大分銘菓「ざびえる」&「瑠異沙(るいさ)」
<左 瑠異沙/右 ざびえる>
現代の大分の大部分を占めた豊後の国を訪れ、日本にはじめてキリスト教と南蛮文化を広めたとされるフランシスコ・ザビエル。「ざびえる」は、その功績を讃えて誕生した50年以上の歴史をもつ大分銘菓です。その人気は、大分空港のお土産屋さんでもNo.1と書かれるほど。
そんな「ざびえる」の姉妹商品である「瑠異沙」は、大分県佐伯市宇目に眠る、切支丹少女の名前をつけたお菓子です。どちらも大分の歴史にちなんでいて、その土地を感じさせてくれます。
和と洋の融合「ざびえる」
黒地に赤い文字が書かれたパッケージ。ゴールドの紋章のような模様も描かれて、なんだか教典のような雰囲気です。
ゴールドのマークには、よくみると「ざびえる」の文字。中心にあるのは十字架でしょうか?
パッケージを開けてみると金と銀、2種類のお菓子が、個包装で並んでいます。金が2個、銀が3個の合計5個。このサイズは496円(税込)と、500円以内で購入できて、ちょっとしたお土産に重宝しそうです。
ほかにも6個入・12個入・18個入・24個入など、さまざまなサイズがあるので、用途に合わせて選ぶことができますよ。
白餡入り「銀のざびえる」
まずは銀の「ざびえる」をいただきます。クッキーのような生地はこんがりいい色に焼けています。
まわりの生地からはバターの香り! しっとりしていて、かじるとほろっと崩れます。中に入っているのは白餡。たっぷりと詰まっていて満足感があります。
手でつまむと少し指に油がつくので、包装のまま食べるといいかも。
ラムレーズンの入った「金のざびえる」
こちらは金の「ざびえる」。生地は同じようにこんがり焼けています。
バターの風味豊かなしっとり食感の生地に入っているのは、ラム酒漬けの刻みレーズンを入れた白餡。銀より少し洋のテイストが多いように感じます。お酒の風味はそれほど強くありません。
温めると焼きたての味に
パッケージにオーブントースターで温めるのがおすすめと書かれていたので試してみました。トースターで1〜2分温めると、バターの香りがより一層引き立ち、ほっくりとした食感が味わえました。温める時間はお好みで。焦がさないように様子を見ながら焼いてくださいね。
日本と南蛮を繋いだフランシスコ・ザビエルの名にふさわしい和洋折衷のお菓子でした。
すみれの可愛いパッケージが目印の「瑠異沙」
「ざびえる」とはまた違った、可愛いパッケージの「瑠異沙」。可憐なすみれの花が優しげです。
箱の中には3個のお菓子が入っています。こちらは302円(税込)とお手頃価格。お土産をたくさん買わなくてはならないときにありがたいですよね。サイズはほかにもあるので、シーンに合わせて選びましょう!
袋から出してみると、中身はアルミホイルに包まれています。
ホイルを開くと四角いカステラ生地のお菓子。
中にはうっすらすみれ色の餡が入っていました。しっとりとしたカステラはバター風味。バイオレットリキュールで香りをつけたという餡は優しい味です。リキュールの味は、あまり感じませんでした。
洋菓子のようでありながら、和菓子の落ち着きも感じさせてくれる「瑠異沙」は、日本茶にも合いそうです。
「ざびえる」と「瑠異沙(るいさ)」買うべきはどちら?
有名な「ざびえる」は、お土産としても定番! 渡す方ももらう方も安心感があります。絶対外したくない人は、こちらがおすすめ。
「瑠異沙(るいさ)」は、ちょっと変化のあるお土産を渡したいときにぴったりです。両方セットで渡せば、食べ比べを楽しんでもらうこともできますよ。
大分銘菓の「ざびえる」と「瑠異沙」。豊後の国の歴史に思いを馳せながら食べてみるのも素敵ですね。
[All photos by Mayumi.W]