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ネパールは多民族多宗教国家
世界には多くの親日国家がありますが、ネパールもその1つです。ネパールといえば、エベレストを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はネパールは英語で「NEPAL」となり、「Never Ending Peace And Love」(永遠に続く平和と愛)という形で響きがいい言葉の略語となるだけでなく、インド系やチベット系、ミャンマー系の民族、仏教やヒンズー教などの宗教が集う多民族多宗教国家なのです。
そのネパールがなぜ親日国家と言えるのでしょうか? その背景は大きく2つあると思います。
日本政府による長年の支援
1つは、日本政府による長年の支援です。今日に至るまで、日本は経済から社会、教育など多岐にわたる分野で、ネパールに対してODA(政府開発援助)などで支援をしてきました。
その積み重ねはネパールの発展を押し進め、現地ネパール人に技術や教育を伝授する日本人との間で交流が進み、ネパール人の間で親日的な感情が拡がっていきました。ネパール現地を訪れても、日本のODAで建設された病院、日本企業の投資によって作られた学校などが多数見られます。
日本に留学・就職するネパール人が多い
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もう1つは、長年による支援に関係するものですが、近年、多くのネパール人の若者たちが日本に留学し、就職しています。今では日本各地でインドカレー店を目にすることがよくあると思いますが、そこで働く人は意外にもネパール人が多いです。
筆者も大学時代、国際交流サークルに所属していましたが、そこで4年間一番仲がよかったのはネパール人の友人でした。
帰国した若者がネパールと日本をつなぐリーダーに
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当然人にもよりますが、日本へ留学しているネパール人は非常にフレンドリーで、勤勉で、ネパール語と英語、さらに自分の民族の言葉のトライリンガルであるケースが多いです。そして日本では、一生懸命に日本語を勉強し、いつも笑顔な素敵な人が多いと思います。
今後、こういった若者たちがネパールへ帰国し、将来ネパールと日本との関係をつなぐリーダーになることが期待されます。すでに私の友人はネパールへ帰国してベンチャー企業を立ち上げ、新世代の若者を日本へ送る仕事をしています。これからますます日本とネパールの関係は強まるでしょう。
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