虎ノ門ヒルズ最後の超高層の新タワー

2014年開業の「⻁ノ門ヒルズ 森タワー」を起点に、「⻁ノ門ヒルズ ビジネスタワー」、「⻁ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」と続き、2023年10月6日（金）に遂に開業を迎える「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」。地上49階、地下4階、高さ約266mの超高層タワーで、「虎ノ門ヒルズ」の4つ目にして最後のタワーの完成です。

東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下鉄駅前広場には吹き抜けが開放的な「ステーションアトリウム」を設け、地下2階から地上7階までのフロアには約70店舗の商業施設が出店しています。

地下2階の駅前広場前には、飲食店を中心に雑貨店など全27店舗が集結する「T-MARKET（ティーマーケット）」があり、8階・45〜49階にある情報発信拠点「TOKYO NODE（トウキョウノード）」では、イベントホールやギャラリー、レストランなどを開設し、様々なクリエイティブな体験を世界に発信していきます。

朝から夜までオープン！B2F「T-MARKET」

今回は、地下2階「T-MARKET」に注目しました。10月6日（金）には第1弾、11月24日（金）には第2弾とオープンし、2024年1月中旬にも1店舗がオープン予定。ミシュランの星を獲得したレストランの料理やスイーツ、人気のカフェやベーカリーの新業態などと注目店舗ばかりです！

巨大なスペースには650席のイートイン席があり、その内の約140席では利用者が自由に多様な過ごし方ができます。料理の注文・席の予約もモバイルオーダーが可能。お店によって営業時間は異なりますが、T-MARKETは8時〜23時までオープンしているので、ちょっと休憩にと立ち寄りやすいのもありがたいですね。

テーブル席やソファ席など、席タイプも色々。席同士は観葉植物が自然と空間を仕切っており、1人からグループまで利用しやすい配置です。庭のような雰囲気がありつつ、見上げると天井は鉄筋が組み合わせられていてスタイリッシュ！

限られた内覧会の時間で、スイーツを中心に気になったお店を覗いてきました！

10月6日OPEN、ベーカリー・バー「BEAVER BREAD BROTHERS」

「T-MARKET」の入口の右手側に入っているパン屋さん。東京・東日本橋の人気ベーカリー「BEAVER BREAD（ビーバー ブレッド）」の新業態「BEAVER BREAD BROTHERS（ビーバーブレッド ブラザーズ）」です。

菓子パン、惣菜パン、サンドイッチなど、昔ながらのパンを現代にアップデートした“町のパン屋さん”。コロンとまるくて可愛らしい形の焼きたてパンに、雑穀の食パンやブールなど、料理に合う食事パンもあります（100円台〜）。

懐かしのグローブ型のクリームパン。栗やピスタチオなど、現代的なクリームを詰めているバージョンも登場！ カカオニブ入りメロンパン、黒豆抹茶チョコレート、パプリカを巻き込んだ塩系クロワッサンなど一工夫されたものばかりで、全部気になりました！

スタッフさんオススメの白いパン「クー」（税込250円～）。ハイジパンのようなシンプルパンで、今後いろんな味を展開していくようです。

瓶詰めしたクリームやコンフィチュールなど、パンのお供や焼き菓子もたくさん。8時〜18時30分はイートイン席はなく、11月下旬から始まるバー営業（19時〜）限定で6席を設けて、ワインやウイスキーなどと一緒におつまみパンやオーブン料理を楽しめます。

11月24日OPEN、パティスリー「Atsushi Hatae」

東京都内、代官山・用賀・高輪・後楽園ラクーアに続く5店舗目としてオープンするパティスリー「Atsushi Hatae（アツシ ハタエ）」 。「アラン・デュカス」や銀座ミシュラン2つ星レストラン「ドミニク・ブシェ トーキョー」のシェフ・パティシエを務めた波多江篤さんの創作ケーキや洋菓子が並びます。

