たちは日本人の4倍近く食べています。

しかし、そのお米の分野で世界一高価なお米をつくる国といえば、日本になります。

「The most expensive rice(最も高額なお米)」として2016年(平成28年)にギネス世界記録に認定された「世界最高米」(英名はThe World’s Best Rice)が「東洋ライス」(東京)からリリースされており、2022年8月時点で840g(6合)当たり1万800円(税込)で販売されています。

筆者が普段買っているお米(富山県産コシヒカリ)は10kgで5,000円くらいですから、かなり立派なお値段だと感じますが、いかがでしょうか。

金賞米をさらに厳選してブレンド


[PR TIMES]

世界最高米は、どうしてこれほど高い価格で取引されているのでしょうか。大きな特徴の1つは、単一の銘柄ではなく、いくつかの優れた銘柄をブレンドしている点です。

日本最大級のお米のコンクール「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」において、約5,000点の出品の中から金賞を受賞したお米をさらに厳選し、ブレンドしています。

加えて、その仕入れた原料玄米を熟成庫で保存し、食味を意識しながらブレンドして、独特な精米を施し、世界最高米に仕上げるのですね。

一般的な白米では失われる「亜糊粉層」を残す

お米のイメージ
写真はイメージです

お米の加工・販売を手がける東洋ライスは、どうして世界最高米を製品化したのでしょうか? その背景には、日本人の健康と日本の水田を守りたいとの願いがあったとの話。

世界最高米の精製方法は独特です。玄米から精米する過程で、一般的な白米では失われている「亜糊粉層(あこふんそう)」を残しています。

その結果、うまみが増し、ビタミンB1が約7倍、食物繊維が約1.8倍、オリゴ糖類が約12倍となるので、おいしく食べ続けられる上に、健康維持が期待できます。さらに、お米に付加価値がつき、海外市場において高額で取り扱われれば、日本の農家にも還元されます。

以上のような狙いで、2016年(平成28年)から世界最高米が売り出され、ギネス世界記録にも掲載されたのですね。

今後、成長著しいアジアのマーケットで世界最高米がどんどん売れていく未来を、ぜひ見たいですね。

[参考]
新潟)1キロ1万円の「世界最高米」 世界に魅力を発信 – 朝日新聞
“世界最高米”事業 生産者と共に創る世界一価値の高いお米 – 東洋ライス
世界最高米 840g(140g×6袋) 【送料込】 – 金芽米公式オンラインショップ
Most expensive rice – Guinness World Records
「最も高額な米」でギネス世界記録(R)認定された 「世界最高米」、新たに原料玄米5品を認定  2017年の取り組みをスタート – @Press
2022年「世界最高米」が発売!今年は“中国料理の巨匠”脇屋友詞氏とコラボした「夏の贈りもの」も! – PR Times
世界で一番お米を食べている国は…日本は50位 – リセマム

>>【特集】世界に誇れる「1番」が日本にはたくさん!貴重な職人技や意外な絶景も

>>8がつく日は「お米の日」。世界の絶品お米料理8選と、おいしいお米の炊き方

>>精米機メーカーがつくったお米で健康に!?「おむすびのGABA 秋葉原店」実食ルポ【テイクアウトOK】

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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