「貝合わせ最中」ってどんな和菓子？

和菓子のなかでも人気がある最中。京菓子司 京橘総本店の「貝合わせ最中」は、宮中古来の雅な遊び「貝合わせ」をモチーフにしたのだとか。貝合わせとは、貝殻の色合いや形の美しさ、珍しさを競ったり、その貝を題材にした和歌を詠み、その優劣を競い合ったりする平安貴族たちの遊びでした。

その後、同じ殻を合わせる「貝合わせ」という遊びになり、唯一無二のペアとして夫婦円満の象徴とされるようになりました。そのため、結婚運などの良縁を表すものとされるようになったとか。

そんな貝合わせにちなみ、こんがりと香ばしく焼き上げた貝型の皮。中には、じっくりと炊き上げた餡をたっぷり挟み、さらにその中にお餅が入っています。

どこで買える？

筆者は新幹線 京都駅改札内にあるお土産店で購入しました。京菓子司 京橘総本店の商品ページから、通販も可能です。

今回購入したものは4個入（税込680円）ですが、8個入（税込1,296円）や、12個入（税込1,944円）もありますよ。

どんな味？

貝合わせ最中は、細長い箱に入っています。京都らしさも感じさせる和のデザインが素敵です。

箱を開けると、密封された袋に入った箱が出てきました。袋に入った紙には「“あん”の中にお餅が入っておりますので、よくかんでお召し上がり下さい」と注意書きがあります。

箱の中には、4つの最中がきれいに整列しています。京菓子司 京橘総本店の商品紹介によると、大きさは「ふたくちサイズ」と表現。小さめでコロンとした形が愛らしいです。最中の皮は貝殻がモチーフになっています。

驚いたのは、最中にみっちりとたっぷり挟まれた餡！　小さいながらもこのボリューム感。つやっとした餡がおいしそうです。

餡の中にはお餅が入っているとは、食べ応えもばっちりですね。サクッパリッと軽い食感の最中に、つぶあんとお餅。小さめサイズなので、重くなりすぎず、ちょっとしたおやつにいい感じです。

餡の中にお餅も入った最中が4個で680円（税込）と、買いやすいお値段もうれしい。箱のデザインも素敵なので、京都土産としても喜ばれそう。最中の皮が繊細で、衝撃によっては割れてしまう可能性があるので、持ち運びの際には気をつけてくださいね。

[All Photos by Chika]

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
 

Chika

Chika

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。