「OMOレンジャー」おすすめのお店へ
浅草に遊びに来ると、本当に多くの飲食店があって何を食べようか迷ってしまうもの。こういうときは、「浅草に詳しい人にきけ!」ということで、「OMO浅草 by 星野リゾート」で開催されている宿泊者を対象にした「江戸屋台ミーティング」というご近所アクティビティに参加してみました。
このアクティビティでは、「OMOレンジャー」と呼ばれる地元に詳しいスタッフが、浅草で昔からよく食べられていた「寿司、うなぎ、天ぷら、そば」を中心に、おすすめの食事処をうんちくとともに紹介してくれます。今回は、「絶対に行ってほしい!」ということで、隅田川沿いにある老舗店「駒形前川」を紹介していただきました。
220年以上の歴史を持つ老舗店「駒形前川」
今回訪れた「駒形前川」は、江戸時代創業の220年以上の長い歴史を持つうなぎ料理の専門店。元は川魚問屋でしたが、初代がうなぎ料理屋に転じたのだそう。現在は、都内に3店舗を持つメインのうなぎ料理店のほかに、スペインワインを中心とした輸入ワイン事業や、レストラン、スイーツやギフト販売など、5つの事業を行っています。
隅田川沿いのお店を訪れると、趣のある入口が出迎えてくれました。
入口で靴を脱いでお店に入ると、和服を着たスタッフの方が、食事をする部屋へと案内してくれました。中に入ると、目の前には隅田川とスカイツリーが。思わず、ため息をついてしまうほどの美しさです。
スカイツリーと川を眺めながら、だんだんと日が落ちていく様子を眺めるなんて贅沢ですよね。江戸時代は、すぐ横の隅田川に船をつけて「駒形前川」で食事をするのが、浅草の男性の粋な遊びだったそうですよ。そんな昔からの“浅草の粋”も感じられるお店なのです。
今回通された部屋は和室になっていて、全てテーブル席。静かでゆったりとした時間を過ごすことができました。他にもお座敷や大広間などもあり、108席が用意されているそうです。
ワインとうなぎのマリアージュを楽しむ!
「駒形前川」では、スペインワインにもこだわっており、自社で
辛口の赤ワインを飲みながら待っていると、「うな重(上)」(税込7,200円)が運ばれてきました。重厚感のある黒いお重に入っています。
お重の蓋を開けると、フワッと蒲焼の香ばしい香りが漂ってきます。う〜ん、食欲をそそる香りでおいしそう!
うな重には、「御新香」、「肝吸い」(+400円で御吸物を肝吸いへ変更可能)と、「甘味」がセットになっています。今回、甘味については、+
料理に使用されているうなぎは、通常のものは特選 国産養殖うなぎを使用。他にも天然のうなぎに限りなく近づけた養殖のうなぎ「うなぎ坂東太郎」を使ったうなぎ料理も提供しています。
では早速、艶々に焼き上がったうなぎをいただいてみましょう!
受け継がれてきた秘伝タレで作る江戸前うなぎ
うなぎに箸を入れると、ふわふわの柔らかい感触。スルスルと箸が入っていきます。タレが染み込んだご飯と一緒にいただいてみると、醤油とみりんだけで作られたという秘伝のタレがじんわりと口の中に広がります。
「駒形前川」のタレは220年もの間、継ぎ足しをしてきたものだそう。長い時間をかけてうなぎの旨味が染み出したというタレは、思ったよりもあっさりしていて、うなぎ本来のおいしさを引き立てていました。
半分くらい食べ進めたところで、味変に山椒をパラリ。蒲焼きの香りが引き立って、さらにおいしくいただくことができました。
本物の江戸前うなぎで、“浅草の粋”を感じて!
辛口の赤ワインと一緒に食べる「うな重」は、思った以上に相性抜群で、新しい発見になりました。まさに現代の“浅草の粋”の一つかもしれませんね。
220年以上の歴史を持つうなぎを、隅田川やスカイツリーを眺めながらいただけるなんて、本当に浅草ならではの体験。ぜひみなさんも「駒形前川」で新旧の“浅草の粋”を感じてみてくださいね。
住所:東京都台東区駒形2-1-29
営業時間:11:30~21:00(ラストオーダー20:30)
電話番号:03-3841-6314
公式サイト:https://www.unagi-maekawa.com/
[All Photos By Kaori Simon]
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