鮎漁が解禁される頃に現れる可愛い和菓子「若あゆ」
「若あゆ」は京都や岐阜が発祥とされていますが、夏になると全国の和菓子店から売り出されます。若あゆ、鮎焼き、稚鮎、登り鮎、かつら鮎など様々な名称があり、名前の通り鮎をかたどったお菓子。薄いどら焼き生地で求肥を包み、焼きゴテで表情をつけるのですが、お店によって個性があるところが魅力的なんです。
それぞれの味の違いは?
青野総本舗「鮎焼き」
ツンと上向きの顔で、しっかりとしたしっぽがある「鮎焼き」は約13cmです。大きなヒレがポイントで、体には模様がなくシンプルな見た目をしています。
やわらかく伸びるお餅のような求肥と、ふわサクッとした軽い食感の生地。ほどよい甘さともちもちの食感をゆっくり楽しみたい一品です。
風情あるすだれ箱は、笹の良い香りがして心躍ります。
価格:【すだれ箱6入】2,120円(税込)、【1個】270円(税込)
賞味期限:1週間
販売時期:6月~8月頃
商品詳細:https://www.azabu-aono.com/ochugen/ayu.html
和菓子 青野総本舗
住所:〒106-0032 東京都港区六本木3-15-21
電話番号:03-3404-0020
公式サイト:https://www.azabu-aono.com/
深川伊勢屋「若あゆ」
涼しげな川と緑葉のパッケージが印象的な「若あゆ」は、約14cmで少し直線的な形。2本の模様と、ちょこんと飛び出たしっぽが特徴的な見た目です。
一口食べると、香ばしい生地の風味が感じられます。弾力のある求肥がたっぷりと入っていて、満足感があります。
価格:【5個入り】900円(税込)
賞味期限:1週間
販売時期:6月~8月頃
深川伊勢屋 本店
住所:〒135-0047 東京都江東区富岡1-8-12
電話番号:03-3641-0695
公式サイト:https://www.iseya.ne.jp/
たねや「稚鮎」
三日月のような曲線で、ふっくらとした体をしている「稚鮎」。たねやが創業した滋賀県の鮎は小ぶりなため、その姿を表現した「稚鮎」は約11cmです。体には一本筋の模様と、小さなヒレやお口で可愛らしい印象があります。
すっと歯切れの良い求肥が特徴的で、生地はふわふわでカステラのような優しい甘さです。
籠のようなデザインの箱は優しい雰囲気で、稚鮎の可愛らしさにぴったり。
価格:【8個入】1,469円(税込)
賞味期限:5日
販売時期:5月~7月中旬
商品詳細:https://taneya.jp/okashi/season/chiayu
たねや 日本橋三越店
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店B1F
電話番号:03-3241-3311
公式サイト:https://taneya.jp/
お店によって全然違う!3つ並べてみた
上から青野総本舗「鮎焼き」、深川伊勢屋「若あゆ」、たねや「稚鮎」
まずはお顔をから比較。お口の有無やヒレの大きさなど違いがわかりますね。
上から青野総本舗「鮎焼き」、深川伊勢屋「若あゆ」、たねや「稚鮎」
しっぽだけ見ても、柄や大きさが違うのがよくわかります。
左から青野総本舗「鮎焼き」、深川伊勢屋「若あゆ」、たねや「稚鮎」
断面図を並べてみると、生地のふわふわ感や求肥の柔らかさまで違うのが見えて面白いです。
推し「若あゆ」が現れるかも
もっちりとした求肥は満足感があるので、お茶と一緒にゆっくり楽しむのがおすすめです。お店によって個性がある「若あゆ」は、可愛らしい見た目で季節感もあるので手土産にもぴったり! お気に入りの「若あゆ」を探すのも楽しそうですね。
[All photos by とろ]
※時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。