内部まで見学すれば、時計台や札幌の歴史について学べる「札幌市時計台」(北海道札幌市)
赤い屋根と白い壁が印象的な「札幌市時計台」は、1878年に北海道大学の前身、札幌農学校の施設として、初代教頭のクラーク博士の構想に基づき建設されました。それから教育団体の事務所、軍事施設、市立図書館として活躍。
1970年6月には、国の重要文化財に指定されました。現在は時計台として、札幌市を代表するスポットになっています。
2階建ての館内は1階が大展示室、2階がホールになっていて見学が可能です。1階には「旧札幌農学校演武場」や「札幌市時計台」の歴史を知ることができる資料やパネルが展示されています。2階ホールは、明治時代に授業などを行っていた講堂で、ベンチにはクラーク博士像も。一緒にベンチに座って撮影もできます。
ホールの両サイドにある時計塔にまつわる資料や展示や、現在活躍している塔時計と同じ仕組みの姉妹機も見逃せません。
さらに日没後は、時計台がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に。冬は時計台を雪が包み、一層美しいです。
そんな札幌のシンボルともいえる札幌市時計台は、なぜがっかり名所なのでしょうか? どうやら「想像よりも小さかった」からのようです。高いビルに囲まれている札幌市時計台が相対的に小さく見えるのは仕方ないかもしれませんね。しかし、実際には時計台や札幌の歴史について学べる魅力的なスポットです。札幌を訪れた際は、ぜひ内部まで見学してみてくださいね。
住所:札幌市中央区北1条西2丁目
電話:011-231-0838
開館時間:8:45~17:10(入館は17:00まで)
休館日:年始(1月1日~1月3日)
観覧料:大人200円(高校生以下無料)
交通アクセス:JR「札幌駅」南口から徒歩約10分、市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」から徒歩5分
公式サイト:http://sapporoshi-tokeidai.jp/
一見の価値あり! 江戸時代につくられた私設の橋を復元した「はりまや橋」(高知県高知市)
朱色の「はりまや橋」は、よさこい節のフレーズや、純信とお馬の恋物語でも知られている高知の名所です。江戸時代に堀川を挟んで商売を行っていた「播磨屋(はりまや)」と「櫃屋(ひつや)」の往来のために橋を架けたのが由来だといわれています。
その後、幾度か橋が架けられ、堀川は埋め立てられましたが、現在は「はりまや橋公園」として整備されています。川のせせらぎを再現し、昔のはりまや橋も復元。橋のたもとには純信・お馬のモニュメントも設置されています。
また、はりまや橋の東側には、1時間ごとに高知城や、よさこいを踊る人形が出てくるからくり時計も!
加えて、はりまや橋から東に、高知県産の木材を使用した、全長約120mの全国的にも珍しい木造のアーケード「はりまや橋商店街」もあり、約40店舗が軒を連ねています。この商店街は、よさこい祭りの競演場のひとつとして有名です。
さらに商店街には、飲食店や和装店、陶器店、食料品店などがあり、お土産探しにもぴったり! はりまや橋を訪れたら、あわせて観光したいですね。
はりまや橋ががっかり名所に挙げられるのは、札幌市時計台と同じく「小さい」ことが原因のようです。とはいえ、現在のはりまや橋は、下に小川が流れ、目の前には路面電車が走る、なかなか風情のあるスポットになっていて、一見の価値がありますよ。
住所:高知県高知市はりまや町1丁目
電話:088-823-9457(高知市観光魅力創造課)
交通アクセス:JR「高知駅」から徒歩10分
公式サイト:https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/harimayabashi.html
雨の日も美しい、異国情緒あふれる「オランダ坂」(長崎県長崎市)
江戸時代、日本で唯一貿易が行われていた長崎では、出島に住むオランダ人の影響なのか、開国後も東洋人以外の人を「オランダさん」と呼んでいたそうです。そのため、当時「オランダさんが通る」という意味で外国人居留地にある坂はすべて「オランダ坂」と呼んでいたと考えられています。
現在は、主に活水女子大学下の坂、活水坂、誠孝院(じょうこういん)前の坂がオランダ坂と呼ばれています。
外国人居留地の名残で洋風住宅が立ち並び、異国情緒あふれる東山手地区にある石畳のオランダ坂は、雨の日も美しいです。石畳の道は、雨に濡れることで、情緒が増します。雨天だと歩いて観光するのが億劫になりますが、あえて雨の日にオランダ坂を訪れるのもいいかもしれませんね。
また、オランダ坂の石碑のそばには水色の洋館「東山手甲十三番館」も! 明治時代に外国人住居として使用されていた建物で、当時の様子がうかがえる内装や調度品などを見学できます。カフェスペースもあるため、散策途中に休憩するのもよさそうです。
さて、オランダ坂はなぜがっかり名所といわれているのでしょうか。おそらく期待と現実のギャップです。期待して訪れると、「それほどでもない」という感想を抱きがちですよね。
住所:長崎県長崎市東山手町
電話:095-822-8888(長崎市コールセンターあじさいコール)
交通アクセス:JR「長崎駅」から路面電車(崇福寺行)で約7分、新地中華街で乗換(石橋行)で約2分、メディカルセンター下車徒歩約4分
公式サイト:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/105
いずれのがっかり名所もあまり期待しないでいけば、案外「よかった」「面白い」という感想を抱くかもしれません。
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