巨匠アラン・デュカスも認める「ヌーベルミルフィーユ」（手前）を試食させていただきました。パイ生地は1枚1枚が繊細ですが、ザクッバリッと音も食感も力強く、ラム酒香るカスタードクリームも濃厚。食べた人たちから“忘れられないミルフィーユ”という声があることにもうなずけます。

マドレーヌの焼き菓子BOX、虎ノ門限定チョコレートBOXも販売される予定。独自の世界観が壮麗なスイーツは特別な日のお持たせにぴったり。

11月24日OPEN、タルト専門店「AM STRAM GRAM」

恵比寿（代官山）にお店があるタルト屋さん「AM STRAM GRAM（アム ストラム グラム）」。毎朝焼き上げるタルトは、苺やマスカットなど旬の果物をのせた季節限定のものから塩系のタルトまで色とりどり！ 新店舗では、1個がホールのような特別感のある小ぶりタイプのタルトが登場します。

試食用の「ピーナッツのタルト」をいただきました。ピーナッツがゴロゴロと存在感があり、生地はサックサク！ クリームはふわんとやわらかくて優しい味わいでした。

「婦人画報のお取り寄せ」でも販売している定番焼菓子「ピーナッツバタークッキー」も虎ノ門限定のデザイン缶に。

虎柄のタルト生地もキュート！ 2023年夏には「虎ノ門横丁」にPOPUPで出店していたり、とある芸能人の方が手土産にされていたりと、大人に喜ばれるハッピーなスイーツです。

11月24日OPEN、 ナチュラルチーズ＆ワイン専門店「LAMMAS / ISTINTO」

東京の三軒茶屋と六本木ヒルズにお店を構える、ナチュラルチーズ＆ワイン専門店「LAMMAS / ISTINTO（ランマス / イスティント）」 。ヨーロッパ直輸入の90種類以上のヨーロッパチーズをオーダーごとにカットして販売し、自然派ワインをメインに200種類以上のワインもそろっています。

11月24日にオープンする店舗には6席のカウンター席を併設し、カットしたてのチーズやワインを試せます。さらに、フォンダンブルーチーズをたっぷりかける「新感覚チーズバーガー」や、三軒茶屋で人気の塩キャラメルティラミスなど専門店ならではのスイーツも味わえそうです。

料理やスイーツの注目店続々OPEN！

（以下11月24日オープン予定）プラントベースのバナナブレッド専門店「ovgo Baker BBB（オブゴ ベイカー ビービービー）」（写真）、日本料理店「赤坂おぎ乃」の会席料理の甘味（生どらやきや和ジェラートなど）を提供する和生菓子屋「赤坂おぎ乃 和甘」、ミシュラン1つ星を獲得する「TACUBA（タクボ）」が手掛けるドルチェライン初のカフェ「DOLCE TACUBO CAFFE（ドルチェ タクボカフェ）」など、海外の方にも注目されそうなスイーツたち。

散歩も楽しめ、今後の展開にも期待

2階部分は、幅20メートルもある歩行者デッキ「T-デッキ」が隣の「森タワー」オーバル広場と繋がっていて、歩行者は街並みを見ながら安全に移動ができます。

施設の外からの眺めもポイント。本施設に東京タワーのシルエットも映しだされていて、新たな東京の観光スポットにもなりそうですね。

今後、「T-MARKET」の第2弾オープン（2023年11月24日予定）、東京初進出「アンバウンド コレクション by Hyatt」の「ホテル⻁ノ門ヒルズ」（2023年12月6日開業予定）、国内セレクトショップ「ベイクルーズ」のエリア初大型セレクトショップ（2024年2月開業予定）、ジムや温浴など都心最大規模の総合ウェルビーイング施設「CARAPPO」（2024年4月開業予定）などと順次オープンを予定。その度話題を呼びそうです！

［all photos by kurisencho］
 

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kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。