1843年創業の“バクラヴァの王様”
「ナーディル・ギュル」は、1843年にトルコで創業した、“バクラヴァの王様”と称される伝統菓子「バクラヴァ」老舗店。今回、松屋銀座にオープンした銀座店は、初の海外常設店です。今まではポップアップという形で期間限定でオープンすることはありましたが、今回の店舗は常設店となり、いつでもバクラヴァを購入することができます。
隣にはトルコ菓子を扱うブランド「divan(ディヴァン)」も同時にオープンしました。
お店では、上質なトルコ・ガジアンテップ産のピスタチオをたっぷり使った看板メニュー「ピスタチオバクラヴァ」のほかに、トルコ産クルミを挟み込んで焼きあげた「くるみバクラヴァ」、通常のピスタチオバクラヴァの約2倍の大きさの「キングバクラヴァ」など展開。どれを買うか迷っちゃいますね。
トルコでは「くるみバクラヴァ」も人気とのことですが、日本では今ブームになっているピスタチオを使ったバクラヴァが人気だそうです。
また、松屋銀座の外装をデザインした缶に入った限定ボックスも販売(11月16日現在完売中。再入荷予定)。中はバクラヴァのアソートということで、お土産や手土産にもよさそうですね。
40枚ものパイ生地を重ねてできあがる職人芸
松屋銀座ではオープン日から3日間限定で、トルコからやってきたバクラヴァのマスターシェフによるデモストレーションが行われました。まずは、バクラヴァのキモであるパイ生地作りから始まります。
最初は小さい円だった生地をさまざまな長さの棒でどんどん薄くしていきます。不思議と生地同士がくっついたり破れたりしないのがすごい!さすがの技です。
最終的には後ろが透けるくらいの薄さに! ピスタチオバクラヴァには40枚もの薄いパイ生地を重ねているそうで、とっても手間がかかり、技術がいるお菓子なのです。そのため、熟練のマスターシェフじゃないと作れないのだとか。
できあがった薄いパイ生地をどんどん重ねていき、途中で砕いたピスタチオをたっぷり挟み込み、溶かしバターをまぶしながら、さらに重ねていきます。
重ね終わった生地に、溶かしバターをひたひたになるまでかけたら、食べやすい大きさに切り分けます。このナイフは、40枚ものパイ生地をきれいに切るための特殊なものなのだとか。
できあがった生地を40分ほどオーブンでこんがり焼き上げたら、熱いうちにシロップをたっぷりかけていきます。このシロップは甘いバターシロップで、バクラヴァには欠かせない味の決め手になります。
何回かシロップを丁寧に回しかけたら、看板メニューの「ピスタチオバクラヴァ」のできあがりです!
芳醇でしっとり甘い!いくつも食べたくなる味
早速、「ピスタチオバクラヴァ」を紹介しましょう!深緑色の落ち着いたパッケージには、5代目ナーディル・ギュル氏の顔がデザインされています。
箱を開けると、きれいな「ピスタチオバクラヴァ」が登場! 実はTABIZINEの取材でトルコを訪れたときに初めてバクラヴァを食べて以来、すっかり虜になった筆者にとっては、なつかしのバクラヴァです。
見てください、美しい層を! 下のパイ生地にはしっとりシロップが染み込んでるのがわかります。そして砕いたピスタチオの層と、その上にはサクサクのきれいなパイ生地が何層も積み重なっています。
ゆっくり頬張ると、じんわりとシロップの甘さと、バターの芳醇な香りを感じられます。サクサクとしたパイ生地の感触を感じながら噛み締めると、ピスタチオの香ばしい風味が口の中に広がり、なんとも言えない幸せな気持ちになりました。
初めて食べたときは、あまりの甘さに驚いてしまったのですが、一度食べると不思議とクセになってしまい、トルコにいる間は何度も何度もバクラヴァを食べたことを思い出しました。その本場のバクラヴァをまた食べることができて、本当に感動しました。
日本初の常設店で本場「バクラヴァ」の味を!
今まではポップアップストアという形でしか食べることができなかった「ナーディル・ギュル」のバクラヴァ。今回の常設店のオープンにより、日本でバクラヴァを作り、提供することが可能になったそう。トルコの熟練された職人しかできない技と味を日本でも味わえるようになったのは嬉しいですね。
オープンの日は、開店時間前から多くのお客さんがバクラヴァを目当てに訪れて、長い行列ができていました。日本でバクラヴァ好きな人がこんなにいるのだと驚きました。
みなさんも、一度食べたら忘れられない本場のバクラヴァを味わってみてくださいね。
価格:税込1,944円
賞味期限:製造日から30日
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 地下1階
営業時間:10:00〜20:00(日曜・連休最終日は19:30まで)
休日:休館日に準ずる
公式サイト:https://www.nadirgulluonlinestore.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/nadirgullu_jp/
公式Twitter:https://twitter.com/nadirgullu_jp
[All Photos By Kaori Simon]
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