老舗菓子店「石村萬盛堂」の新洋菓子
1905年(明治38年)創業、福岡県博多に本店がある老舗の菓子店「石村萬盛堂」。今では日本の文化となった「3月14日のホワイトデー」の発祥のお店でもあります。マシュマロ生地に黄味餡を包んだ銘菓「鶴乃子」や、唐津レモンを使った「レモンケーキ」など、四季折々の和洋菓子がお土産にも喜ばれています。
そんな老舗菓子店から2021年に誕生した「祝うてサンド(いおうてさんど)」。博多のお祝いの席に欠かせない“行事の締め”の風習「博多手一本」から生まれたお菓子です。 博多祇園山笠から始まった風習で、手一本で締めたら「これでおしまい。あとくされなし!」と、みんなと心を通わせて縁起がよく、お菓子の名前も、その掛け声「祝うて三度(さんど)」に由来しています。
博多の風習から誕生「祝うてサンド」
今回、JR博多駅の新幹線改札内「博多銘品蔵 新幹線博多駅」で見つけました。売り場の前に設置された小さなモニターでは、シャンシャンとにぎやかな掛け声とほっこりしたアニメーションでお菓子の宣伝映像が流れていて、自然と足も向きました。
2022年12月時点で、新幹線改札内では売り場はこちらのみ。ギフトBOXの他、単品(248円・税込)も販売していました。
パッケージデザインは「博多の仙厓(せんがい)さん」と呼ばれて親しまれた仙厓和尚の書画と、福岡県太宰府市出身の書家・西尾真紀さんの筆文字が描かれています。書画と筆文字は渋くて和やかで、お菓子にもパッケージにも博多の文化が色濃く表現されています!
マキリンクHP:http://makilink.com/works/9166.html
開封してみると、手一本の手を表した可愛らしい形のクッキーが登場し、食べる前からぱぁ~っと心もウキウキ! 九州産生乳100%のバターを贅沢に使ったクッキーで、キャラメルクリームをサンドしています。
全体の厚みは3㎝程で、クッキーは風味がよくてサクサクで、1枚も厚めなので食べ応えがあります。キャラメルクリームは濃密でなめらか。キャラメルは焦げすぎないように丁寧に火加減を調節し、職人さんが最初から作られています。甘さを極力抑えて、香ばしくてほろ苦く、食べ終わりもスッキリしていて、これがキャラメル本来のおいしさであると実感……!
キャラメルクリームの中には、キャラメリゼしたクルミをゴロっと忍ばせ、ビターとカリカリの食感をアクセントに。サクッカリッと食感を楽しみながら、濃厚なキャラメルクリームの調和も味わえる、老舗菓子店の技術とこだわりが生んだ新洋菓子!
甘党さんには勿論、男性や甘いものが苦手な方にも縁起を担いで贈りたくなります。可愛らしいのに大人味で、1個でも満足感があります!
店頭・オンラインで販売
筆者は、新幹線改札内のお土産売り場で購入しましたが、博多にある石村萬盛堂の本店、博多駅や福岡空港など、福岡県内の店舗の他、オンラインでも販売中。時折、デパートなどで催事販売にも登場し、お店のSNSでは出店情報も発信しています。
「博多っ子のようにさっぱり」と打ち出して、博多の風習、人柄、文化を表現している、縁起のいいご当地お土産。今回おやつにいただいた後、自分用と贈り物用にもっと買っておけばよかったな! と思った旅のおやつでした。
●価格:2個入540円、4個入1,080円、6個入1,620円、8個入2,160円(全税込)
●賞味期限:発送日含め約30日間
●販売場所:石村萬盛堂本店、博多駅マイング店、福岡空港店、お菓子のいしむらの一部店舗、その他駅・空港の一部販売店
石村萬盛堂
●HP:https://www.ishimura.co.jp/
●Twitter:@sweets_ishimura)
●取り扱い店舗:石村萬盛堂本店、博多駅、福岡空港など福岡県内を中心に、佐賀や熊本など九州で販売
●問い合わせ:0120-222-541(9:00~17:30・日祝日は定休)
(購入店)
博多銘品蔵 新幹線博多駅店
●住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多駅新幹線改札内
●TEL:092-431-1311
●営業時間:6:45~21:15
●定休日:施設に準ずる
[all photos by kurisencho]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。