「博物館でお花見を」春の恒例企画!桜をモチーフにした日本美術を展示【東京国立博物館】

Posted by: TABIZINE編集部

掲載日: Feb 17th, 2023

東京国立博物館にて、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画が、2023年3月14日(火)~4月9日(日)に開催されます。本館の各展示室では、絵画、陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品を展示。本館北側に広がる庭園では、さまざまな種類の本物の桜も堪能できます。同館ならではの、特別なお花見を楽しめそうですね。


 


 

桜をモチーフにした作品を楽しめる本館

本館の各展示室では、「新吉原櫻之景色」など花見の風景を描いた浮世絵や、うららかな春の風景を描いた「舞楽図屏風」などの絵画、また桜をモチーフにした陶磁器や染織をはじめ、さまざまな工芸作品が展示されます。

該当作品のキャプションには桜マークが付いているので、それを探しながら展示室内の桜を楽しむのもいいですね。

主な展示作品

※作品はすべて東京国立博物館蔵


1. 新吉原櫻之景色(しんよしわらさくらのけしき) 歌川豊国(うたがわとよくに)筆 江戸時代・19世紀 3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示

吉原では、大門からのびるメインストリート仲の町に、3月3日にあわせて咲くように桜が毎年植え込まれました。花が雲のように広がる大きな樹の下には山吹を添え、青竹の垣根をめぐらし、花魁たちはそこで妍(けん)を競いました。


2. 舞楽図屏風(ぶがくずびょうぶ) (右隻) 狩野永岳(かのうえいがく)筆 江戸時代・19世紀 2月21日(火)~4月9日(日) 本館7室にて展示

京都御所の障壁画制作も行った狩野永岳による作品。右隻には春景を背景にした華やかな舞を描き出しています。


3. 小袖 白綸子地花車模様(こそで しろりんずじはなぐるまもよう) 江戸時代・18世紀 3月7日(火)~4月23日(日) 本館10室にて展示

紺と紅の鹿の子絞り(かのこしぼり)と刺繍で、桜・菊・牡丹など四季の花々による花車を表した、元禄期の女性の衣装です。


4. 桜松蒔絵書棚(さくらまつまきえしょだな) 江戸時代・18世紀 2月14日(火)~5月7日(日) 本館8室にて展示

薄肉高蒔絵(うすにくたかまきえ)を主体にして、切金(きりかね)を置き、桜花は金金貝(きんかながい)で表すなど、大変豪華な表現です。


5. 色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら) 鍋島 江戸時代・18世紀 米田實氏・千惠子氏寄贈 1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示

枝垂桜を描いた鍋島焼(なべしまやき)のお皿です。幹と、垂れ下がる枝を染付で、そこに咲くたくさんの桜の花と蕾を赤い上絵具で表しています。


6. 袱紗 萌黄繻子地桜樹孔雀模様(ふくさ もえぎしゅすじおうじゅくじゃくもよう) 江戸時代・19世紀 3月7日(火)~4月23日(日) 本館10室にて展示

満開の桜の樹のもとに、百鳥の王と称される孔雀を刺繍で表しています。2羽の孔雀は夫婦を表し、結婚の祝いに贈呈されたものかもしれません。


7. 色絵桜川文徳利(いろえさくらがわもんとくり) 伊万里 江戸時代・17世紀 広田松繁氏寄贈 1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示

茶人に特に人気の高い瓢形(ひさごがた)の徳利で、川を流れる桜の花びらを意匠化しています。


8. 桜下馬乗り若衆(おうかうまのりわかしゅ) 奥村政信(おくむらまさのぶ)筆 江戸時代・18世紀 3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示

桜の下で馬に乗る若衆と、物見窓から若衆をちらちらと見やる女性たちを描いた作品。奥村政信は初期浮世絵を代表する絵師です。

ボランティアによるガイドツアー

ボランティアによる「樹木ツアー」「たてもの散歩ツアー」「英語ガイド」は、「博物館でお花見を」の期間中、桜のトピックを加えた特別版になります。「樹木ツアー」は構内の桜や桜にまつわるエピソードを、「たてもの散歩ツアー」は構内のたてものだけでなく、付近の桜についても紹介。「英語ガイド」は、たてものや展示室についてのお話を中心に、お花見期間中は構内の桜についても触れる予定です。ガイドツアーの日時等、詳細は同館ウェブサイトで確認してみてくださいね。

*天候等により、内容は変更になることがあります。

春らんまん 桜ぬりえ

桜を表した当館所蔵作品のオリジナルぬりえも楽しめます。展示室にある作品の色づかいにも注目してみてくださいね。

日時:3月24日(金)、25日(土)11:00~15:00(受付終了14:30)、3月26日(日)10:00~16:30(受付終了16:00)
会場:本館19室 *会場にて随時受付。1名につき1枚配布。なくなり次第終了

東博句会「花見で一句」

「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか? 応募方法等、詳細は当館ウェブサイトで確認してみてくださいね。

約10種類もの桜を楽しめる庭園も

庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類もの桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しみながら過ごすのもおすすめです。散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品だけでなく、庭園で咲く桜もあわせ、たっぷりと桜を満喫できそうですね。

庭園風景
開放時間:9:30~16:00
※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。
※茶室内には入れません。

 

博物館でお花見を
会期    : 2023年3月14日(火)~4月9日(日)
会場    : 東京国立博物館
開館時間  : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日   : 月曜日 ※ただし、3月27日(月)は開館
観覧料   : 一般1,000円、 大学生500円
        ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
        入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
        ※障がい者とその介護者1名は無料。
        入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
        ※有料イベント等は別途料金が必要です。
交通    : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分
        東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
お問合せ  : 050-5541-8600(ハローダイヤル)
ウェブサイト: https://www.tnm.jp/
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。

 


 

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