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【ドイツ現地取材特集13】ベルリンの新名所「フンボルト フォーラム」の見どころは?

Posted by: minacono
掲載日: Sep 30th, 2022.

ドイツ観光局主催のプレスツアーで訪れたベルリンから、2021年オープンしたばかりの新名所「フンボルト フォーラム」をレポートします。ベルリンの歴史に大きく関わってきた重要な場所に、在りし日の姿が再建され、新しいランドマークとして生まれ変わりました。

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ベルリンの新名所「フンボルト フォーラム」とは

日々進化を続けるドイツの首都「ベルリン」に誕生した、新たなランドマーク「フンボルト フォーラム(Humboldt Forum)」。プロジェクトの発案から10年以上もの歳月を経て、2021年遂にオープンした新しい複合文化施設です。

ベルリンを旅していると、第二次世界大戦やそれ以降の東ドイツ時代、そしてドイツ再統一の歴史に触れる機会が多くありますが、こちらもその歴史を刻む場所のひとつ。

「開業までに、なぜこれほどの長い期間を要したのか」― それは、この地が政治や文化、社会的に大きな影響を受け、あまりにも特別な場所だったことに関係しているのだと、担当者の方が教えてくださいました。

歴史を刻む重要な場所

市内を流れるシュプレー川の中洲に位置するこの地は、14世紀は修道院、15世紀はベルリン市城があり、市の中心的な存在でした。18世紀にはプロイセン王の居城「ベルリン王宮」が建設され、のちにドイツ帝国の居城となります。第二次世界大戦時には大打撃を受けて廃墟となり、敷地の半分が東ドイツ政府の共和国宮殿として利用されることに。

そしてドイツ再統一後、東ドイツ時代の遺産である共和国宮殿を取り壊すか存続させるかの議論が長く続き、最終的には取り壊して18世紀時代のベルリン王宮の建物を再建することが決定。

過去800年の間、政治体制が変わるたびに役割が変わり時代に翻弄されてきた場所に、新しく「フンボルト フォーラム」を建設するプロジェクトが始動し、新たな歴史が刻まれることになったのです。

ベルリン王宮の建物を詳細に再現

今回新設された「フンボルト フォーラム」は、18世紀にプロイセン王国の王宮だったバロック式の建築が再現されています。宮殿の象徴だったドームも、在りし日の姿が復元されました。柱に施された彫刻も当時の写真をもとに再現されたそうで、しばらく見入ってしまうほどの繊細さです。

無料で入れる多彩な常設展示

施設内の博物館には、さまざまな手法でこの地の歴史を紹介する常設展示と、テーマを変えた特別展示があり、無料で入場できるものも多くあります。

無料の常設展示「ビデオ・パノラマ」ルームでは、全長27メートルの巨大なスクリーンがあり、フンボルト フォーラムの歴史を時系列で紹介。丁寧にまとめられた映像が巨大スクリーンに映し出され、見ごたえ充分です。座ってみられるスペースもあるので、ひと休みできますよ。

同じく無料の常設展示「スカルプチャーホール」では、ベルリン王宮に飾られていた彫刻の貴重なオリジナルやレプリカを見学することができます。かなり間近で見られるので、建築や歴史が好きな人にとってはかなり興味深い空間です。

一方、有料展示「ベルリン・グローバル」では、ベルリンという都市を世界的な視点から捉え、マルチメディアを駆使してインタラクティブな展示が行われています。

地下に残る貴重な遺構も無料で見学可能!

この建物の地下は、中世の修道院時代には修道士の居住スペースであり、ベルリン王宮時代は使用人たちが生活していたそうで、その歴史を物語る貴重な遺構が現存しています。当時は高い技術だったという暖房システムが装備されていた跡も。歴史のロマン漂う神秘的な地下空間も無料で入場できるので、ぜひチェックしてみてください。

市内の絶景を見渡せる「ルーフテラス」

建物に沿って一周できる、屋上ルーフテラスも必見です。北側はすぐ隣に建つベルリン大聖堂が間近に見え、北西方面には国際貿易センターの高層ビルが建つ市街地エリア、北東方面にはベルリンテレビ塔など、方角によって趣の異なる景色が楽しめるのは大都市ならでは。夕焼けの時間帯もおすすめだと、担当者の人が教えてくれました。

ルーフテラス階にある眺めのいいレストラン

「フンボルト フォーラム」には、食事やティータイムを楽しめるスポットが5か所あるので、歴史情緒漂う敷地内でゆっくり休憩するのもおすすめです。

今回は、ルーフテラスと同じ階にある「レストラン バレット(Restaurant Baret)」で食事をいただきました。2022年4月にオープンしたばかりで、地元の人からも注目されているというスタイリッシュなレストランです。

日本人にうれしいヘルシー&コンテンポラリーな料理

地元の食材を取り入れたコンテンポラリー料理」というコンセプトで、クラシックなスタイルに彩り豊かな野菜が添えられたヘルシーな料理は、どれも食欲がそそられるものばかり。

今回はセットメニューで、前菜は鰻の燻製にホワイトアスパラのクリームソース、メインは子羊のグリルでした。新鮮な子羊肉の焼き加減も素晴らしく、クリーミーなソースとの組み合わせが絶妙でしたよ。

一皿の量もさほど多すぎず味付けも重たくないので、日本人にも食べやすい印象を受けました。旅行中に外食が続くと胃腸の疲れが心配、でもその土地ならではの食事も楽しみたい! という思いを満足させてくれるレストランです。

【フンボルト フォーラム(Humboldt Forum)】
所在地:Schlossplatz, 10178 Berlin, Germany
公式サイト(英語):https://www.humboldtforum.org/en/

進化を続けるベルリンに誕生した新名所「フンボルト フォーラム」。当時の面影を見事に再現した重厚な建物の建築美はもちろん、興味深い歴史に触れ、新しいコンセプトのグルメにも挑戦したりと、ベルリンならではの雰囲気を楽しめる場所でした。

オープンしたばかりということもあり、地元の人の間でも話題となっているという新スポットに、ぜひご注目を!

[all photos by minacono]
Please do not use the photos without permission.

取材協力:ドイツ観光局

 


 

minacono

minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。


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