
Sean Pavone / Shutterstock.com
世界一の評価を7年連続で受ける日本の空港

ちょっと本題からそれますが、去年の年末は大掃除しましたか? 民間の調査によると、年末にまとめてやるというより、ふだんからコツコツと掃除を進める人も今は少なくないみたいです。
それでも、まだまだ3割近くの人がまとめて年末に掃除するといわれていますから、この記事を読んでいる人も大掃除を頑張って、気持ちのいい環境で新年を迎えているかもしれませんね。
そんなお掃除に関係する話。旅行者にとって不可欠の存在である空港の中で、世界で最も奇麗だといわれている場所は、どこかご存じでしょうか?
「そんなのわかるわけない」
と思うかもしれませんが、航空関連の格付け会社である英スカイトラックス社が「World Airport Awards」の中で「World’s Cleanest Airports(世界で最も清潔な空港)」を毎年発表しています。
世界の500カ所以上の空港を対象にした、100カ国以上の国の人たちが無償で協力する同調査の最新版(2022年版)を見ると、「東京国際空港(羽田空港)」が世界一清潔だと認められています。しかも、その栄誉を7年連続で獲得しているのだとか。すさまじいですよね。
プロ意識と誇りを持つ清掃員たち

yu_photo / Shutterstock.com
羽田空港は、どうしてそこまで奇麗なのでしょう。一般には、同空港の環境美化と空間の快適化を担当する「日本空港テクノ」(東京都大田区)の存在が指摘されています。
同社の清掃員は、身だしなみや笑顔、道具の持ち方、清掃のしぐさに至るまで、徹底したプロ意識と誇りを持ちながら空港で作業しているのだとか。
清潔さを維持するための独自のチェック体制も確立されており、清掃員とは別に、空港内を巡回して汚れた箇所をチェックするスタッフもいるそう。
さらに、数百人の清掃員のモチベーションを高め、清掃方法を指導する新津春子さんという「カリスマ清掃員」の存在も知られています。
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に取り上げられたり、さまざまな著書を出版したりと、清掃業界におけるトップランナーとして扱われる方ですね。
羽田空港を訪れる機会があったら、手荷物用のプッシュカートや自動ドア、窓ガラス、外壁、エスカレーターの手すり、ロビーのソファなどにあらためて注目してみてはいかがでしょうか。
見事なまでに奇麗な状態に仕上がった空港の様子を見ると、新年のすがすがしい気持ちがさらに高まるかもしれませんね。
[参考]
※ World Airport Awards Methodology – SKYTRAX
※ The World’s Cleanest Airports 2022 – SKYTRAX
※ “やさしい掃除”で心を込めて 『世界一の清掃員』が目指すのは – NHK
※ なぜ羽田空港は「世界で一番清潔」なのか? 清掃スタッフ700人の指導役が語る「秘密」 – 東洋経済
※ 世界の空港ランキング2022、日本勢からトップ10に3空港、羽田は7年連続で「世界で最も清潔な空港」に – travel voice
※ 【2022年大掃除意識調査】イマドキママの半数以上が大掃除をしない?!子どもと過ごす部屋で使う暖房器具1位の「エアコン」。掃除のきっかけとは? – HITOWAライフパートナー
※ 清掃管理業務 – 日本空港テクノ
[All photos by Shutterstock.com]

あなたが知りたかったことが、この記事で参考になりましたか?
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
「凡例」の正しい読み方と意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.
Jan 26th, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、読み方に迷う人が多い「凡例」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
「早急」の正しい読み方と意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.
Jan 19th, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、読み方に迷う人が多い「早急」という言葉について、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
「申し訳ございません」は誤用?【正しい日本語解説Vol.32】
Jan 12th, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、お詫びするときに使う「申し訳ございません」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
正月太りを解消したい【パーソナルジムおすすめ】選び方のポイントは安い料金
Jan 6th, 2023 | kanoa
ダイエットに、筋肉増量に、健康な体づくりに、今大人気のパーソナルジムって知っていますか? 比較サイトを見たり経験者に話を聞いたりしたけれど、自分に合ったジムがどこなのかイマイチよくわからない……とはいえ安い料金ではないので失敗するともったいない……。ならばとりあえず体験してみよう! とパーソナルジムを6つ体験トレーニングしてみました。そもそもパーソナルジムとは? おすすめジムと選び方のポイントは? 体験談とともにお伝えします!
「代替」の正しい読み方と意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.
Jan 5th, 2023 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、読み方に迷う人が多い「代替」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
【実は日本が世界一】7年連続No.1!500カ所の中で最も清潔と評価され
Jan 4th, 2023 | 坂本正敬
日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、旅行にも関係が深い日本の世界一を紹介します。
【2023年東京「どんど焼き」開催場所まとめ】いつ?燃やしていいもの・い
Jan 2nd, 2023 | TABIZINE編集部
お正月が終わると、正月飾りを神社などでお炊き上げをする「どんど焼き」という伝統行事の時期がやってきます。「左義長」や「道祖神祭」など、地域によってその呼び名は異なりますが、今回は、2022年に東京都で開催される「どんど焼き」を徹底解説。どんど焼きの意味、開催される場所、いつ開催されるのか、焼いていいもの・いけないものなど、知っておきたい知識をまとめました。お焚き上げの情報も併せてお届けします!
【今さら聞けない日本語ランキングTOP10】元日と元旦、十分と充分の違い
Jan 1st, 2023 | TABIZINE編集部
「アメリカ人にとって日本語は最難関の言語」といわれるほど、数ある言語のなかでも複雑な日本語。その場に適した言葉選びができていなかったり、正しい意味を理解できておらず大事な場面で恥をかいてしまった、なんていう人もいるのではないでしょうか? 今回は、知っているようで意外と知らないビジネスシーンの頻出ワードを、日本語に関する著書も多数手がけている国語講師の吉田裕子さんの解説付きで紹介します。また、読者の関心が高かった「正しい日本語解説」ランキングも発表です!
【1月の祝日・連休・記念日一覧】今日は何の日?1年の始まりに襟を正して過
Jan 1st, 2023 | TABIZINE編集部
1月1日は元日、5月5日はこどもの日、7月の第3月曜日は海の日など、国民の祝日と定められている日以外にも、1年365日(うるう年は366日)、毎日何かしらの記念日なんです。日本記念日協会には、2021年2月時点で約2,200件の記念日が登録されており、年間約150件以上のペースで増加しているそう。今回は1月の祝日・連休・記念日を一覧にしました。今日がどんな日なのか探してみてくださいね。
「続柄」の正しい読み方と意味、知っていますか?【正しい日本語解説Vol.
Dec 22nd, 2022 | 熊本沙織
社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、読み方に迷う人が多い「続柄」ということばについて、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。