TABIZINE > 北海道・東北 > 山形県 > 豆知識 > 【実はこれが日本一】「スリッパ」は日本生まれ!生産量日本一の県はどこ?

【実はこれが日本一】「スリッパ」は日本生まれ!生産量日本一の県はどこ?

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Feb 28th, 2023.

日本一高い山は「富士山」、日本一大きな湖は「琵琶湖」、日本一高いタワーは「東京スカイツリー」など、有名な日本一はいろいろありますが、あまり知られていない、ちょっと意外な日本一を紹介するシリーズ「実はこれが日本一」。今回は、旅館やホテルなどでもお世話になるスリッパの日本一を紹介します。

13人の読者が参考になると評価
Facebook はてなブックマーク LINEで送る コメント

ホテルのスリッパ
Shutterstock.com
 


 


山形県の河北町は日本一のスリッパ生産地

かほくスリッパ1
©︎ 山形県

スリッパを普段、自宅で使っていますか? ホテルに行ったり、旅館に行ったりすると、普段は履かない人でも利用するかと思います。

そんなスリッパづくりで最も盛んな土地といわれたら、どこになるのでしょう。実は、日本一のスリッパ生産量を誇るのは山形県の河北町といわれています。

山形県の河北町は県内の内陸部、県庁所在地の山形市がある山形盆地の北側に位置する自治体です。観光スポットとしては、さくらんぼ神社などが地元の観光局によって紹介されています。その河北町では、スリッパの生産も盛んなのですね。

スリッパは日本で生まれた履物

かほくスリッパ2
©︎ 山形県

そもそも論としてびっくり仰天、スリッパは日本で生まれた履物なのだとか。日本はきもの博物館の学芸員によると、スリッパの誕生は明治初年、東京の仕立て屋が考案したといいます。

幕末から明治にかけて、日本に訪れた西洋人を宿や寺社に泊まらせる際、靴と裸足の中間的な履物のニーズが各地で生まれ、上述の仕立て屋が考案したのだとか。

もともと、河北町では、草履の生産が盛んだったそう。生活様式の変化に適応する形でそのスリッパづくりに移行し、地場産業として現在の状況を確立したのですね。

今では輸出もされているスリッパ

かほくスリッパ3
©︎ 山形県

この河北町のスリッパ、いろいろなところで活躍しています。例えば、引退した機体や新幹線の座席シートの布をスリッパとしてアップサイクルさせる取り組みがニュースで報じられていました。

さらに、大きな話題としては、コロナ禍での海外需要です。新型コロナウイルス感染症の影響で、普段は家の中で靴をぬがない外国人たちにも、感染予防を目的として履物を履き替えるニーズが生まれました。

そこで、日本のスリッパに注目が集まり、河北町のメーカーに世界から注文が来たのだとか。もともと、海外から来た欧米人をもてなすために日本で生まれたスリッパが、その欧米人たちの母国に輸出されるまでに至ったのですね。

河北町の産地には、「阿部産業」のように100年を超す歴史を誇るメーカーもあります。「道の駅河北」などでは地元産のスリッパも販売されていますので、現地を旅行した際には、山形土産としてスリッパを買って帰る楽しみ方も新しいかもしれませんね。

[参考]
河北町とスリッパの歴史 – かほくスリッパ
阿部産業株式会社
山形・河北の町工場、ANAとコラボ スリッパ製造「後藤」 座席カバー再利用し商品化 – 河北新報
スリッパ生産量日本一の町から初輸出へ 海外で室内用に 山形 – NHK
道の駅河北「ぶらっとぴあ」1階 – 河北町観光ナビ
スリッパ – 日本はきもの博物館学芸員武知邦博

[All photos by Shutterstock.com]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。 https://hokuroku.media/


,, | 豆知識,北海道・東北,山形県,豆知識


山形県の豆知識関連リンク

和牛ステーキのイメージ 和牛ステーキのイメージ
かほくスリッパ3 かほくスリッパ3


山形県玉簾の滝 山形県玉簾の滝
山形県湯殿山 山形県湯殿山
蔵王地蔵尊(山形市) 蔵王地蔵尊(山形市)
山形県特産品「最上紅花」 山形県特産品「最上紅花」
山形 酒田ラーメン 山形 酒田ラーメン
2位は立石寺で1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【山形編】 2位は立石寺で1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【山形編】
1 2 NEXT

#アメニティ #ホテル #旅館



豆知識 北海道・東北 山形県 豆知識