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【日本三大焼きそば】静岡「富士宮やきそば」・秋田「横手やきそば」もうひとつは?歴史や特徴を紹介!

Posted by: あやみ
掲載日: May 12th, 2024.

中華麺を肉や野菜などと一緒に炒めて作るや「焼きそば」は、日本人のソウルフードのひとつです。その起源は中国の「炒麺(チャオメン)」といわれています。今回は、そんな焼きそばの中でも、日本三大焼きそばに挙げられる静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」、秋田県横手市の「横手やきそば」、群馬県太田市の「上州太田焼そば」の歴史や特徴をご紹介します。

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焼きそばを作るイメージ


駄菓子屋で食べるのが一般的?おかずという位置付けの「富士宮やきそば」(静岡県富士宮市)

富士宮やきそば
静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は、一般的な焼きそばよりも麺のコシが強く、具材に肉かす(豚の背脂からラードを絞ったもの)を使うこととイワシの削り粉を散らすのが特徴です。2021年には、文化庁が選ぶ100年フードに認定されました。

かつてお祭りの定番メニューだった焼きそばは、業務用の太麺だったことから、大きな鉄板で焼き、火力がないとおいしく仕上げられませんでした。しかし、1975年11月に東洋水産が家庭用に「まるちゃん焼きそば三人前」の販売を開始。それにより、一般家庭にも普及し、庶民の味になりました。

ところが、富士宮では1975年以前に「焼きそば」を一般家庭でも食べていたのです。その背景には、独自の焼きそば麺の開発がありました。戦後、富士宮市のマルモ食品工業の創業者、望月晟敏氏が戦地で食べた台湾ビーフンの味を忘れることができず、それを再現しようとして、試行錯誤を繰り返し、コシのある麺を開発したのです。

なお2024年5月現在、蒸し麺という製法で作られる富士宮やきそばの麺は、富士宮市内の4つの製麺所で生産されています。

またソースは当初、イギリスから輸入され始めたウスター系のソースを使用していましたが、香り付けなどは地場産品の製造の副産物である肉かす、イワシ削り粉を使用するようになりました。これらが富士宮やきそばの原型に!

そして、戦後のアメリカ政府の支援により、小麦粉が出回り始め、富士宮に焼きそばが定着していったのです。

製糸工業が盛んだった富士宮では、女工たちの手軽なランチメニューとして、駄菓子屋で「お好み焼き」と「焼きそば」を提供しており、子どもから大人まで人気でした。そのため、現在も富士宮市民は子どもの頃から駄菓子屋に行き、焼きそばを鉄板で焼いてもらって食べるそうです。

また、富士宮市民にとって、焼きそばは主食ではなく、おかずなのだとか! 焼きそばとご飯、みそ汁がセットになった焼きそば定食もあるそうです。

富士宮市を訪れることがあったら、ぜひ焼きそば定食を味わいたいですね。

戦後の屋台のお好み焼き屋がはじまりとされる「横手やきそば」(秋田県横手市)

横手やきそば
秋田県横手市の「横手やきそば」は、太くて真っ直ぐな角麺(ゆで麺)を使用するのが大きな特徴です。具材はキャベツ、豚ひき肉を使用して、麺の上に半熟の目玉焼きをのせ、福神漬を添えるのが一般的です。また、ソースはウスターソースに各店舗のオリジナルソースを加えるため、辛味が少なく、やわらかな味わい。

2024年5月現在、「横手やきそば」を取り扱い、横手やきそば暖簾会に加入している製麺会社は全5社あります。

そんな「横手やきそば」は、第二次世界大戦直後、横手市内で屋台のお好み焼き屋を営んでいた萩原安治氏が、お好み焼き用の鉄板を用いて新たなメニューを模索したことが始まりといわれています。

当時のお好み焼きは、小麦粉の生地を薄くクレープ状に焼き上げ、割り箸に巻き付けて食べられていました。価格が安かったこともあり、子どもたちのおやつとしても人気だったそうです。

このお好み焼きにかわるメニューとして、「横手やきそば」が検討されたのです。横手市内の麺業者と共に焼きそば麺の開発を始めて数年、1953年頃、ついに横手やきそば麺が完成しました。

その後、屋台で販売したところ、手軽な価格とそのおいしさで大ヒットし、店舗へ移行。また、簡単に作れて、特別な道具も不要なため、駄菓子屋や民家の軒先でも、横手やきそばは販売されるようになりました。

このように人気メニューとなった「横手やきそば」は、横手市内にとどまらず、近隣町村にも店舗が増えていき、横手市民の一般的な食事のひとつとして普及していったのです。

全国的に「横手やきそば」が知られるようになったのは、「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」がきっかけ。2009年にはゴールドグランプリを獲得し、現在は、全国各地からファンが訪れるほど、人気のご当地メニューになりました。

横手市内には、「横手やきそば」を堪能できる飲食店が点在しています。気になるお店があったら訪れてみてくださいね。

昔懐かしい味!2つとして同じ焼きそばはないといわれる「上州太田焼そば」(群馬県太田市)

上州太田焼そば
シンプル・イズ・ベストとはまさにこのこと!と思わせてくれるのが、群馬県太田市の「上州太田焼そば」です。スタンダードは、青のりと紅ショウガをのせた、どこか懐かしい昔ながらのソース焼きそばなのです。

太麺で各お店独自のブレンドソースを絡めた味わい深い焼きそばで、キャベツのシャキシャキ食感と、甘みが際立っています。お店によっては肉が入っていることも。いずれもお手頃価格でボリューム満点なのも魅力です。

「上州太田焼そば」のはじまりは、太田市が北関東有数の工業都市であることと深く関係しています。太田市に焼きそばが広がったのは戦後の高度経済成長期なのです。

その頃、出稼ぎ労働者が太田市に集まりました。その中には東北の出身者も多く、地元に焼きそばが根付いていた秋田県横手市の出身者もいたそうです。そこから焼きそばが持ち込まれたといわれています。

焼きそばには汁がないため、麺が伸びる心配がなく、ファストフード感覚で気軽に食べられることから、工場で働く人たちに好まれたようです。昭和20〜30年代には、大光院の参道に数多くの焼きそば屋があったそうです。

現在、太田市内には、上州太田焼そばのれん会に加盟しているだけでも約30店舗の焼きそば店がありますが、実は「上州太田焼そば」は「十麺十食」を謳っており、厳密なルールがありません。

スタンダードはあるものの、お店によって麺の太さ、トッピング、具材が異なり、2つとして同じ焼きそばはないといわれています。

太田市を訪れたら、焼きそばを食べ歩いて、お気に入りの一品を見つけたいですね。

[参考]
富士宮市
富士宮やきそば学会
100年フード|文化庁
横手やきそば|協同組合横手やきそば暖簾会
とうほく知的財産いいねっと|東北経済産業局 知的財産室
上州太田焼そば のれん会
太田市物産観光協会
太田市

[All photos by Shutterstock.com]

あやみ

Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。


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